上司のタイピング音がうるさくて気になる……!
上司のタイピング音がうるさい
言うに言えない、とはいえ「どうにかしたい!」そんなとき、どうすれば? コミュニケーションの専門家・藤田尚弓が、カドの立たない注意の仕方をご紹介します。
タタタタタタッターン! その音、どうにかなりませんか?
イラスト:カツヤマケイコ
ポイントは「お互いさま」と思えるか否か
タイピングの音でイライラさせられるというようなケースでは「お互いさま」と思えるかどうかが一つのポイントになります。相手をイライラさせてしまうような言動は、誰もがしてしまう可能性があることを確認しておきましょう。「自分は大丈夫」と思う人もいると思いますが、エンターキーを押す強さのような、ちょっとしたことでも、周囲をイライラさせてしまうことはあるのです。自分では気がつかない行動が、誰かを不快にしていても不思議はありません。幸いなことに職場など、ややフォーマルな環境ではお互いさま精神を発揮しやすいです。「もしかしたら自分も迷惑をかけているかもしれない」と想像力を働かせることで、誰かの不快な行動もゆるしやすくなります。
もしお互いさまだと思えない場合には、
- 職場の人との距離が近すぎる
- かなり個性的な人に迷惑をかけられている
という可能性があります。距離が近すぎる場合には、あまり踏み込まない適切な距離を心がけましょう。すでに馴れ合いになっている職場でも、会話の中に敬語を増やすことで、心の距離を作っていくことが可能です。
個性的な人が迷惑をかけているケースであれば、改善してもらうような声掛けを試してみてください。このとき相手の行動を批判するようなニュアンスを避け、できればユーモアのエッセンスを加えるのがポイントです。
例)
- 「わー、エンターキーの圧が強っ!パソコンが壊れちゃいそうで心配です」
- 「すごい力でエンターキー押してますね。指痛くないですか?」
不快であるという気持ちを「心配です」という形に変えて、相手に合った言い方を探してみてください。
【マンガ】タタタタタタッターン!! 上司のタイピング音が気になる!
<イラスト>カツヤマケイコ
<アドバイス>話し方・伝え方ガイド 藤田尚弓
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