4月に環境の変化があった人は、「五月病」に要注意!

頭を抱える女性

ゴールデンウイーク明けから調子が悪い……それは「五月病」かもしれません

ゴールデンウイークが明けるころから、やる気が出ない、疲れがとれない……。そんな感じを覚えるなら「五月病」の可能性があるかもしれません。
 
「五月病」は、4月に環境の変化があった人が、ゴールデンウイークの長期休みが終わったころから、心身の不調を感じること。医学的な病名ではありませんが、こじらせると本格的な病気になってしまうこともあります。
 
4月から新しい学校に入学した、上の学年に進級した、新しい会社に入社した、昇進した、部署の異動や転勤があった、引っ越しをした……このように、4月に大きな環境の変化があった場合、ゴールデンウイーク明けは「五月病」に要注意なのです。
 
とくにコロナ禍においては、本人も周りも「五月病」に気づきにくく、知らずのうちに状態を悪化させてしまう可能性もあります。
 

「五月病」によくある悩み、心身の症状とは?

 「五月病」は多くの場合、気分や意欲の低下、だるさや疲れやすさ、といった症状で現れます。
 
  • 4月には「あれもこれも頑張ろう!」と思えていたのに、どれもこれも、どうでもよく思えてしまう
  • 何を見ても、心が動かされない。何をしても疲れてしまい、続けたいと思えない
  • 何時間寝ても、ぐっすりと眠れた気がしない。いくら休んでも、疲れがとれた気がしない
  • 仕事や学業への意義を見出せず、「これをやって何になるんだろう?」と思ってしまう
  • 人と話をするのが億劫。1日中誰とも会わずに、部屋の中で過ごしたい
ゴールデンウイーク明けから上のような状態が続くなら、「五月病」の可能性を考えてみるといいかもしれません。
 

マスク、ソーシャルディスタンス……コロナ禍は”偶然の笑い“が少ない

コロナ禍では、「五月病」にはとくに注意が必要です。マスクの常時着用とソーシャルディスタンスの状態が続くため、他人だけでなく、自分自身も自分の心身の変化に気づきにくいのです。
 
一般的に、「人は、楽しいことがあるから笑うもの」と思う人が多いのではないでしょうか? それも真実。一方で、人の心には「笑うから、楽しいと感じる」という作用もあるのです。
 
偶然、何かのきっかけでプッと笑ってしまうようなこと、ありますよね。そのときに表情筋が動いた刺激が脳にフィードバックされると、「楽しい」という感情が生じる。この現象は、心理学で「表情フィードバック仮説」と呼ばれています。
 

笑いのない環境では「表情フィードバック仮説」の効果を期待できない

コロナ禍のなかでは、この「表情フィードバック仮説」の心理効果を活用しにくいのです。
 
理由の一つに、マスク着用とソーシャルディスタンスの状況では、偶然の笑いのきっかけが得にくいことがあげられます。会話は最小限にし、お互いに距離をとることが求められているのですから、人づての“偶然の笑い”を期待することができません。
 
そして、そもそも新しい環境に移って1カ月もたてば、新しい環境のマイナス面も透けて見え、仕事や学業、人間関係への疑問や不信感も生じやすくなるもの。
 
ネガティブな気持ちを覚えるなかで、“偶然の笑い”による「表情フィードバック仮説」の効果も期待できない状況では、「五月病」の憂うつが深まってしまうのも無理はありません。
 

コロナ禍だからこそ意識したい!「五月病」対策5つのポイント

したがって、コロナ禍だからこそ「五月病」対策はしっかりしておきたいもの。『五月病』対策のポイントを5つ記しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
 
1.「五月病」は自然によくなる、とおおらかに考えよう
4月に環境の変化があった人なら、誰にでも多少は生じるのが「五月病」。「4月の疲れが出ているんだな」と捉え、「いずれ自然によくなるだろう」とおおらかに考えましょう。
 
2. 今は、目の前の「やるべきこと」ができれば十分
疲れが出ているときには、無理をしないのが鉄則。仕事や学業など、目の前の「やるべきこと」にだけ意識を向け、それ以外のことには”省エネ”でいきましょう。
 
3. 睡眠と食事のリズムは一定にキープ
入眠と起床の時間、1日3食の食事は、一定のリズムをキープするようにしましょう。生活習慣が乱れると、心身の調子はさらに悪化してしまいます。
 
4. グチが湧くのは当然。誰かに聞いてもらう
この時期にネガティブな思いが湧くのは自然なこと。グチを誰かに聞いてもらいましょう。親、きょうだい、友人、先輩、カウンセラーなど、話しやすい人に話すといいでしょう。
 
5. 目標は必ず見えてくる。あせらない、嘆かない
「五月病」の渦中には目標が見いだせず、絶望的な気持ちになります。でも、目標はひょんなことから、見出していけるもの。今はあせらず、嘆かず、日々を淡々と重ねていきましょう。
 

「五月病」が5月で終わらなかったら、専門医に相談を

上の5つのポイントを意識して、5月を過ごしてみてください。きっと6月を迎えるころには不調を少しずつ抜け出し、楽になれることでしょう。
 
6月になっても心身の不調が続くようなら、「五月病」より深刻な状態に移行している可能性もあるので、一度、心の専門医に相談するのもよい方法です。
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