1人1人が自立した参加型社会を作りたい
「参加型の社会は、個人が自分で考えて動く社会」という羽仁さん。 |
今後はどのような展開を考えているのでしょうか。
羽仁:
この方法を全国に広げていきたいと思っています。僕らはプロじゃないので、地方のイベントの依頼があると、地元のNGOに「一緒にやろうよ」と声をかけるようにしています。マニュアルも出しているし、企業秘密もないんです。全国のイベントで、ごみゼロナビゲーションを展開してくれるといいですよね。
あとは、どんどんお客さんに自立してもらいたいですね。参加型の社会を作りたいというのが僕たちの目的なので、そこにつなげていきたいとは思いますよね。ごみを自主的に捨てるだけではなく、困っている人がいたら助けてあげるとか、具合の悪い人がいたら声をかけてあげるといった、人間としての本来の優しさに気づけるように、人々の意識が変わっていくことが大切かな。
それと、もう1つ。リサイクルよりリユース、それよりもリデュースが大切なんだよというメッセージは出していきたいですね。社会のしくみがリサイクル主流になっているので、なかなか難しいのですが。
ガイド:
確かに、リユースやリデュースは、個人の力だけではなかなか実践できません。
羽仁:
個人の意識を変えることと、社会のしくみを変えることの両方がないと、難しいよね。ただ、それも誰かの強い力でしくみを変えるのではなく、1人1人が社会をもっと良くしたいという思いを持って、変えていってほしいと思います。
参加型社会とは、自分の頭で考えて自分で動いていくこと。誰かが作ったしくみにのっかることじゃないんです。個人が気づくことで変わっていってほしい。A SEED JAPANの活動をそういう形で広げていけるといいなと思っています。
A SEED JAPANの詳しい活動については、こちらへ!
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