かぼちゃの旬っていつ?
かぼちゃは夏野菜として知られていますが、ニュージーランドなどの輸入かぼちゃが盛んに出回るようになり、今では年中手に入るようになっています。かぼちゃは冬至に食べると病気にならないと言われ、冬を中心にニーズが高まっています。冬至に食べられているかぼちゃは北海道産や輸入ものの他に、鹿児島で作られている抑制栽培(本来の旬より遅く出荷するためにハウスなどで栽培すること)のものがあります。
国内の産地と出荷時期は次のようになっています。
- 5月~7月:鹿児島、長崎、宮崎
- 5月~8月:茨城、千葉
- 8月~11月:北海道、長野、青森
かぼちゃの種類と時期について
かぼちゃは大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ぺポかぼちゃの3種類があります。日本かぼちゃ: 水気が多く、甘みも控えめなので、煮物に向いているかぼちゃです。現在、市場にはほとんど出回おらず、地元の直売場や産直品を取り扱うスーパー等で手に入れることができます。
皮が黒く でこぼこしているのが日本かぼちゃの特徴です(黒皮かぼちゃ) |
- 黒皮かぼちゃ: 別名ちりめんかぼちゃと呼ばれ、水分が多く、甘さ控えめのかぼちゃで、煮物にすると最もおいしさが引き出されます。市場にほとんど出回っていません。6月~7月に旬を迎えます。
- 菊座かぼちゃ: 小ぶりな日本かぼちゃで、規則的に深い縦溝が入り、輪切りにすると菊の花のように見えることからこの名がついています。旬は9月~10月。 中をくりぬいて、詰め物をする蒸し料理に向いています。
- 鹿ケ谷かぼちゃ: 京野菜のひとつで、ひょうたんの形をしたかぼちゃです。皮は柔らかく淡白な味わいです。栄養価が高く、地元で人気の野菜のひとつです。
西洋かぼちゃ: ホクホクとした食感で、甘みの強いかぼちゃです。日本かぼちゃと比べてカロテンとビタミンCが多く含まれています。
大きなものが多いのでカットしたものも出回っていますね(えびすかぼちゃ) |
- えびすかぼちゃ(黒皮栗かぼちゃ): 代表的な西洋かぼちゃのひとつで、最も出回っている品種です。濃い緑色の皮を持ち、黒皮栗かぼちゃに分類され、栗のようにホクホクとした肉質を持ち、甘みが強いです。油との相性がよいので揚げ物に向いています。
- 青皮栗かぼちゃ: 皮は少し青みかかった色で、関東を中心に出回っており、東京かぼちゃとも言われています。ホクホク度は低めのため煮物に向いています。
- 赤皮栗かぼちゃ: 鮮やかな朱色の皮を持つかぼちゃで、大きな玉ねぎのような形をしています。皮が薄く、西洋かぼちゃの中でも特にホクホクとしているので、皮ごと食べてもおいしいです。加賀野菜の打木赤皮甘栗かぼちゃが有名です。
- 雪化粧: 北海道で作られているかぼちゃで、白っぽい皮を持っています。皮は硬く、果肉は粉っぽくて薄い黄色をしています。柔らかくて甘いかぼちゃで、旬は8月~11月です。
ペポかぼちゃ: 変わった形や色のものが多く、淡白な味わいです。鑑賞用としても利用されています。
最も食べられている食用ペポかぼちゃと言えばズッキーニ! |
- ズッキーニ: 代表的な夏野菜のひとつで、きゅうりのような形をしていますが、立派なかぼちゃの仲間。皮が硬く、身が引き締まっているので加熱料理向き。オーブンで焼いたり、ラタトゥイユの具にしたりすることが多いです。緑色種と黄色種があります。
- 金糸うり: そうめんかぼちゃとも呼ばれ、果肉が荒く、繊維質が多いかぼちゃです。食べるときは輪切りにし、皮を剥いたものを熱湯でゆでると、熱湯の中で実がほぐれます。三杯酢で食べたり、味噌汁の具にするとおいしいです。