いつしまえばよい? 五月人形を飾る時期と片づけ方のポイント
武者人形、鎧兜、鯉のぼりなどは、何日まで飾るの? しまい方のポイントは?
Q.五月人形は何日まで飾っておけばよいの?
五月人形を飾る時期は?
五月人形はいつまで飾っておくべきでしょうか。飾る時期について教えてください。
【回答】
五月人形を飾る時期に決まりはないため、いつ出して、いつしまえばよいのかを悩む方は多いものです。そこで目安をお伝えします。理由がわかると判断しやすくなるでしょう。
<五月人形を出す目安>
季節のめぐりとともに行う行事は、その前後の行事との兼ね合いや季節感を大切にします。端午の節句の前には、春のお彼岸があります。お彼岸で先祖供養をしてから、子どもの健やかな成長を願うという考えもあり、五月人形は、春のお彼岸(3月21日頃の春分の日を中日とした7日間)が過ぎたら飾ってよいといわれています。そのため、早い家ではお彼岸が明けた3月下旬から飾り始めますが、一般的には4月に入ってから飾る家が多いようです。
<五月人形をしまう目安>
端午の節句が終わったら、5月中を目安に、天気の良い日に片づけましょう。ひな祭りのひな人形は結婚に関係しているため、早く片付けないと嫁に行き遅れるといわれますが、五月人形にはそのような考えはありません。早くしまいたい人は早めに。長く飾っておきたい人は、旧暦の5月5日(新暦だと6月上旬)までとしても構いませんが、6月は梅雨の時期のため、季節感を大事にするなら5月中をおすすめします。
Q.5月人形をしまうときに注意すべきポイントはありますか?
さまざまな素材で繊細にできている五月人形。しまうときのポイントは?
五月人形をしまうときに何かポイントがあれば教えてください。
【回答】
五月人形をしまうときのポイントは、以下の通りです。
・湿気が多い日はNG! 天気の良い日にしまう
収納箱に湿気を閉じ込めてしまうため、カビやシミなどの原因になります。
・時間があるときにしまう
時間的な余裕がないとしまい方が雑になり、思わぬトラブルの原因になりがちです。
・ホコリを落としてきれいにする
羽根のはたきや筆で汚れやホコリを落とし、金具は乾いた布でよく拭きます。手や指で直接触れると脂がついて汚れやホコリがつきやすくなるため、手袋をして作業をするとよいでしょう。
・柔らかい紙で人形を包む
柔らかい紙で人形やパーツを包み、汚れや虫から守ります。強く包むと型くずれの原因になるため、やさしく包むようにします。
・箱の隙間に新聞紙などを詰める
箱に入れたら、隙間に新聞紙などを詰めます。詰めすぎて型くずれしないようにご注意を。
・防虫剤に注意する
五月人形にはさまざまな素材やパーツがあって繊細です。防虫剤によっては悪影響を及ぼすこともあるため、使う場合には人形用の防虫剤を選んでください。
・直射日光が当たらず、湿気の少ない場所に収納する
現代の住宅は気密性が高いため、湿気がこもりがちです。高いところ(押入れの天袋、押し入れやクローゼットの上段など)や、湿気対策をしているクローゼットの中など、できるだけ湿気がこもらない場所にしまってください。
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