死ぬまでに見たい世界遺産 サグラダファミリア
バルセロナが誇る建築家アントニオ・ガウディが、生涯をかけて取り組んだ未完の教会、サグラダファミリア。日本語に訳すと”聖なる家族”。言わずと知れた、バルセロナを代表する観光スポットです。1883年から、路面電車に轢かれ亡くなる1926年まで、棲家をサグラダファミリア内に移してまで、ガウディがエネルギーを注いだ大作。地下鉄サグラダファミリアの駅を上がれば、あなたを見下ろす威厳あるサグラダファミリアに圧倒されるはず。この記事では、そんなサグラダファミリアの見所を押さえてていきましょう。
完成予定は2026年!なかなか完成しない理由は?
今なお建設が進むサグラダファミリア
なぜ130年以上も建築中なのかという理由は、ガウディの設計図などが燃やされてしまったこと、予算の問題、ガウディのデザインが細部まで綿密で建築家のコンピュータープログラムも特別なものであるから、などいろいろな憶測がされています。
入場チケットの購入・予約方法
サグラダファミリアの入場人数には制限があり、直接チケット売り場に行ってもすぐに入れるチケットを購入できないことが多いです。下手をするとその日のチケットはもう売り切れ……という事態にもなるので、公式サイトから事前にチケットを購入しておくことをおすすめします。公式サイトはこちら>>>サグラダファミリア
まず希望のチケットを選択。(塔への入場券付き、ガイド付きなどさまざま)日にちと枚数をチェックして、塔に上る場合は下のほうに、生誕の門の塔か受難の門側か選ぶボタンがあるので、チェック。その下で時間を選択。希望の日にちと時間に訪問できるよう、余裕を持って購入しましょう。次の画面で個人情報を記入して完了です。
事前に購入した場合は、生誕の門側の入口へ。バルセロナでは2017年にテロがあったこともあり、ここでは空港のような厳しい手荷物検査があります。あらかじめ荷物は一つにまとめて、上着も脱いでおくとスムーズです。前売りチケットは印刷したものか、スマホの確認メールの画面を見せます。
サグラダファミリア観光は、塔に上ることも考えると1時間30分は見ておきたいところなので、もしサグラダファミリアに着いたときに長い行列ができていたり、どうしても時間がない場合は、外から生誕、受難の門を眺めればいいと思います。しかし聖堂がきれいに完成しつつある今、以前よりも中に入る価値はあるかもしれません!
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まるで森のような大聖堂
高い天井の白を基調とした空間は、神聖な雰囲気
花形にくり抜いた窓にはめ込まれた色彩豊かなステンドグラスは、自然光を受けて万華鏡のように輝いています。私が初めてサグラダファミリアを訪れた1990年代は、ほとんどただの工事現場でしかなかったのですが、今は紛れもなく神聖な空間。一度訪れたことがある人がリピートしても楽しめるのも、建築が進行中のサグラダファミリアならではでしょう。
塔からオブジェを鑑賞しよう
生誕の門側の塔から見える塔の装飾
ガウディは、事故に合う直前に、生誕の門の4つの塔の頂上についた丸い飾りを見て、「バルセロナの港に着く船乗りが、バルセロナの土地で最初に目にするものだろう」と言ったそう。事実、この塔からは遥か港までしっかり見渡せます。塔は全部で18本できる予定。
塔へ上る場合ですが、残念なのは強風などお天気次第で上ることができなくなります。同じ日でも時間によって急に中止になるので、運にまかせるしかないですね。
相対する2つの門に注目!日本人の彫刻家も活躍
受難の門にあるジュセップ・マリア・スビラックの彫刻。1987年からサグラダファミリア建築に携わる
さて、この世界的に有名なサグラダファミリアの製作に携わる日本人彫刻家がいるというのは皆さんご存知でしょうか? 同胞の者として誇らしい限りですね。この彫刻家・外尾悦郎(そとお えつろう)氏が作った音楽を奏でる天使たちの彫刻が、生誕の門に飾られています。生誕の門の扉も外尾氏の作品です。
対する受難の門は、生誕の門と対照的にとってもシンプル。ジョセップ・マリア・スビラックという有名アーティストの直線的なシンボルのような彫刻で飾られています。抱擁している像の横には16のマス目に異なる数字が描かれたものがあります。マス目の4つの数字を足すと、なんと310通りで33というキリストが亡くなった歳の数字になるとか。
ガウディ博物館でサグラダファミリアの歴史丸分かり
ガウディとサグラダファミリアに興味が湧いたら博物館もしっかり見学したい
受難の門の右側にあるお土産物店は、市内のミュージアムショップの中でも品揃えが豊富。ガウディ作品の写真集から、アクセサリー、文房具まで何でも揃いそう。
また受難の門を出て左前にある小さな建物もお見逃しなく。小学校だった建物で、内部は当時の教室が再現されています。
完成予想図
完成予想図は、模型としてサグラダファミリア内の生誕の門の前で見られます。さらにミュージアム内のオーディオスペースでも解説されています。また、公式サイトの動画でも、完成予想図をみることができますよ。
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■Sagrada Familia(サグラダファミリア)
住所:Mallorca 401(Gooogleマップ)
TEL:93 207 3031
開園時間:9:00~20:00(10~3月は~18:00)12月25、26日、1月1、6日は~14:00
入館料:18ユーロ(塔へ上る場合オーディオガイド付き35ユーロ)