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宮沢氷魚が「これほど制作に深く関わった作品はない」と語る、主演映画『はざまに生きる、春』の魅力

映画『はざまに生きる、春』に主演している宮沢氷魚さんにインタビュー。発達障害のある画家をチャーミングに演じた宮沢さんに、撮影の裏側から俳優としての未来までさまざまなお話を聞きました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

映画『はざまに生きる、春』は、発達障害のある画家・屋内透(宮沢氷魚)と雑誌編集者の小向春(小西桜子)の交流を描いた物語。発達障害のある画家を演じる宮沢さんが、純粋で思うままに生きる透を演じて、弾けるような魅力を振りまいている作品です。

出演作が目白押しで、俳優としてステップアップしている宮沢さんに、本作のこととキャリアについて語っていただきました。
 

『はざまに生きる、春』主演、宮沢氷魚さんにインタビュー!

宮沢氷魚

宮沢氷魚さんにインタビュー 

――『はざまに生きる、春』の脚本は、映画コンテスト「感動シネマアワード」の大賞作品で、この審査には宮沢さんも参加されていたそうですね。この脚本を選んだ理由など本作が生まれた経緯を教えてください。
 

宮沢氷魚さん(以下、宮沢):3年くらい前から関わっていました。応募作は僕が演じることを想定したあて書きだったので、どの作品も読みながらイメージはしやすかったです。「こういう風に見られていたのか」「僕のイメージはこうなんだ」とか、新たな発見があって面白かったですね。
 
その中でも『はざまに生きる、春』は、ひとつひとつのセリフやシチュエーションから、監督と脚本を務めた葛里華さんの熱量がすごく感じられて、この脚本を映像化したいと思ったんです。
 
――具体的にはどのようなところでしょうか?
 
宮沢:透くんと春ちゃんの関係はスタッフさんや自分のアイデアを加えていけば、どんどん良くなる物語だと思ったんです。またそれを考えている時、自分がすごくワクワクして……! そういう気持ちにさせられた脚本だったことも選んだ理由のひとつです。
 
――プロデューサー的な役割も担っていたんですね。
 
宮沢
:そんな大それたことではないのですが、この作品を選んだのは自分なので、作品に対する責任は大きいと思っていましたし、脚本選びから公開するところまで頑張って関わっていきたいという思いはありました。だから試写を観た時は「できた! 完成したんだ」という喜びが大きかったです。
 
役者は台本をいただいてから仕事がスタートしますが、今回は応募作を読むところからスタート。ここまで深く映画制作に関わった経験がないので思い入れはすごくあります。

>次ページ:愛されキャラクター、透の役作りとは
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