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いかけやさんに学ぶ"大切に使う"というエコ

いかけやさんを知っていますか? 江戸時代から昭和30年代頃まで鍋や釜の修理をしてくれた職人さんのことです。そのいかけやさんが現代に復活していると聞き、訪ねてみました。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

江戸の職人が現代に復活!

いかけやさん1
現代のいかけやさんは、日用品の修理を請け負うリサイクル屋さん。でも、いかけやさんと呼んだほうがカッコイイですよね!
いかけやさんを知っていますか?

鍋、釜の穴やひび割れを修理してくれる職人さんのことです。江戸時代から昭和30年代頃にかけて、庶民の生活にはなくてはならない存在でした。

今でこそ鍋は数百円程度から買うことができますが、昔は、貴重品。泥棒はまず鍋釜を盗んでいくことから“月夜に釜を抜かれる”(持っていかれる)ということわざがあったくらいです。だから、穴が開いても簡単には捨てずに、修理しながら大切に使っていました。

天秤棒に修理道具一式をぶら下げ、町や村を歩いたそうですが、その姿は、当時、全国各地に見られたのでしょう。上方落語にも「いかけや」という演目があるほどです。

そんないかけやさんが現代に復活していると聞き、訪ねてみました。場所は、板橋区エコポリスセンターの中。そう、現代のいかけやさんは、天秤棒ではなく、お店を開いています。ガイドがおじゃましたときには、3人のいかけやさんが、黙々と仕事をされていました。

鍋、傘、靴etc.現代のいかけやさんはなんでも直します!

そのお1人にまずは、
「いかけやさんは、どんなものを修理してくれるのですか?」
と基本的な質問をしてみました。

「私たちの持っている経験でできるものなら、何でもやりますよ」
おお、それは頼もしいお答え。鍋釜だけじゃないようです。

ここでは、4名のいかけやさんが交替で働いています。元会社員のいかけやさんは、物作りが好きで会社員時代から休みの日には趣味でいろいろな物を作っていたそうです。鋳造でも、木工でも、電気系統でも大方のものは対応してくれます。もう1人のいかけやさんは、元大工さん。家具や椅子のがたつきから、取っ手の取れた鍋の修理など、長年培った職人の技を見せてくれます。

元靴屋さんのいかけやさんもいます。靴屋さんといっても売る方ではなく、注文靴を請け負って作っていたという今では滅多にお目にかかれない手作り靴の職人さんです。

皆さん、本業をリタイアした後、セカンドライフにいかけやさんという道を選んだ方々なのです。得意分野以外にも、あらゆるものの修理に応じてくれるとのことで、いかけやさんが直してくれる道具の幅はかなり広いようです。ただし、ICチップの故障や、内臓カートリッジのどこかがおかしいといったコンピュータが使われている部分のトラブルにはさすがに対応できません。

さてさて、どんな物をどんな風に修理してくれるの?を次ページで。
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