英語/英語学習アーカイブ

間違いやすい英語表現 fever・favor……英会話の失敗談

間違いやすい英語表現feverとfavor……これは、私が実際に経験した英語失敗談です。英語は間違いを恐れずに話すのが一番! 間違ったら笑い飛ばしてしまいましょう。間違いを恐れて黙ってしまうより、よほど健康的ですし、進歩も早いですよ。

執筆者:川本 佐奈恵

間違いやすい英語表現 fever・favor

間違いやすい英語表現 fever・favor

間違いやすい英語表現 fever・favor

英語を勉強している段階でさまざまな失敗を経験します。失敗を恥じることなく笑い飛ばしてしまえれば、英語の上達も早いと思うのですが。今日はとっておきの私の失敗談を披露しましょう。
 

I have a fever.(熱があるのよ)

それはある日の朝、一本の電話から始まりました。

当時近所に住んでいたアメリカ人、メラニーから電話がありました。彼女はAET(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー)として日本に引っ越してきたばかりでした。近くの高校の英語教師です。
 

会話は完璧

メラニー: Sanae, I have a fever (さなえ、熱があるのよ)
私    : Uh oh! (あら、まぁ!)
メラニー: Oh, it's not so bad. (たいしたことないのよ)

完璧な会話だと思っていました。とにかく彼女、学校へ出勤する前に我が家に寄りたいと言います。「いいわよ」と言って電話を切り、彼女の到着を待つことにしました。

どうしたのかしら?薬が欲しいのかしら?お医者さんへ連れていって欲しいのかしら?私は考えあぐねていましたが、とりあえず救急箱の中から風邪薬を用意しました。
 

ちぐはぐな会話、どこか変!

10分後、彼女の自転車がキキーっと音をきしませて止まります。私はメラニーに駆け寄って言いました。

私    : Are you OK? (大丈夫?)
メラニー: Oh, yeah! (平気よ)
私    : Did you take a medicine? (薬飲んだ?)
メラニー: No. (いいえ、飲んでないわよ)
私    : Do you want me to take you to a doctor? (お医者さんへ連れて行って欲しいの?)
メラニー: No. (いいえ…)

おや、何か変だぞ!と思う私。どうも会話がちぐはぐです。とたんにピーンとくるものがありました。

あーぁ!わかった!!!

皆さんはおわかりですか?会話が成立したのにもかかわらず、ちぐはぐな会話になってしまった理由を。
 

間違ったら笑い飛ばす!

間違ったら笑い飛ばす!

間違ったら笑い飛ばす!

メラニーは、I have a favor to ask of you. (ちょっとお願いしたいことがあるんだけれど) と言おうとしたんだわ。
 
** 間違いやすい英語表現集 **
・ I have a fever. (熱があります)
・ I have a favor... (お願いがあります)

"fever" (熱) じゃなくて "favor" (お願い)… ところが私が途中で Uh oh! (あら、まぁ) なんて言葉をさえぎってしまったものだから、No, it's not so bad. (いいえ、たいしたことないのよ) で会話が成立したようにみえたんだわ。

この後、二人は大笑い!!

メラニーは運送会社から届いていた日本語で書かれた不在伝票が読めずに『 I have a favor to ask of you. (お願いがあります) 』と電話してきたのでした。

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