
8月公開の映画も華やかな作品がたくさん! 数ある作品の中から、映画ライターの筆者が試写で鑑賞したものを本音レビュー。おすすめ順にランキング形式で紹介します。さあ、早速見ていきましょう!
5位:『オークストリートの異変』2026年8月14日公開

平和な街オークストリートで暮らすプラット一家の日常は、突然現れた恐竜にぶち壊されてしまう……という恐竜パニック映画。ユアン・マクレガーとアン・ハサウェイが夫婦役という豪華共演がうれしい!
恐竜といえば『ジュラシック・パーク』シリーズを思い出しますが、普通の街の日常に現れるというのが『オークストリートの異変』のポイント。
ポン・ジュノ監督の大ヒット韓国映画『グエムル-漢江の怪物』も日常にモンスターが現れて普通の人々が戦うので内容は近いのですが、正直『グエムル』ほどのスリルと恐怖はありません。ただいい意味でとても見やすい。コミカルな描写もあり、怖いのが苦手な人でもOK。家族で見られる作品です。
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
4位:『私はあなたを知らない、』2026年8月28日公開

『浅田家!』『兄を持ち運べるサイズに』などを手掛ける中野量太監督の最新作。天涯孤独な夕平(坂口健太郎)が職場で知り合ったシングルマザーの紗月(堀田真由)と交際。彼女の5歳の娘・朝子(倉田瑛茉)と過ごすうちに家族の温かさを知り幸福を感じ始めるのですが、次第に紗月との関係が変化していき、やがて最悪の事態を迎えることに……。
愛を信じる男と現実的な女性の特徴がよく捉えられていて、夕平と紗月の愛情がすれ違う様がリアル。地に足をつけて人生を歩もうとする紗月が夕平を物足りなく思い始める気持ちがとてもよく分かります。
後半は、夕平が起こしたある事件の動機を大学生になった朝子が追いかけていく展開。母や夕平の記憶が曖昧な朝子は、謎めいた自身の過去を明らかにしないと前に進めなかったんだろうな……。共感度が高い作品でした!
監督:中野量太
3位:『ミニオンズ&モンスターズ』2026年8月7日公開

史上最強のボスを求めて旅をするミニオンズが、ハリウッドへ。なんと映画制作を始めたミニオンズたちは本物のモンスターを召喚。最初に現れたのは一見小さくてかわいいモンスターのグーミー。しかし、これがクセ者で! 次々とモンスターが召喚されハリウッドは大騒ぎに。
あいかわらず何を言っているのか分からないミニオンズたちがかわいい。今回、グルーはちょい役でミニオンが主役なのでミニオン好きは必見。
ちなみに日本語吹替版では映画監督のマックス役を松平健、最強のボス候補の役は千葉雄大、緑のモンスター、グーミー役を山寺宏一が担当。実力派がそろって声の名演技を見せてくれるので日本語吹替版、オススメです。特に松平さんが素晴らしい!
監督:ピエール・コフィン
2位:『平行と垂直』2026年8月28日公開

山野海のオリジナル脚本にSUPER EIGHTの安田章大が感銘を受けて映画化が実現。自閉スペクトラム症の兄・大貴(安田章大)と結婚を控えた妹の希(のん)の絆をつづった家族映画。
自閉スペクトラム症を個性とみなし、大貴を自立した男性として描いているところがいい。
また、兄の一番の理解者でありながら、兄が心配なあまり自分の人生をうまくコントロールできないと悩む希役、のんの演技が抜群! 兄に対して言いたい放題だけれど兄思いの情が透けて見えるんですよね。安田とのんは相性がよく大貴と希のシーンはすべてよかった! 周囲の人々の温かさもじんわり沁みる良作です。
監督:小林聖太郎
1位:『時には懺悔を』2026年8月28日公開

『告白』『下妻物語』の中島哲也監督が構想18年! 渾身の最新作がついに公開されます。
米本という評判の悪い探偵(佐藤二朗)が殺され、調査することになった探偵の佐竹(西島秀俊)は、新人探偵の聡子(満島ひかり)とともに事件を追ううちに、ある新生児誘拐事件に行き着きます。米本が調査していたのは重い障害のある赤ん坊の新(しんすけ)と、その赤ん坊を育てる明野(宮藤官九郎)という男だったのです……。
血のつながりがなくとも愛情を注いで心を動かしていく親子関係が、家族に問題を抱えた登場人物たちの心を動かしていきます。人と人が感情をぶつけ合いながら人生を少しずつ前へと進めていく様を情熱的に見せていく中島監督の演出は、すごみとともに温かみも感じさせます。
役者の演技もすべて超一流。特に満島ひかりと宮藤官九郎の演技は圧巻! また新を演じたしんすけの笑顔がいいんですよ。彼はこの映画に柔らかさを与えてくれる存在。2026年の映画賞レースに乗ってくるであろう傑作です。
監督:中島哲也







