寺・神社/宿坊に泊まる

宿坊選びのコツと泊まり方(2ページ目)

宿坊に関心のある人が増えています。宿坊にはさまざまな種類があり、普通の旅館として使えるところからちょっとした修行体験ができるところまで、ニーズに合わせて選べます

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

坐禅指導があり、
精進料理が体験できる宿坊

埼玉、太陽寺の朝食は、伝統的な精進料理
宿坊は本当に種々さまざまです。お寺の建物とは別に立派な鉄筋の施設があって、旅館と変わらない快適な滞在ができるところもあれば、寺そのものの中に泊まるところもあります。

本格的な宿坊らしい体験をしたいならば、古くからあるお寺の建物内に泊まり、精進料理をいただき、坐禅もできる宿坊を選びましょう。しかし、意外にそれらの要素がそろった宿坊は、数が限られるのが現状です。そもそも坐禅は、禅宗のお寺のみで行われる修行法なので、その他の宗派では本当の坐禅はできないのです。

おすすめの宿坊はこちらです。
埼玉県飯能市 正覚寺

禅宗の一派、曹洞宗の寺。寺の建物内に泊まり、独特の精進料理をいただき、坐禅、掃除も必須です。坐禅中には警策という棒で叩かれますので、形式を重んじる方は、まず、ここで体験してみてください。しかし、住職さんは意外に気さくな方で、真面目に取り組めば、それほど厳しくなさることはないと思います。

■埼玉県秩父市 太陽寺
禅宗の一派、臨済宗の寺で、住職さんご本人が「日本のマチュピチュ」と呼ぶ山の上にあります。ここの住職さんも気さくな楽しい方ですが、伝統的な精進料理を作ってくださり、坐禅指導もあります。大自然の中で心を洗うのに最適な宿坊。
わたしが太陽寺にうかがった際の体験記

京都、妙心寺の坐禅会
臨済宗妙心寺派の本山。こちらは宿坊に泊まる、というよりも、1泊して、かなり本格的な坐禅会に参加するという方が正しいでしょう。土曜日の夕方に夕食はすませて集まり、ひたすら坐禅をし、少し寝て、翌日の明け方から再び坐禅や修行を行います。最後に朝粥をいただいて解散ですが、ここでは、坐禅だけでなく、歩き方から食事の仕方まで、すべてに細かい決まりがあり、それを守れない人は厳しく叱咤されます。しばらくの間、性格が変わってしまうほどインパクトの強い体験となりますが、これが本来の坐禅というものです。

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