今、借金返済のために働いているようなもので、とても苦痛です

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、自営業時代の多重債務で悩む54歳の女性です。あと10年必死に働いたら、借金返済は終了するものの、老後のお金もなく、不安といいます。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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借金返済のためのアドバイスを

今後一切借り入れはしたくありません。お金が絡む深刻な悩みのため、友達には相談できません


■相談者
りんごちゃんさん(仮名)
女性/会社員/54歳
持ち家(一戸建て)
 
■家族構成
夫(57歳)、子ども2人(20代)

■相談内容(原文まま)  
数年前まで個人事業を営んでいました。体調不良になり、その時の多重債務があります。収支のバランスが取れません。

●返済の優先順位 
●任意整理、家の売却は必要か
●老後の不安
●主人の保険見直し。今年中に見直し予定
●今後どうやって返済、貯蓄していけばいいのか、ポイントを教えていただけるとありがたいです

私は正社員として就職しました。夫も私も定年なしの仕事です。ボーナスなし、退職金なし。1年かけて固定費(住宅ローン、携帯など)の見直しを行いました。あとは今年中に主人の保険見直しを行う予定です(現状は63歳までの保障)。主人が会社員として働くことになったのですが、厚生年金に加入 or 社会保険のまま、どちらが得ですか?
 
多重債務の返済が厳しく、法律事務所数件に、自己破産や任意整理の相談もしました。私の実家にかなりの金額支援してもらったのと、定職についたので自己破産は免れました。あと10年必死に働いたら、借金返済は終了します。ただ貯蓄はゼロ、退職金、ボーナスもなく、老後がとても不安です。また、2029年ごろ、子どもが独立希望のため、少しでも蓄えたいと思っています。 

家を売却することも検討しましたが、今後、借り入れが難しいので、20年後を見据えて手放さないほうがいいと考えています。将来の年金受給見込み額はわかりません。現在、貯蓄はほぼゼロです。月2万円の積み立て希望です。

主人には内緒ですが、実家の親から生前贈与としてお金をもらえることになりました。また、親の相続は数百万円との証明書をもらいました。主人の実家の相続は、主人の親の面倒をご兄弟がみてくださる約束で、遺産放棄しました。

今、返済のために働いているようなもので、とても苦痛です。本当はやりたい仕事があります。あと10年このままお金のためにやりたくない仕事をして、安定をキープしたほうがいいのか迷っていました。こう思うのはわがままなことでしょうか?
 
主人はお金のために我慢するしかないと言います。でもたった一度の人生、後悔はしたくありません。来年には仕事を1本に絞る転職を考えています。年齢も年齢ですので、全く収入がない月をつくらないように計画をもって進めたいと思っています。

今年になって、赤字ながらも毎月やっと暮らせるようになりました。主人はまた借りるしかないだろうと言いますが、私は、今後一切借り入れはしたくありません。お金が絡む深刻な悩みのため、友達には相談できません。

この1年はお金のやりくりで疲れてしまいました。カードローン返済で毎月ATMにいくのはストレス以外の何物でもありません。でも子どもが好きなことを見つけてキラキラ輝いているのが救いになり、子どものため、主人のため、そして自分がまた好きなことに挑戦して、いきいき暮らせるように何か前に進むヒントをいただければ幸いです。

■家計収支データ
相談者「りんごちゃん」さんの家計収支データ

相談者「りんごちゃん」さんの家計収支データ


■家計収支データ補足
(1)収支について
♢借入返済の内訳
●A銀行  2万6000円、2020年9月終了予定、1.75% 
●B銀行  2万円、2028年終了予定、10%、残135万円 
●C銀行  1万円、2024年終了予定、14.5%、残42万円
●D銀行  8000円、12%、残35万円
●車  1万6740円、2020年2月終了予定、2.19% 
※リースなので返済以降、車検、重量税がかかる

♢奨学金について
奨学金については子どもたちが各々返済します。

●第1子  
・借入額:287万2000円 ※約60万円は第1子定期に貯金
・月々の返済額:1万7290円/月
・返済期間:2019年10月~2035年  
  
●第2子 
・借入額:314万円 ※65万円は余る予定
・月々の返済額:1万8062円/月
・返済期間:2020年10月~2038年 
2020年より就職。実家暮らしのため、月2万円は生活費もらう予定です。また、毎月5万円、5年で奨学金を返済する予定。
 
(2)住居費について
・購入時の物件の状況:中古
・借入時期:2006年
・物件価格:2050万円 
・頭金:約300万円
・ローン残高:1300万円
・借入期間:30年
・金利のタイプ:10年変動金利 2.15% ※10年目の際、見直す余裕なし
 ・毎月の返済額:7万2370円
・固定資産税:7万5400円    
 
【補足】
住宅ローンの借り換え、もしくは金利を下げる方法はありますか? 今借りている銀行3社に借り換え相談に行きました。3社とも申請はできるが、審査通過は難しいと言われました。理由は主人の収入に対して、毎月の返済額が多すぎるので、全部返済が済んだら、再来店くださいといわれました。どうにか少しでも金利を下げる方法はないものでしょうか?
 
(3)車両費について
車所有台数1台。2020年4月~20歳の子どもの就職のため、中古車購入予定。予算50万円。
 
(4) 加入保険について
●夫:月合計保険料/1万5371円

・積立定期保険  63歳払い込み 毎月の保険料/3315円
死亡保障 2016年6月時点750万円 2019年6月時点600万円

・収入保障保険  63歳払い込み 毎月の保険料/7236円
63歳まで万が一死亡の場合、毎月18万円支給
・医療入院保険  終身  入院1日目から5000円支給   毎月の保険料/4820円

●本人:月合計保険料/3180円
・共済 死亡・重度 50万円 入院1日目から6000円  毎月の保険料/1600円      
・共済   毎月の保険料/1580円
 
(5)通信費について
携帯代6回線(携帯3台、格安携帯1台、インターネット)
2020年に更新月のため、格安携帯に移行予定。

(6)お勤め先について
今の「会社員+早朝パート」からできれば1つに絞り、正社員として働きたいです。夫は現在、個人事業を辞めて、会社員になりました。75歳くらいまでは働いていたいそうです。
 
(7)年金について
・夫:65歳から受給開始 10万6000円/年
・本人:65歳から受給開始 7万4000円/年
 
(8)相続について
生前贈与なので母が亡くなるまでになりますが、相続する額は合計で数百万円。
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 支出を整理して、月6万円の貯蓄。借金は3年で返済できる
アドバイス2 住宅ローンの借り換えは、夫婦の収入合算で再度審査を
アドバイス3 60歳以降も働きながら、楽しみを見つけて。生前贈与は隠し玉に
 
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