菜の花の旬っていつ?
季節限定のおいしさ
菜の花は肌寒くなる季節から出回るようになります。花が咲くと味が落ちてしまうため、限られた期間だけが旬と言えます。そのため花が咲き始める春頃に旬が終わります。主要な産地は千葉県、三重県、香川県です。
- 千葉県:12月~3月
- 三重県:10月~4月
- 香川県:11月~4月
菜の花の種類とおいしい時期
黄色い花を咲かすアブラナ科の野菜を「菜の花」と言うため、小松菜、水菜、白菜、チンゲン菜なども、つぼみをつければ「菜の花」と言うことができます。ここでは、メジャーな菜の花を紹介します。
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ちょっと暖かくなってきた当たりがおいしいです |
菜の花:切り花の菜の花を品種改良し、苦みを抑えたもので、最も多く出回っている菜の花です。つぼみに独特のほろ苦さがり、加熱すると、柔らかい葉と、甘い茎もまるごと食べることができます。数少ない、花を食べる野菜でもあります。
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ところどころに黄色い花を咲かせています |
花菜:京都で作られている菜の花で、花を咲かせたものを花菜と言います。菜の花と比べると全体的に大ぶりで、花の部分が特にほろ苦いです。なんと、緑黄色野菜の王様・ブロッコリーよりもβカロチンやカルシウムが約3倍多く含まれています。京都と言えば「菜の花漬け」がありますが、これは花菜の漬物です。
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栄養はホウレンソウに匹敵し、下準備の手間がかからないというすぐれもの |
おいしい菜:よく見かけるのが、福岡県からやってきた、「博多ナバナおいしい菜」です。一見すると葉を食べる野菜ですが、春に出たばかりの新芽を食べる菜の花のひとつです。茎と葉にビタミンA・B・Cやカルシウムを多く含んでおり、ホウレンソウと違ってシュウ石酸がないため、あく抜きしなくても食べることができる野菜です。
菜の花の下ごしらえ・洗い方
軸の固い部分からゆでます
菜の花に含まれるビタミンCとカリウムは水に溶けて流れていきやすいので、ゆですぎと水に浸けすぎには気をつけましょう。
ゆでるときは軸の固い部分を切り落としてから、塩を加えた熱湯で、サッとゆでます。菜の花の青さが増す程度でよいので、湯通しする感覚で、数秒軽くゆでればよいです。また、サッとゆでることで、菜の花のシャキっとした歯ごたえが残ります。
サッとゆでて、定番のおひたし、カラシ和え、ワサビ和え、一夜漬け、サラダなど。その他にもパスタの具、かきあげ、ピザの具、おすしの具にもぴったりです。
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