Q. 更年期の気分のアップダウンに疲れています
イライラしたり、不安になったり、更年期は精神的にも不安定になりがちです
更年期は、体が大きく変化する時期なので、メンタルも不安定になりがちです。不調とどうつきあっていけばいいのでしょうか?
Q. 「更年期のせいか気分の浮き沈みが激しいです。ついイライラを人にぶつけてしまったり、後になって自己嫌悪で落ち込んだり、疲れています。こんな自分を何とかしたいです。何かいい方法はありませんか?」
A. 努力では解決しないことだと理解して、自分をいたわって
女性のメンタルにも深く関係する「女性ホルモン」の量は、更年期に入ると激減し、閉経するとほぼゼロに近くなります。更年期には体の調子も崩しがちで、年齢的にもライフステージや環境の変化が起こりやすい時期です。憂うつ感や不安感、イライラなど、精神的に不安定になるのも無理はありません。仕事や家事、育児などの両立がまだ大変で、リラックスする時間や自分の時間を楽しむゆとりを持てないという声もよく聞きます。しかし、心のゆとりが持てず、ストレスを溜めたままでいると、不眠や食欲不振、憂うつ感の増加と症状が強くなり、うつ病などの精神的なトラブルにつながることもあります。
まずは、「更年期は自分の意思ではコントロールできない体調の乱れが起こりがちで、気分も影響されやすくなる」という事実を、しっかりと自覚することが大切です。心身の不調は、努力で解決できるものではありません。
気分が不安定だと感じたら、まずは深呼吸をしてみましょう。誰かに対してイライラしてしまったときも、静かな場所で3分ほど深呼吸をすると気分が落ち着き、冷静になれます。不快な気分を和らげるためには、日ごろからいくつかの気晴らしの手段を持っておくことも大切です。アロマセラピーで安らぐ、ハーブティーを飲んでほっとする、お気に入りのカフェを見つけるなど、日常の中で無理なくできる小さな楽しみを取り入れることで、気分の変調と付き合いやすくなります。
更年期は、心身の変化に戸惑うこともあると思います。上手に乗り越えていくためにも、自分自身をいたわる習慣をぜひつくってみてください。
さらに詳しく知りたい方は、「気分の浮き沈みの原因は月経周期や加齢?女性に必要な心身のケア」をあわせてご覧ください。