生理前にイライラが止められない……ケンカが増えるのは仕方がない?

生理前にイライラ・ケンカが増える理由は?相手を怒る前にしたいこと

生理前にイライラしてケンカが増えてしまう……

イライラしてつい人や物にあたってしまったり、他人のことを悪く言ってしまったりする……。カウンセリングで女性の方からこうした相談を受けた場合、私はそのイライラが生じる時期をお尋ねしています。生理前に起こる場合、PMS(月経前症候群)によるものである可能性があるからです。
 
PMSは、月経前に女性ホルモンのバランスが変化することによって生じる不調。イライラやあせり、憂鬱感などの心の変化や頭痛や胸の張り、むくみなどの体の変化が特徴です。月経が始まれば軽快します。そのため、月経前には症状が悪化させないよう、無理をしないことが大切です。
 
特に、PMSが生じる時期に仕事や家事などの忙しさ、人間関係などの問題が重なったりすると、普段よりもイライラが高まり、身近にいるパートナーに当たってしまう、という方は少なくありません。
 
今回は、パートナーと仲良く過ごすためのPMS期のイライラ対処法についてお伝えしたいと思います。
 

生理前の不調に無理解すぎる! パートナーの言動にイライラしてしまう原因

カウンセリングでよく聞くのは、心身の不調を感じているときの、パートナーの言動に対するイライラです。

■理解のない一言にイライラ
気分が優れずに休んでいるのに、「ずっと寝ていたら体に悪い」「運動して発散した方がいいんじゃない?」などとパートナーが余計な声をかけてしまうケース。気持ちに余裕があるときは、穏やかに返せる人でも、「専門家でもないのに、無責任にアドバイスをしないでほしい!」とイライラが増してしまうことが多いようです。

■つらさを労わってくれない態度にイライラ
体調が悪いのに家事の負担は変わらず、パートナーがしっかりサポートしてくれないケース。また、つらい状態を理解せずに性欲を押しつけてくるパートナーに対しては、「心底がっかりし、怒りがわいてきます!」という声も。

パートナーにこのような態度をとられたら、イライラするのも無理はありません。男性側が女性の体調を理解することが大切なのはもちろんですが、残念ながら思うように理解してもらえていないことが多いものです。

とはいえ、無理解なパートナーへの怒りを募らせて自分がつらくなったり、口論になって夫婦仲に溝をつくらないためにも、自分の気持ちを上手に伝えていきたいものです。
 

生理前のイライラ・怒りのコントロール法……カップル・夫婦の場合

たとえ、相手の言動がイライラのトリガーであるとしても、感情をそのままぶつけるのは得策ではありません。生理前にイライラが発生した時に、怒りをコントロールできるようにしておきしょう。
 
1. 「PMSだからかな?」と振り返り、自分をいたわる
体調が悪いときには、ちょっとしたことにもイライラしがち。生理前にそれが起こっている場合、PMSとの関連を振り返ってみましょう。「PMSの影響かも」と思えたら、自分の体に手を当てながら、自分を優しくいたわりましょう。気持ちが少し落ち着くと思います。
 
2. カチンとした感情を即座にぶつけず、ワンクッション
相手の態度にカチンときたときに、即座に怒りをぶつけてしまうと、「なんであんなこと言ってしまったんだろう」と後悔することに・・・・・・。それを避けるためには、ワンクッション置くことです。トイレに入る、外の空気を吸いに行くなどして、その場からいったん離れるとよいでしょう。トリガーから距離を置くと、気分が変わります。
 
3. 怒りが収まったところで、自分の状態を相手に伝える
怒りが鎮まり冷静になれたら、うまく自分の思いを伝えましょう。「①状態」「②しないでほしいこと」「③希望すること」の3要素を入れて伝えると、相手も理解しやすくなります。
 
たとえば、「①生理前はとても疲れやすい。②だから、『ダラダラしないで』と言わないで。③できるだけ体を休めていたいの」「①PMSの時期には体がつらい。②だから、家事が中途半端でも許してね。③手伝ってくれると助かるわ」といった伝え方をすると、相手は受け入れやすいと思います。
 
また、PMSの症状は十人十色ですし、月によっても症状は異なるものです。そのため、他人や以前の自分と比べることはできないということも、あわせて伝えるとよいでしょう。
 
4. パートナーの「してくれたこと」に感謝する
相手が「気づいてくれない」「サポートしてくれない」と「してくれない」ことにばかり目を向けていると、イライラが募りやすくなります。数は少なくても、妻のために「してくれていること」も何かしらあるはずです。

「(”ようやく”ではあっても)気持ちを分かってくれた」「(出来栄えはいまいちでも)料理を作ってくれた」など、相手が自分のことを思ってしてくれたことに目を向け、「うれしい」「助かる」といった素朴な感謝の言葉を伝えていきましょう。すると、パートナーの気持ちが優しくなり、妻を労わる気持ちが生まれやすくなります。
 

生理前のイライラを軽減する「思考の癖づけ」

ついイライラをぶつけてしまう人は、その行動が無自覚のうちに「癖」になっているのかもしれません。その場合、ぜひ上記の4つの怒りのコントロール方法を思いだしてください。続けていくと、以前より怒ることが少なくなったと感じると思います。
 
イライラは自然に発生する感情であり、意思の力で防御するのは困難です。しかし、感情をそのままぶつけないように、効果的な伝え方をするように、「行動」をコントロールすることはできると思います。怒りをスムーズにコントロールできるようになるためにも、上記の4つのポイントをぜひ実践してみてください。
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