賞味期限切れの豆腐はいつまで食べられる? 目安の日数や注意点
賞味期限が切れた豆腐、食べても大丈夫?
フードロス削減のためにも、なるべく食材の廃棄は避けたいもの。賞味期限が切れた豆腐は、いつまでなら食べても問題ないのでしょうか。未開封の状態と開封後では賞味期限の捉え方も変わってきます。この記事では、食品の賞味期限や消費期限の基本から、賞味期限を切らしてしまった豆腐を食べる場合の判断基準、豆腐の適切な保存方法をご紹介します。
<目次>
未開封の場合、賞味期限が切れた豆腐は食べても大丈夫?
豆腐は「賞味期限」が短い食品として知られていますが、まずは、食品に表示されている「消費期限」と「賞味期限」の違いを確認しましょう。消費期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合の「安全に食べられる期限」。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、傷みやすい食品に表示されています。基本的に「期限を過ぎたら食べられない」と考えます。
賞味期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合の「品質が変わらずに美味しく食べられる期限」。スナック菓子、カップめん、チーズ、缶詰、ペットボトル飲料など、消費期限に比べて傷みにくい食品に表示されています。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、消費期限も賞味期限も、袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存していた場合の安全や美味しさを約束したもの。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。豆腐のパッケージに表示されているのは、基本的に「賞味期限」であることがほとんどです。
参照:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)
【豆腐の種類別】目安となる賞味期限
水入り豆腐と充填式豆腐では賞味期限が異なります
■水入り豆腐
容器の中に水が入った「水入り豆腐」の賞味期限は、商品によりますが長くて5日程度です。賞味期限内であっても開封後は日持ちしません。どうしても一度に食べきれないときは、豆腐のパックではなく、フタ付きの保存容器にきれいな水とともに豆腐を入れて、冷蔵庫で保存します。8割が水分でできている豆腐は、そのまま置いておくと水が抜けて食感や味が悪くなります。水は1日1回は入れ替えて、長くとも2~3日以内に食べ切るようにします。
▽参考記事
一人暮らしの味方!節約食材「豆腐」を極める
■充填式豆腐
容器に水の入っていない充填豆腐(充填絹ごし豆腐)は、豆乳と凝固剤を容器に入れ、密閉してから加熱して固めるという製法でつくられています。容器の中で殺菌されるため、水入り豆腐に比べて日持ちがよいのが特長です。商品によりますが、賞味期限が1~2カ月あるものもあります。
ただし、水なしの充填豆腐であっても、開封後は日持ちしません。どうしても一度に食べきれないときは、フタ付きの保存容器にきれいな水とともに豆腐を入れて、冷蔵庫で保存します。8割が水分でできている豆腐は、そのまま置いておくと水が抜けて食感や味が悪くなります。水は1日1回は入れ替えて、長くとも2~3日以内に食べ切るようにします。
▽参考記事
一人暮らしの味方!節約食材「豆腐」を極める
賞味期限切れの豆腐はいつまで食べられる? 注意点
賞味期限切れの豆腐は、食べられると判断しても加熱処理が必要な場合も
賞味期限切れの豆腐を食べる前に、見た目や臭いなどに異常が見られないか確認しましょう。
容器が未開封で冷蔵保存の状態であれば、賞味期限を1~2日過ぎる程度なら問題がある可能性は低いです。ただし、季節や保存状態によって、または開封済みであった場合は豆腐の状態を確認する必要があります。
3日~5日を過ぎている場合は、様子を見るのがベター。保存状態によっては食べられない可能性もあります。賞味期限から1週間以上経過している豆腐は、傷んでいる可能性が非常に高いため、食べないようにしましょう。
たとえば、賞味期限を忘れていた豆腐の見た目が黄ばんでいたりカビが生えている、変な匂いがしたり、ぬるぬるしている、傷んでいるなど……新鮮な状態と違う部分があれば食べるのは絶対に避けましょう。
豆腐は冷凍保存も可能
どうしても賞味期限までに食べきれず困ったときは、豆腐を冷凍保存するのも一つの方法です。元の豆腐の食感は失われますが、水分が抜けて、高野豆腐のようなスポンジ状の豆腐として料理に使うことができます。煮物に使うと味がよく染み、揚げ物にすると、まるでお肉のような食感で鶏肉の代用としても使えます。豆腐を冷凍保存するときは、水気を切り、食べやすい大きさに切ってからフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。使うときは自然解凍するか、湯せんや電子レンジ加熱で解凍します。
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おすすめの国産豆腐
買い置きしていた豆腐の賞味期限をうっかり切らしてしまうことが多い人でも安心。なんと賞味期限180日の豆腐など、こだわりの国産豆腐をご紹介します。■【賞味期限180日】四季とうふ
賞味期限180日! 「四季とうふ」(出典:驚きの賞味期限180日!常備したい国産大豆の豆腐)
▽参考記事
驚きの賞味期限180日!常備したい国産大豆の豆腐
■【佐賀県・名店の味】ざる豆腐
佐賀県唐津市にある川島豆腐店が作る「ざる豆腐」(出典:原材料は国産大豆「川島豆腐店」こだわりの「ざる豆腐」)
▽参考記事
原材料は国産大豆「川島豆腐店」こだわりの「ざる豆腐」
賞味期限切れの豆腐を食べる時は慎重に
大半が水分からできている豆腐は、瑞々しい食感である一方、傷みやすい食材でもあります。特に賞味期限後は慎重に状態を見て、加熱処理すれば大丈夫と過信せず、無理に食べないように注意しましょう。監修:管理栄養士 一政 晶子
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