定年・退職のお金

老後の生活費を我慢せず節約するためのダウンサイジング3つのポイント

節約には我慢が必要というイメージが強く「老後になって我慢なんて……」「節約なんて気が重い……」という人も多いのでは? 今回は、そんな方のための生活規模を縮小する「ダウンサイジング」で、無理なく生活費をおさえ、さらに生活の質を高めていくためのポイントを3つ紹介します。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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「老後になったら節約に励んで、老後資金を減らさないようにしましょう」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

最近は100歳近くまで生きる時代です。そのためある程度の老後資金を持っていても「使ってなくなってしまう不安」を抱える方は多くいます。

今持っているお金を減らさないためには節約は有効です。しかし、節約には我慢が必要というイメージが強く「老後になって我慢なんて……」「節約なんて気が重い……」という人も多いのでは? 今回は、そんな方のための生活規模を縮小する「ダウンサイジング」で、無理なく生活費をおさえ、さらに生活の質を高めていくためのポイントを3つ紹介します。
老後の生活費を我慢せず節約するためのダウンサイジングとは?

老後の生活費を我慢せず節約するためのダウンサイジングとは?

住宅費をダウンサイジングするポイント

老後になり、住居費(家賃)のダウンサイジングといえば、家賃の安い場所に引っ越すのが効果的です。というのも、家賃は支出の中で最も大きな割合を占めているからです。

引っ越しには費用も労力もかかるため「このままでもいいかな?」と思ってしまうことがあるかもしれません。しかし、収入に見合わない家賃は、老後破綻のもとです。早めに収入に見合う住まいにダウンサイジングしましょう。
 
家賃にかける費用目安は「月収の3分の1」と言われています。しかし、年金がメインの収入であるなら、管理費や共益費なども含めた家賃が、年金月額の手取りの約2.5~3割を目指しましょう。
 
家賃の安い家に引っ越すとなれば、ほとんどの場合、生活スペースが今よりもコンパクトになります。家の中のものを整理する必要があるため、本当に必要なものや、大切なものだけを選ぶことができます。結果、家賃の節約のついでに、ものの整理もでき、生活がスッキリ整います。
 
一方、持ち家の方は、家賃のように毎月かかる費用はありません。しかし、住宅ローンの支払いが老後生活も続く方は、年金収入などで住宅ローンを負担し続けるのは容易なことではありません。住宅ローンを退職までに返済する方法を考えるか、あるいは借り換えで、月々の負担を安くすることを検討しましょう。

衣服費をダウンサイジングするポイント

老後になってからの被服費のダウンサイジングは「日常着は買うけど、外出着は買わない」です。
 
現役のときは仕事を含め出かけることが多いので、それなりに外出着をそろえる必要がありました。一方、老後になればお出かけそのものが減ります。わざわざ日常着・外出着を分ける必要はありません。
 
基本的な方針としては、外出着は手持ちのものを活用し、日常着を充実させるようにしましょう。
 
家での日常着は安いもので過ごすという方が多いかもしれませんが、日常着は毎日着るものなので、安いものにこだわる必要はありません。多少高くても、暑さ・寒さに対応でき、動きやすく、着心地がよいもの。さらに、質がよく、長持ちするものを選びましょう。
 

光熱費をダウンサイジングするポイント

老後になってからの光熱費のダウンサイジングは「エアコンの使い方に気をつける」「省エネ機能が優れているものに買替える」「使わない家電は廃棄や譲渡をする」です。
 
電気代が最もかかる家電がエアコンです。しかしエアコンをつけずに暑さ・寒さを我慢するのは健康によくありません。それよりは、使い方に気をつける方が大事です。
 
エアコンは、「弱モード」よりも「自動モード」の方が、電気代を節約できます。理由は、自動モードで設定された温度になれば、その後はあまり電力を使わず運転するためです。また、温度を上げたり下げたりするよりも、風量を調節した方が消費する電力は少なく済みますよ。
 
エアコンや冷蔵庫の省エネ機能は年々優れたものに進化しています。購入から10年以上経っているのであれば、買替えることで節約になります。エアコンや冷蔵庫の買替えにはまとまったお金が必要となりますが、毎月の家計費に「家電買替え予備費」を設定して管理しておきましょう。
 
また、家の中にはさまざまな家電があります。使わない家電は廃棄したり、誰かに譲ったりして整理しましょう。もし、日常的に使っているものでも、炊飯器、テレビ、電気ポット、コーヒーメーカー、固定電話などはなくても不自由しない場合があるかもしれません。故障したから新たに買うのではなく、その前に「別のもので代用できるものはないか?」を考えるようにしましょう。
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