ネットショップ構築サービス BASE(ベイス)
ネットショップ構築サイト BASE
操作はシンプルで手間をかけずネットショップを作ることができ、コロナ禍で非対面ビジネスへのシフトが起きたこともあって、2021年3月時点でショップ数は140万を超えました。
BASEの料金解説。初期費用や月額費用は無料
BASEは初期費用や月額費用がかかりません。費用が発生するのは決済時と振込申請をする時です。決済は銀行振込、カード決済、スマホ決済、コンビニ決済などが使え、一通り揃っています。好きな決済を選ぶことができ、自分でカード会社と交渉して契約する必要はなく、選択するだけで使えます。決済手数料は、一律3.6%+40円。また別途、注文額と送料の合計額に3%のサービス利用料がかかります。
例えば、3000円(商品代金)+500円(送料)が売れた場合
・決済手数料 3500円✕3.6%+40円=166円
・サービス利用料 3500円✕3%=105円
→ショップが受け取る売上 3500円ー(166円+105円)=3229円
カード決済の場合は上記の金額になりますが、コンビニ決済やスマホ決済を選択するとまた別途、1件あたり300円がかかります。
そして、振込申請(自社の口座に振込してもらう)には振込手数料が一律250円がかかります。また、振込額が2万円未満の場合、事務手数料として500円が必要です。振込申請から10営業日(土日祝日を除く)で振込されます。
全体を通して考えると、10%ほどの手数料が必要という計算になります。
BASEでのネットショップ構築手順
BASEでのネットショップ開設で最低限必要な手順は、下記の3点です。(1)店舗情報登録
ショップ名やショップの概要説明を記載します。ネットショップでは法律によって「特定商取引法に基づく表記」が必要ですので、住所や連絡先、返品の扱いなどを記載します。あわせて、どの決済を使うかを選びます。
(2)商品登録
BASEでの商品登録は簡単にできます。商品管理をクリックして商品名、画像、説明、価格、税率、在庫数を入力すれば完了です。
(3)送料登録
全国一律の送料であれば、店舗情報登録と商品登録をすれば完了ですが、地域ごとに送料を設定するのであれば、「送料設定APP」を追加します。
■BASEのAPP(拡張機能)追加でできること
BASEは基本機能以外に必要なAPP(拡張機能)をインストールすることで機能を増やすことができます。APPは70個以上あり、ほとんどが無料です。
例えば、ページを増やしたい場合は「ページ追加APP」をインストールして増やすなどが可能。他にもクーポン、アクセス解析などいろいろなAPPがあり、なかにはfreeeやマネーフォワードのようなクラウド会計に連携して売上計上できるAPPもあります。
BASEは、はじめはシンプルに作り、必要に応じてAPPを追加し機能を拡充していくという方法で、自分のショップを充実させていけるサービスになっています。
ショップ・デザインはテンプレートが用意されているので、そこから選ぶだけ。これでも十分ですが、凝ったデザインにするにはHTMLの知識が必要となり、こちらはプロに依頼することになります。
集中して行えば1時間ほどでネットショップをオープンできます。
BASEはSTORESと何が違うか
ネットショップ構築サイト STORES
・STORESスタンダードプラン 決済手数料3.6%+月額2178円
・STORESフリープラン 決済手数料5%(月額費用なし)
売上が月20万円以上なら、スタンダードブランがお得になる計算です。
BASEのような振込依頼は必要なく、各種手数料を差し引いた入金金額が1万円以上の場合、月末締めの翌月末払いで口座に振り込まれます。振り込まれる金額は決済手数料と振込手数料の275円が差し引かれた金額になります。
BASEとSTORESは競争していますからサービス内容や手数料などが、よく変更されます。両方とも初期費用はかかりませんし、メールアドレスだけで登録できますので、実際に確かめてみて自分に合った方を選ぶとよいでしょう。
ネットショップを作るだけでは売れない
BASEでネットショップを作っても、すぐに売れるわけではありません。まず検索してもサイトが出てきません。Google検索では作成したばかりのサイトの評価を低くしており、キーワード検索でサイトが出始めるのは3カ月以上も先になります。
またショッキングなことにユーザーがGoogle検索をする割合自体が50%を切っています。つまり、検索してホームページにたどりつく流れは主流ではありません。Instagram、Twitter、YouTubeなどのSNSで目に留まり、SNSのリンクからホームページにたどり着くのが主流です。SNS検索で目に留まりやすいよう、ハッシュタグなどを利用して宣伝するのがおすすめといえます。
BASEはあくまでも買い物ができる新たな場所として、まず既存顧客にアナウンスし、店が閉まっている時間でも買い物ができることをアピール。次にSNSを活用して店や商品を情報発信し、新規集客につなげるイメージでの使い方がよいでしょう。
リアル店舗を開店してもお客さんはすぐに認知してくれず、駅や通りでチラシを配ったり、ポスティングを行ったりして宣伝活動をするのが普通です。そのように、BASEで開設した店舗もSNSで宣伝活動を行う必要があるのだと考えるとイメージしやすいでしょう。