坐禅指導があり、
精進料理が体験できる宿坊
埼玉、太陽寺の朝食は、伝統的な精進料理 |
本格的な宿坊らしい体験をしたいならば、古くからあるお寺の建物内に泊まり、精進料理をいただき、坐禅もできる宿坊を選びましょう。しかし、意外にそれらの要素がそろった宿坊は、数が限られるのが現状です。そもそも坐禅は、禅宗のお寺のみで行われる修行法なので、その他の宗派では本当の坐禅はできないのです。
おすすめの宿坊はこちらです。
・埼玉県飯能市 正覚寺
禅宗の一派、曹洞宗の寺。寺の建物内に泊まり、独特の精進料理をいただき、坐禅、掃除も必須です。坐禅中には警策という棒で叩かれますので、形式を重んじる方は、まず、ここで体験してみてください。しかし、住職さんは意外に気さくな方で、真面目に取り組めば、それほど厳しくなさることはないと思います。
■埼玉県秩父市 太陽寺
禅宗の一派、臨済宗の寺で、住職さんご本人が「日本のマチュピチュ」と呼ぶ山の上にあります。ここの住職さんも気さくな楽しい方ですが、伝統的な精進料理を作ってくださり、坐禅指導もあります。大自然の中で心を洗うのに最適な宿坊。
・わたしが太陽寺にうかがった際の体験記
■京都、妙心寺の坐禅会
臨済宗妙心寺派の本山。こちらは宿坊に泊まる、というよりも、1泊して、かなり本格的な坐禅会に参加するという方が正しいでしょう。土曜日の夕方に夕食はすませて集まり、ひたすら坐禅をし、少し寝て、翌日の明け方から再び坐禅や修行を行います。最後に朝粥をいただいて解散ですが、ここでは、坐禅だけでなく、歩き方から食事の仕方まで、すべてに細かい決まりがあり、それを守れない人は厳しく叱咤されます。しばらくの間、性格が変わってしまうほどインパクトの強い体験となりますが、これが本来の坐禅というものです。