ストレス

Q. 閉経後の人生が不安です。女性としての人生は終わってしまうのでしょうか…

【公認心理師が解説】平均的に50歳前後で迎える「閉経」。閉経後の人生に漠然とした不安を抱えている女性は少なくないようですが、閉経は「新しい人生の始まり」ともいえます。その理由をご紹介します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

Q. 閉経後の人生が漠然と不安です。「女性としての人生」は終わってしまうのでしょうか?

更年期・閉経を迎える女性

閉経後の人生が漠然と不安……前向きな気持ちで過ごすコツは?
 

50歳前後で迎える人が多い「閉経」。月経の煩わしさから解放されることを喜ぶ人もいる一方で、閉経後に不安を抱える人もいるようです。これからの長い人生を充実したものにするためのヒントをご紹介します。
 
Q. 「閉経後の人生が漠然と不安です。生理がなくなるからラクと言う人もいますが、何だか女性としての人生が終わってしまうような気もして、前向きになれません。どんな気持ちで閉経を迎えればいいのでしょうか?」
 

A. 閉経は新しい人生の始まりです! 自分の人生を楽しむ気持ちを持ちましょう

閉経後は女性ホルモンの分泌が激減するため、さまざまな変化が起こります。体の不調も起きやすくなり、精神的に不安定になる人も少なくありません。気持ちを奮い立たせてダイエットや美肌づくりなどに励んでも、若いころのようには効果が出ず、徒労感ばかり募ってしまうこともあるかもしれません。

でも、閉経後の人生は暗いものではありません。大切なのは、若い頃の自分と比べないこと。そして、自分を労わることです。

閉経後の女性には、成熟した女性としての魅力があります。周囲の人に対する思いやり、度量の深さ、物事への深い洞察などは、この年代だからこそ際立つ魅力ではないでしょうか。閉経を「女性としての機能の喪失」などとネガティブに捉える必要はありません。「新しい人生を楽しむ時期が到来したのだ!」とぜひ前向きに捉えてみませんか? そして、閉経する年代になったからこそ持てる豊かな感性を大いに生かし、生まれ変わっていく新しい自分を大いに楽しんでいこうではありませんか。

さらに詳しく知りたい方は、「閉経後に大切な心のケア…閉経したら何が変わる?」をあわせてご覧ください。
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