初水(はつみず)
初水で邪気払い
昔は、元日の早朝に湧き水や井戸水をくみに行き、神棚に供えたあと、この水で口をすすいだり、お茶を入れたり、お雑煮を作ったりしていました。
今は、湧き水や井戸水をくむのはむずかしいので、元旦に初めてくんだ水道水や、新しいペットボトルの水でも構いません。ある程度たくさん初水をくんでおき、口をすすぎ、お茶をいれ、お雑煮を作ってみると、無病息災につながるでしょう。
初鏡(はつかがみ)・初化粧(はつげしょう)
思いを込めて「初化粧」を
新年、初めて鏡に映った自分はどんなふうに見えますか? なんだかやつれて見えるな。フェイスケアの効果が出てきたみたい! あれ、母親に似てきたぞ……。
いつもはテキトーに化粧しがちですが、初化粧は丁寧にしてみてはいかがでしょう。仕上げには、ほほ笑んで。笑顔に満ちた幸多き1年になりますように。
初鏡、初化粧は人気の季語なので、俳人の句もたくさんあります。
「ドライヤー唸らせ吾娘の初鏡」(奈良文夫)
「初鏡明るき方に位置替ふる」(菖蒲あや)
「初鏡八方美人にはなりませぬ」(山崎彩)
「初鏡ふとした仕種母に似し」(永川絢子)
「美しく老いんと思ふ初化粧」(大橋もと女)
初門出(はつかどで)
「初門出」で初日の出を拝むという人も
初日を拝む、初詣に出掛ける、年賀のあいさつに出掛けるなど、初門出は新年にふさわしい外出がよいといわれています。
ちょっとコンビニに行きたいなら帰りに寄る、野暮(やぼ)用は後回しにするなど、工夫をしてみてはいかがでしょう。初門出だと意識して出掛けた方が福やご縁を呼びそうです。
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