50代で老後資金の確保ができていない割合は73.9%も!
金融広報中央委員会が行っている「金融リテラシー調査」とは、18歳以上の個人の金融リテラシー(お金の知識・判断力)の状況把握を目的とした、大規模調査です。2022年6月時点で、2019年の調査結果が最新となります。この「金融リテラシー調査」によると、50代で老後資金の必要額を認識していない割合は48.9%、資金計画を立てていない割合は65.4%、資金確保ができていない割合は73.9%でした。将来を考えたときには、どのようにすればよいのでしょうか?【出典】金融リテラシー調査2019年調査結果
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2019/
早く貯めなきゃ、という焦りは禁物です
50代で7割以上の人が、老後資金を確保できていないのです、つまり今の生活を送るので精いっぱい。先のことは分からない……という状況になっている人もいるのではないでしょうか。でも、それは決して悪いことではないハズです。老後資金がないと気が付いたのであれば、今から向き合えば間に合います。気付いたタイミングで、将来のことを考えていくことが大事です。焦ってしまうと余計な力が入ってしまい、普段はしない投資に手を出したり、甘い誘いに乗ってしまったりすることもあります。まずは、現状を把握することから始めましょう。
これからのライフプランを考えていく
現状を把握するためには、お金の流れがどのようになっているのかを知ることです。家計簿を付けているなら、振り返りをし、無駄はないのかの見直しをしましょう。また、加入している生命保険の保障は適正か、公共料金のプランは自分たちの生活にあっているのかも見直し、使っていないサブスク料金や通っていないジムの会費等があるなら、解約してしまいましょう。現状の把握ができたら、将来的にどのような生活を送りたいのかを考えていきます。夫婦であれば、それぞれの希望を話し合っていき、目標をすり合わせていきましょう。
目標が決まったら、それに向けた準備をスタートします。
目標に沿ってお金を貯めていく
50代は、若いときに次いでお金を貯めやすい時期と言われています。今は貯蓄に回すのは大変かもしれませんが、毎月、少しずつでも良いので貯蓄をスタートしていきましょう。老後の生活費のために貯めるのであれば、節税メリットがあるiDeCoなどで貯めていくのがおすすめです。毎月5000円から積み立てできます。ただiDeCoは自分で運用する等の手間もかかりますし、60歳までは原則お金は引き出せません。手元に現金や預金が少ない人は、銀行の積み立てからスタートしてみましょう。低金利であっても、元本保証で確実に貯めることができます。毎月1万円貯めれば、10年間で120万円貯まります。
120万円だけでは老後どうにもならない、と思うかもしれませんが、預貯金残高が増えていくと、さらに「貯めたい熱」がわいてきます。明確な目標があれば、貯めることが楽しくなりますので、取り組んでみてくださいね。
一番NGなのは、もう無理だとあきらめてしまうことです。今できることから始めても、決して遅くはありません。
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