Google スプレッドシートの使い方

スプレッドシートで大きい連番も一瞬で入力できる方法! SEQUENCE関数の使い方

Googleスプレッドシートで1、2、3…のような連続する番号を入力するとき、マウスでズリズリやっている人は多いでしょう。では、1~1000の連番を入力するときは? マウスでもできますが、ちょっと大変そうです。そんなとき、マウスを使わず、一瞬で入力する方法を紹介します。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

1~10の連番を入力する:マウスによる方法とSEQUENCE関数による方法

大きい連番も一瞬で入力できるSEQUENCE関数の使い方

大きい連番も一瞬で入力できるSEQUENCE関数の使い方

Googleスプレッドシートで「1、2、3……」のような連続したデータを入力する方法は、「Googleスプレッドシートで数字や日付、曜日の連続データを入力する」で詳しく説明しました。念のため、最も基本となる方法をおさらいしておきますね。

▼1. 連続するセルに「1」「2」と入力し、入力したセルを選択したら、選択範囲の右下にマウスポインタを合わせて十字型にします。
連続するセルに「1」「2」と入力し、入力したセルを選択したら、選択範囲の右下にマウスポイントを合わせて十字型にします。

選択範囲の右下にマウスポインタを合わせて十字型にします

▼2. そのままデータを入力したいセルまでマウスをドラッグします。
そのままデータを入力したいセルまでマウスをドラッグします。

そのままデータを入力したいセルまでマウスをドラッグ

▼3. マウスボタンを離すと連続データが入力されます。
マウスボタンを離すと連続データが入力されます。

マウスボタンを離すと連続データが入力される

では次に、まったく同じことをSEQUENCE(シーケンス)関数を使ってやってみましょう。

▼1. セルに =SEQUENCE(10) と入力して[Enter]キーを押します。
セルに =SEQUENCE(10) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(10) と入力して[Enter]キーを押す


▼2. 1から10までの連番が一瞬で入力されます。
1から10までの連番が一瞬で入力されました。

1から10までの連番が一瞬で入力された

このように、SEQUENCE関数を使うと、マウスを使わなくても一瞬で連続データを入力することができます。

これは、1~1000のような大量の連番を入力するとき便利です。マウスだと、1000になるまでずーっとドラッグし続けなければなりませんが、SEQUENCE関数なら =SEQUENCE(1000) と入力するだけでよいからです。実際にやってみますね。

▼1. =SEQUENCE(1000) と入力して[Enter]キーを押します。
=SEQUENCE(1000) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(1000) と入力して[Enter]キーを押す

▼2. 一瞬で連番が入力されました。本当に1000番まで入力されているか、スクロールして確認してみましょう。
一瞬で連番が入力されました。本当に1000番まで入力されているか、スクロールして確認してみましょう。

一瞬で連番が入力された

▼3. ほら、「1000」まで入力されていますね。
ほら、「1000」まで入力されていますね。

「1000」まで入力されている

なお、SEQUENCE関数で入力された連番を削除するときは、SEQUENCE関数を入力したセルの式を削除する必要があります。それ以外の連番を削除しても削除できません。

逆に、連番が自動入力されているセルに文字や数字を入力すると、エラーが発生してすべての連番が消えてしまいます。

▼このセルで[Delete]キーを押して連番を削除しても削除できません。削除するには、SEQUENCE関数を入力したセルの式を削除する必要があります。
このセルで[Delete]キーを押して連番を削除しても、削除できません。

SEQUENCE関数を入力したセルの式を削除する必要がある

▼このセルに数字を入力してみます。
このセルに数字を入力してみます。

セルに数字を入力

▼エラーが発生して、連番全体が消えてしまいます。
エラーが発生して、連番全体が消えてしまいます。

連番全体が消えた

 

SEQUENCE関数でいろいろな連番を入力しよう

SEQUENCE関数を使って「1」から始まる連番を入力しましたが、開始する番号を変えることもできます。たとえば、11~20の連番を入力するなら、次のように入力します。

=SEQUENCE(10,1,11)

▼1. =SEQUENCE(10,1,11) と入力して[Enter]キーを押します。
=SEQUENCE(10,1,11) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(10,1,11) と入力して[Enter]キーを押す

▼2. 11~20の連番が入力されました。
11~20の連番が入力されました。

11~20の連番が入力された

数字の増分を指定することもできます。たとえば、11からスタートして、2ずつ増えて、29までの連番を入力するなら、次のようになります。

=SEQUENCE(10,1,11,2)

▼1. =SEQUENCE(10,1,11,2) と入力して[Enter]キーを押します。
=SEQUENCE(10,1,11,2) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(10,1,11,2) と入力して[Enter]キーを押す

▼2. 11~29まで2ずつ増える連番が入力されました。
11~29まで2ずつ増える連番が入力されました。

11~29まで2ずつ増える連番が入力された

ここまでは縦方向に連番を入力しましたが、横方向に入力することもできます。たとえば、次のように入力すると、横方向に1~10の連番を入力できます。

=SEQUENCE(1,10)

▼1. =SEQUENCE(1,10) と入力して[Enter]キーを押します。
=SEQUENCE(1,10) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(1,10) と入力して[Enter]キーを押す

▼2. 横方向に1~10の連番が入力されました。
横方向に1~10の連番が入力されました。

横方向に1~10の連番が入力された

SEQUENCE関数を使うと、矩形の範囲に連番を入力することもできます。たとえば、5行×5列の範囲に1~25の連番を入力するなら、式は次のようになります。

=SEQUENCE(5,5,1,1)

▼1. =SEQUENCE(5,5,1,1) と入力して[Enter]キーを押します。
=SEQUENCE(5,5,1,1) と入力して[Enter]キーを押します。

=SEQUENCE(5,5,1,1) と入力して[Enter]キーを押す

▼2. 5行×5列の範囲に1~25までの連番が入力されました。
5行×5列の範囲に1~25までの連番が入力されました。

1~25までの連番が入力された

最後にSEQUENCE関数の書式を記しておきます。

SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分量])

このうち、列数、開始値、増分量は省略できます。省略した場合は、すべて「1」として処理されます。

なお、列数に関しては、あまり大きい数値を入力するとエラーになることがあるようなので注意してください。

以上、SEQUENCE関数を使って大きい連番を入力する方法を紹介しました。基本はマウスを使う方法だと思いますが、「マウス使うの面倒だなぁ」と思ったら、ぜひ試してみてください。


 

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