税金/住民税

【2026年】パートも住民税を支払わなければならない?年収160万円でも払う?

「パート収入が160万円までは所得税がかからない」ということを知っていても住民税についてあまり意識していない人は多いようです。今回は、パートが支払う住民税について確認してみましょう。※サムネイル画像:PIXTA

坂口 猛

坂口 猛

初心者のための相続税・税金 ガイド

ファイナンシャルプランナー(CFP®)

税務大学校を卒業後、税務・会計業務に従事して参りました。 税務・会計で培った数々の経験(視点)を活かし、相続・会計に強いファイナンシャルプランナーとして、少しでも多くの方々に貢献したいと思っております。

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住民税とは? パート収入160万円でも払う必要がある?

住民税とは、市町村等が行う住民に対する行政サービスに必要な経費を、その能力(担税力)に応じて広く分担するものです。一般に、道府県民税と市町村民税とをあわせて住民税と呼んでいます。所得税は国に納める税金です。

パートの人も住民税を支払うかどうかの判定としては、未成年者や寡婦などに該当する場合には、年収204万4000円未満だと支払う必要はありません。該当しない場合には、年収110万円以下だと支払う必要はありません(市町村等によって例外あり)。年収160万円の人は、所得税は課税されませんが、住民税は課税されることとなります。パートの住民税について解説します。
住民税とは?(画像:PIXTA)

住民税とは?(画像:PIXTA)

住民税の均等割と所得割とは

住民税には、前年の所得金額に応じて課税される所得割と、所得金額にかかわらず定額で課税される均等割があります。

均等割は所得金額にかかわらず定額で課税されます。令和6年度より、道府県民税は1000円(標準税率)、市町村民税3000円(標準税率)となっています。ただし、森林環境税が1人年額1000円課税されます。森林環境税は区市町村において、個人住民税均等割とあわせて課税されます。

所得割は所得税と同様に、所得金額に基づいて計算します。ただし、所得税とは異なる点もありますので注意が必要です。そのほか、預金利子等に対して課税される利子割や株式等に関する配当割、株式等譲渡所得割があります。

住民税の納税義務者

住民税の納税義務者は下記のような人です。

1. 均等割の納税義務者
①市町村等内に住所を有する人
②市町村等内に住所を有しない人で、事務所や事業所、家屋敷を有する人
家屋敷や事務所などがあれば、住所がない市町村等でも均等割は納めなければなりません。

2. 所得割の納税義務者
市町村等内に住所を有する人

住民税が課税されない場合とは

住民税が課税されない場合とは、下記のような人です。

1. 所得割・均等割とも非課税
【1】生活保護法による生活扶助を受けている人
【2】障害者・未成年者・寡婦などで、前年中の合計所得金額が135万円以下(給与所得者の場合は、年収204万4000円未満)の人
【3】前年中の合計所得金額が市町村等の条例で定める額以下の方

例:
控除対象配偶者および扶養親族がいない場合
45万円以下(給与所得者の場合、年収110万円以下)

控除対象配偶者または扶養親族がいる場合
35万円×(本人・控除対象配偶者・扶養親族の合計人数)+31万円以下

※市町村等により異なります(市町村等の地域によっては、生活保護基準の級地区分(1級地~3級地)が分かれており、非課税限度額の基準も異なります)
※退職所得は例外あり

2. 所得割が非課税
前年中の総所得金額等が、下記の金額以下の人

例:
控除対象配偶者および扶養親族がいない場合
45万円以下

控除対象配偶者または扶養親族がいる場合
35万円×(本人・控除対象配偶者・扶養親族の合計人数)+42万円以下
※市町村等により異なります

パートも住民税を支払わなければならないのか?

パートの人も住民税を支払うかどうかの判定は以下のイメージです。

1. 未成年者や寡婦などに該当する場合には、年収204万4000円未満だと支払う必要はありません。
2. 非課税に該当しない場合には、年収110万円以下だと支払う必要はありません(市町村等により例外あり)。

所得税は課税されないが住民税は課税される?

つまり、年収160万円の人は、所得税は課税されませんが、住民税は課税されることとなります。

例:パート年収が160万円の場合(社会保険料等は考慮外)

(1)道府県民税
所得割:160万円-65万円(給与所得控除)-43万円(基礎控除)=52万円
52万円×4%=2万800円
調整控除(人的控除額の差5万円)5万円×2%=△1000円
均等割:1000円
道府県民税合計:2万800円(2万800円-1000円+1000円)

(2)市町村民税
所得割:160万円-65万円(給与所得控除)-43万円(基礎控除)=52万円
52万円×6%=3万1200円
調整控除(人的控除額の差5万円)5万円×3%=△1500円
均等割:3000円
市町村民税合計:3万2700円(3万1200円-1500円+3000円)

(3)住民税合計:5万3500円(2万800円+3万2700円)※別途、森林環境税1000円必要

パート収入が160万円で所得税が課税されない人でも、住民税は5万3500円+森林環境税1000円の合計5万4500円課税されることもありますので注意してください。
 
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