Q. 卒業祝いと入学祝い「両方贈らないとダメですか?」
【回答】「この春、甥(おい)が高校を卒業して大学に入学します。卒業祝いと入学祝い、どっちも贈らないとダメですか? 結構な出費でキツいです」
入学祝いのみで大丈夫です。
そもそも、卒業祝いと入学祝いに厳格な決まりはありません。また、基本的に卒業祝いや入学祝いは身内のお祝いなので、形式にこだわる必要もありません。
卒業祝いと入学祝いをそれぞれ贈ってあげたい、自分の子が両方もらっているので同様にしたいなどの事情がなければ、どちらか一方にすることが多く、一般的には入学祝いを贈ります。卒業祝いよりも入学祝いが優先されるのは、合格したお祝いでもあるからです。
Q.お祝いで「贈ってはいけない金額」はありますか?
【回答】「卒業祝いや入学祝いに「入れたらダメな金額がある」と聞きましたが、本当ですか?」
現金を贈る場合、「4」「6」「9」は避ける習わしがあります。
古来、日本では奇数が陽数、偶数が陰数とされてきたため、現金を贈る際は奇数の金額にするのが基本とされています。ただし、「2」や「8」は「2=二重の慶び」「8=末広がり」につながるので、贈ってもよいと考えられています。
一方、4や9は「4=死」「9=苦」につながり不吉とされているので避けるようになりました。
・よい金額(数字)=1、2、3、5、7、8
・避けたい金額(数字)=4、6、9
Q. お祝いを「その場で開封」するのはマナー違反では?

その場で開封しないのが礼儀。知らないと恥をかいてしまいます
【回答】「入学祝いをあげたらその場で開封され、モヤモヤしています。これってマナー違反ではありませんか?」
マナーに反する行動です。
売買に関わるお金以外(ご祝儀や香典など)をその場で開封しないのは、基本的な礼儀です。お年玉も同様なので、小さい頃からお年玉をその場で開けてはいけないと教えられていれば、そのような行動はしなかったかもしれません。
入学祝いは基本的に身内のお祝いですから、他人事ではありません。放っておくとその子のためにもならないので、注意してあげてはいかがでしょう。「もらった人の前で金額を確かめるのはお行儀が悪いことだから、気を付けようね」、「その場で開封しないのが礼儀だということを、覚えておくといいよ」など、相手に応じて言葉をかけてみてください。その子の親が一緒にいる場合には、あとで親に注意する方法もあります。
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