お金の悩みを解決!マネープランクリニック/50代シングルの人のお金相談

56歳一人暮らし、貯金220万円。貯蓄額をもう少し増やす努力をした方がいいでしょうか?(2ページ目)

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、一人暮らしで老後の生活に向けて貯蓄を増やすことを考えている56歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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アドバイス1 報酬比例部分の年金が受給できる63歳まで働く

非常に生活コストが少なく、うさぎさんの堅実な暮らしぶりが窺えます。現在の貯蓄額が少なく、老後が不安とのことですが、これからもしっかり貯蓄されるとのことですので、まずは、安心してください。
 
ただ、61歳までフルタイムでその後はアルバイトとのことですので、貯蓄を増やす期間が短く、もう少し頑張ることができるといいと思います。63歳から厚生年金の報酬比例部分が受け取れます。それまで今の仕事を続けてはいかがでしょうか。
 
毎月の貯蓄とボーナスを合わせて年間60万円の貯蓄ですから、61歳までの5年で300万円。これに現在の金融資産を加えると約520万円です。あと2年フルタイムで働ければ、プラス120万円で63歳までに約640万円貯められることになります。
 
退職金が150万円ぐらいとのことですので、車の買い換えをその範囲内に収めることができれば、老後資金として640万円をまるまる残すことができます。
 

アドバイス2 バイトを長く続けるのはGOOD。月5万円の収入があれば安心

63歳からは、報酬比例部分の年金が36万円。バイト収入は現在2万円ということですが、フルタイムの仕事を辞められるのですから、もう少し時間をのばして、月5万円を得られるようにしてください。
 
年間の収入は約96万円で、生活費は月10万円として年間120万円。24万円が不足します。不足分は貯蓄からの取り崩しになり、65歳から年金が増えるまでの2年間で約50万円。この時点での貯蓄は590万円ということになります。
 
65歳から年金が117万円ということですから、ここからは少しだけ家計を見直せば、貯蓄の取り崩しをしなくてすみます。もしも、バイトを続けられるなら、2万円でも、3万円でも構いません。その分で生活に余裕が出てくるでしょう。
 
持病がおありということなので、無理は禁物ですが、貯蓄の取り崩しをできるだけ、あと送りにできれば、590万円は、いざというとき、家の修繕費、ちょっとした楽しみのために使うことができます。何歳までどういう働き方をするのか、できるのかを、もう一度考えてみてください。
 

アドバイス3 資産に占める国債の割合を減らし、5年間は定期預金などで貯める

うさぎさんのデータで気になる点は、国債で貯蓄を増やしていこうという点です。国債は元本割れせず、安心できるものですが、流動性が低く、すぐにお金を引き出せないというデメリットがあります。中途換金はいつでもできますが、指定の口座に入金されるまでに、金融機関の4営業日かかります。銀行の預貯金のようにATMですぐに引き出せないのです。
 
これから貯める年間60万円は、ある程度は普通預金に残し、残りは定期預金などを利用してください。5年後には、預貯金が300万円、国債が現状のままで212万円。6:4の割合になります。できれば、7:3ぐらいがベストです。つみたてNISAは、継続できればこのまま続けてください。金額もこのままでいいでしょう。保険も現在のままで大丈夫です。
 
ここまでも堅実に暮らしてこられたのですから、今後、無駄使いや浪費することはないと思いますが、できるだけ長く働くことができれば、老後の生活はそれほど心配いりませんし、働いた分、生活にゆとりが生まれるでしょう。どうぞ、体に十分気をつけて、もう少しだけ頑張ってみてください。
 

相談者「うさぎ」さんから寄せられた感想

深野先生、この度はありがとうございました。定年まであと5年、貯蓄額の少なさに、このままでは老後破綻になるかもしれないと心配していましたが、先生にアドバイスをしていただき、この先どのように働いて貯蓄を増やしていけば良いのかが明確になり安心しました。頑張って実践し、老後に備えたいと思います。

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教えてくれたのは……
深野 康彦さん
 
 

 


マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など

取材・文/伊藤加奈子



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