基本的には常温で「固体」になっている脂肪酸のグループで、コレステロール、中性脂肪を増やし、さらに血小板を凝固させ血液をドロドロにします。その結果過剰摂取により動脈硬化のリスクが著しく増大します。簡単に言えば生活習慣病を誘発する「悪玉」脂肪酸です。
二つ目のグループ「一価不飽和脂肪酸(いっかふほうわしぼうさん)」。
血中コレステロールを減らす働きがある油で、過酸化脂質という発がん性の物質を作りにくく、また加熱による酸化も少ないため摂取することを薦める専門家が多い脂肪酸のグループです。オリーブ油などがこの脂肪酸を豊富に含みます。ただし、摂り過ぎれば他の油と同様に脂肪として蓄積されますので、その辺の注意は必要です。
三つ目のグループ「多価不飽和脂肪酸(たかふほうわしぼうさん)n-6グループ」
体内で合成することができず、必ず食品から摂取しなければならない脂肪酸のグループです。不足すると皮膚炎や肝機能障害、腎機能障害を起こします。摂取することでコレステロール値を下げる働きがありますが、その一方で過剰摂取によりガン、アレルギー症状、心臓疾患、老化などを促進することも知られています。必要ではあるが過剰摂取に注意が必要な脂肪酸です。名前としてはn-6グループとして覚えてください。
四つ目のグループ「多価不飽和脂肪酸(たかふほうわしぼうさん)n-3グループ」

ということで、以上をまとめると、全体量に制限はあるものの、積極的に摂るべきは「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸n-3グループ」。摂り過ぎに注意が必要ではあるが、必ずある程度は摂らなければならないのが「多価不飽和脂肪酸n-6グループ」。避けるべきは「飽和脂肪酸」となります。
そこで次の表を見てください。
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