飽食は泡食だった?
世界中からおいしい物を買い漁ってきた日本。それが泡と消える? |
ついこの間まで私たちはそう考えていました。でも2008年の今、世界的な食料危機は決して絵空事ではない。そんな空気が漂っています。ミートホープに代表される食品偽装疑惑に、中国産餃子の事件、穀物価格の高騰など、食の根幹を揺るがす出来事が立て続けにおき、不安をかき立てられました。そして、自給率39%という日本の食のお寒い状況がクローズアップされ、そこはかとない危機感が漂っています。
何らかの理由で世界的な食料危機が起き、食の輸入がストップしたら……、日本だって食料危機にまきこまれる可能性は否定できません。貿易大国日本はお金があるから大丈夫? いやいや、お金があっても買えない時代が来ることも懸念されています。そのとき、私たちの食は、飽食ではなく泡食、つまりは“バブル”だったことを思い知るかも……。
では、世界の食料事情の実態はどうなっているのでしょうか? もし、地球規模で食糧難が来たら、いったい何人の日本人が世界の食料危機を生き抜ける? 今回は、世界の食料危機を乗り切るために、私たちには何がでいきるの? という難題を考えていきましょう。
【INDEX】
世界的に食が不足している理由は?……P2
お金があっても食料が買えない?……P3
国内生産だけで可能なのは約8000万人……P4
石油不足になったら3000万人分?……P5
食べて守ろう!日本の食……P6