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(幼稚園・小学校受験) 挨拶は合格への第一歩

小学校入試で挨拶が基本と言われますが、その理由を考えてみましょう。すると挨拶が合格への第一歩だということが見えてきます。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

■何故挨拶が入試で重視されるのか


小学校入試で挨拶が基本だと言われるのは何故でしょうか。それには次のことが重視されているからだと思います。
A.挨拶ができる子は情緒が安定している。
B.挨拶ができる子はコミュニケーションが上手。
C.挨拶ができる子は家庭の躾がしっかりしている。

先生方は経験からそれを知っているので、挨拶がきちんとできるかが入試で見られる訳です。そしてこのような子育ては幼稚園入試はもちろんのこと、入試を離れても子供のためになることは間違いありません。

Aは、自然に挨拶が交わされているような家庭は、家族がまとまっていて、よく話し合う習慣があり、そこに育つ子は明るく元気で情緒が安定しているはずということからです。

Bは自明のことですが、挨拶は会話のきっかけとなります。また相手の警戒心も解くことができます。自分から進んで挨拶をする子は友達作りが上手で、コミュニケーション能力が育つはずです。相手が大人であれば、きっと「えらいね。」と声をかけてもらえるでしょう。するとさらに積極的に挨拶をする子になります。

Cについてですが、挨拶を重要視する家庭では他の基本的な生活習慣も大事にしていると思われます。したがって歯磨きや手洗い、玩具の片づけなども身に付いていると考えられます。

このように、たかが挨拶ですがその背景には家庭環境が透けて見えるわけで、馬鹿にすることはできません。

もちろん、単に挨拶するという形だけを取り入れても意味はなく、これらの背景をも取り入れる必要があります。

最近は「作られた優等生」を排除しようという傾向が見られます。訓練された子なのか、自然にできているのかは見る人が見れば分かるそうです。

結局幼稚園や小学校で重視されるのは「家庭」です。子供がのびのび節度を持って育つ環境が気づかれているかどうかが見られています。ともすればペーパー等の知育に走りがちですが、基本の躾ができていることが合格への早道ではないでしょうか。

■家族みんなでレッツ・プラクティス!

受験を考え始めたら今すぐ始めましょう。

1.家族がお手本
お子さんに「おはようは?」と言う前に、大人を含めた家族同士で挨拶しましょう。特にお父さんにはきっちり協力してもらう必要があります。家族の中で面倒くさがってしない人がいると、子供はそれでもいいのだと思ってしまいます。子供は嘘や欺瞞をすぐ見抜きます。
2.基本は6つ
今さら説明するまでもありませんが、起きてから寝るまでに皆が、最低限これだけは心がけるようにしたいものです。
・おはよう(ございます)
・いってきます
・ただいま
・いただきます
・ごちそうさま
・おやすみ(なさい)
何も言わずに始めるのもいいですし、最初に「今日からみんなであいさつしましょうね。」と宣言してもいいです。ただし、言えなかったからといって誰かを叱ったり攻めたりしません。相手が黙っていても挨拶を投げかけます。じきに黙っているのが気持ち悪くて返してくれるようになるはずです。

3.もっと大事な2つ
挨拶ではありませんがもっと大切な感謝の言葉と謝罪の言葉が、スラッと口をついて出るような家族は生活していて気持ちいいですね。

・ありがとう
・ごめんなさい
これらが自然にできるようになれば、他の場面でも「ちょっと悪いんだけど~してくれる?」と頼めるようになるでしょう。ひとりでに思いやりの心も育つに違いありません。
【参考】
★行動観察で見直したいポイント

★2004年度私立小学校入試の傾向は?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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