メテオラ

メテオラの奇観。中央の岩の上には断崖絶壁に囲まれてアギア・トリアダ修道院がたたずんでいる

メテオラの奇観。中央の岩の上には断崖絶壁に囲まれてアギア・トリアダ修道院がたたずんでいる

ギリシア、1988年、文化遺産(i)(ii)(iv)(v)、自然遺産(vii)
大地から400mも突き出した巨大な岩々が立ち並ぶ豪快な景色だけでも驚異なのに、下からはまるで見えないその頂上に修道院があり、一部はいまなお活動を続けている。9世紀以降、修道士たちはこの奇岩群の景観に魅了されて洞窟を掘って修行を開始。14~16世紀にはより神に近づくために、山頂に24もの修道院を建築した。これらの文化と建造物が文化遺産として認められる一方、稀有な景観が自然遺産としても評価され、複合遺産として登録されている。

紹介記事はこちら>>メテオラ/ギリシア

 

ドブロブニク旧市街

約2kmの白い城壁に囲まれたドブロブニク旧市街。現在はこの外側に新市街が広がっている

約2kmの白い城壁に囲まれたドブロブニク旧市街。現在はこの外側に新市街が広がっている

クロアチア、1979年、1994年拡大、文化遺産(i)(iii)(iv)
空と海の青のまん中には白壁に囲まれたオレンジ屋根の古都。それはまるで海中に輝く真珠のようで、「アドリア海の真珠」の異名をとる。「○○の真珠」という街は世界中にあるが、真珠の形容がこれほどふさわしい街は他にない。「世界中の黄金をもってしても自由は売らず」と刻まれている通り街のモットーは「自由」。古くから戦争が絶えないヨーロッパの火薬庫にあって、巧みな外交と強固な城壁によって1,000年の自由を勝ち抜いた。

紹介記事はこちら>>ドブロブニク旧市街/クロアチア

 

プリトヴィッチェ湖群国立公園

刻々と色彩を変えるプリトヴィッチェの湖。ブナなどの原生林を階段状に貫く16の湖とおよそ100の滝が不思議な景観を生み出している

刻々と色彩を変えるプリトヴィッチェの湖。ブナなどの原生林を階段状に貫く16の湖とおよそ100の滝が不思議な景観を生み出している

クロアチア、1979年、2000年拡大、自然遺産(vii)(ix)
中国の九寨溝、トルコのパムッカレと並び、石灰棚が美しい湖水群として知られる世界遺産。大地は石灰からなるカルスト地形で、水に溶け込んだ炭酸カルシウムが不純物と結びついて水をろ過し、沈殿した石灰華はそれぞれが結びついて純白の石灰層を作り出し、石灰棚へと成長する。背景の白に、バクテリアやコケ、藻類が堆積して様々な色を生み出して、深い青からコバルトブルー、エメラルドブルー、緑へと至る万華鏡のような色彩を描き出している。

 

ラポニアン・エリア

太陽から送られてきた荷電粒子が大気中の粒子に衝突して発生するオーロラ

太陽から送られてきた荷電粒子が大気中の粒子に衝突して発生するオーロラ

スウェーデン、1996年、文化遺産(iii)(v)、自然遺産(vii)(viii)(ix)
夏には白夜、冬にはオーロラが空を彩り、サンタクロースが住むといわれる北極圏の秘境ラップランド。スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシアにまたがるサーメ人(ラップ人)のエリアのうち、スウェーデンの一部が世界遺産に登録されている。数多くの氷河や湿原があり、永久凍土の上にはタイガと呼ばれる針葉樹林が広がる厳寒の気候の中で、サーメ人たちはトナカイの放牧を中心とする独自の生活を送っている。

 

プラハ歴史地区

プラハの旧市街広場。左の塔が天文時計で有名な旧市庁舎、正面のゴツイ建物がティーン教会 ©牧哲雄

左の塔が天文時計で有名な旧市庁舎、正面のゴツイ建物がティーン教会 ©牧哲雄

チェコ、1992年、文化遺産(ii)(iv)(vi)
ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、ロココ、アールヌーヴォー……千年の歴史の中であらゆる建築が融合し、ついたあだ名は「黄金の街」「魔法の都市」「百塔の街」「北のローマ」「宝石の都市」「建築博物館」etc。この地には6~7世紀に集落ができはじめ、14世紀にボヘミア王カレル1世が神聖ローマ帝国皇帝に即位するとプラハは帝都となり、街は整備されて、芸術の都として発展した。

紹介記事はこちら>>プラハ歴史地区/チェコ