ようこそ！　アートな商店街へ！(3ページ目)

アートで元気な商店街

プロとアマの作品が並ぶ和菓子店の店先。

このアートな商店街は、東京都江東区の深川資料館通り商店街です。商店街が主催する「第６回花みずき街角誰でもアーティスト」で展示されているものから、一部をご紹介しました。約900ｍの商店街に並ぶ30店舗を会場に、プロ、アマチュア区別なく展示された作品、約200点が４月30日まで並べられています。

この通りには、かつて江東区役所があり、商店街も活気がありました。ところが数年前に区役所が移転してしまうと、商店街もだんだんと寂れ、元気がなくなってしまったそうです。そこで活性化のためにと発案されたのが、このアート展。ちょうど、商店街を通り抜けたところに東京都現代美術館があることもきっかけでした。

今年で６回目となったこのアート展、地元を中心にアート好きの間では知名度も高く、毎年のように応募したり、見に来たりする人も少なくないそうです。

人間かかしも登場！

深川資料館通り商店街は、地域活性化のために様々な取り組みを行っていることでも知られています。毎年9月にはアート展と並ぶ大イベント、「かかしコンクール」も開催されています。今年の「花みずき街角誰でもアーティスト」でも、それにちなんで人間かかしが登場しました。

こちらは２人組のプロジェクト“ヤスモト飾案”の作品。写真のような台を持って商店街中を歩き、各店を訪ねては「この上でかかしになってください」と唐突な要望を出し、ポーズを取ってもらった写真展です。どうです、このポーズの数々。皆さん、さすがは商人！ですよね～。サービス精神たっぷりで、見ているほうも元気がもらえそうです。

活性化や生き残りはどこの商店街も大きな課題ですが、元気なアーティストが集まることで、商店街が活気付き、またそれによって毎年パワーアップした作品が並ぶといったように相乗効果をうみ、深川資料館通り商店街はとても元気です。

【インフォメーション】

©白濱万亀

深川資料館通り商店街では、７月に新潟県で行われる国際的な野外アート展「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2006」に、かかしを連れて、初参加します。現在、新潟で展示するかかしを大募集中です。50日間の屋外展示に耐えられる耐久性があり、等身大程度のものが参加条件です。造形に自信のある方はぜひどうぞ！　締切は、2006年6月30日必着です。問合せは、深川資料館通り商店街まで。

【関連記事】
・ボランティアインタビューリレー第１回　美術館ボランティアの巻……美術ファンに大人気の美術館ボランティア。東京都写真美術館のボランティアさんの活動をご紹介しています。

【関連サイト】
・教育文化活動に参加したい……美術館ボランティアや図書館ボランティアなどのヒントのリンク集。
・地域を舞台に活躍しよう！……地域で元気に活動するためのリンク集。

【ガイドから】
・今回ご紹介したアート作品で、どれが気にいりましたか？　下記の「この記事への感想を書く・読む」をクリックして、作品のご感想を書いて送ってくださいね。
・次回の記事は「アンフェアは誰？フェアトレードを知ろう！」です。こちらもどうぞ。
・メルマガのご登録はお済みですか？　取材のこぼれ話やボランティア関連の情報などもりだくさんにお届けしています。もちろん、無料ですよ。こちらからご登録してくださいね。