パリ/パリの美術館

パリの美術館、ガイドが選ぶおすすめ13軒&ギャラリー(3ページ目)

200以上もあるパリの美術館。世界規模級のものもあれば、小さな邸宅を使ったものまで、扱うテーマやアーティストもさまざま。その中でも絶対行っておきたい「マストな美術館」、興味がある分野なら訪れる価値大の「テーマ別美術館」、そして見逃せない展覧会が目白押しの「企画展専門美術館」の3ジャンルに分けてご紹介していきます。お気に入りの美術館に足を運んで、芸術の都パリを感じてください。【2018年最新情報】

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

テーマで選ぶ、パリの美術館

有名な美術館もいいけれど、自分が興味ある分野の美術館をじっくり回ってみたい。そんな人には時代やアーティスト、テーマに絞った以下の6つの美術館をおすすめします。芸術の都パリですから、ありとあらゆるタイプの美術館が揃っていますよ。

テーマで選ぶ1 中世美術館

クリュニー
隣にはローマ時代の公共浴場跡が

カルチェ・ラタンにあるクリュニー公共浴場跡に建てられた中世美術館は、その名の通り5世紀から16世紀までの中世美術を中心に扱っています。ここの最大の見所は、「貴婦人と一角獣」という名の一連のタピストリー。暗い展示室から幻想的にライトアップされ浮かび上がる6つのタピストリーにはそれぞれ視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、欲望というテーマで描かれ、意味深な作風になっています。それはおとぎ話のようでもあり……一度見たらなかなか忘れられません。

詳しくはこちらの記事で>>>クリュニー中世美術館/パリ

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Museé du Moyen Age
住所:6, place Paul Painlevé 75005 Paris(Googleマップ
最寄駅:Cluny La Sorbonne(メトロ10)

テーマで選ぶ2 建築遺産美術館

建築遺産
キリスト教会の造りも詳しく展示© Paris Tourist Office - Photographe :Marc Bertrand

2007年に16区のシャイヨー宮にオープンした建築遺産美術館。ローマ時代から現代に至るまでのフランス建築の模型と資料が展示されています。フランスの建築を語る上で最も重要なキリスト教建造物の資料も充実。現代建築では、ル・コルビュジェが設計したマルセイユの集合住宅の一室が見られます。中世の教会の造りからはじまり、オスマン時代に整備されたパリの都市計画の変遷など、建築知識がなくてもパリの街並が好きな人は必見の内容となっています。

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Cité de l'Architecture et du Patrimoine
住所:Palais de Chaillot 1, place du Trocadéro et du 11 novembre 75116 Paris(Googleマップ
最寄駅:Trocadéro(メトロ6、9)

テーマで選ぶ3 ケ・ブランリー美術館

ケ・ブランリー
これがジャンヌーベル設計?意外な建築にも注目

2006年に当時の大統領シラクにより提案され、エッフェル塔近くにオープンしたケ・ブランリー美術館は、その斬新な建築と内容が話題に。世界の原始美術を扱ったこの美術館は、フランスを代表する建築家ジャン・ヌーヴェルが設計を担当しています。ジャン・ヌーヴェルといえば、アラブ世界研究所をはじめとしたガラス張りの建物が特徴ですが、このケ・ブランリー美術館に限っては全く違う。土色に近い暖色系エコロジー・カラーの外観と、暗闇の中にライトを充てて迷路のように展示している室内。はるか昔にタイムトリップしながら鑑賞を楽しんで下さい。

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Museé du Quai Branly
住所:37, quai Branly Portail Debilly 75007 Paris(Googleマップ
最寄駅:Pont de l'Alma(RER-C)

テーマで選ぶ4 アールデコ美術館

アールデコ
モード、インテリアに関する展示が充実

ファッションの都パリで最大規模のファッション関連の美術館が、ルーブル美術館と同じ敷地内にあるアールデコ美術館です。館内では広告、装飾、モードと3種類のテーマを扱い、いずれも興味深い内容となっています。

装飾美術館は主にフランスのインテリア文化の変遷を、広告美術館はテーマにより戦争時のプロパガンタや企業広告を展示。そしてモード美術館では、有名なデザイナーの作品展や世界のバッグ展など、一つのテーマで集められたモード作品が随時開催されています。モードに興味がある人は立ち寄っておきたい美術館です。

詳しくはこちらの記事で>>>アールデコ美術館/パリ

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Museé des Arts Décoratifs
住所:107, rue de Rivoli 75001 Paris(Googleマップ
最寄駅:Palais Royal Museé du Louvre(メトロ1、7)

テーマで選ぶ5 カルナヴァレ美術館

カルナヴァレ
パリの歴史に関する膨大な資料を誇る

パリの歴史を扱っているカルナヴァレ美術館。マレ地区のど真ん中にあり、ショッピングの途中に気軽に立ち寄れるシチュエーションも魅力です。古い貴族の邸宅を改装した美術館は、緑が豊かな庭の状態もすばらしく見所の一つとなっています。

館内は紀元前3世紀から始まったパリの歴史を、9つの時代に分けて展示しています。特にルイ15、16世時代の豪華なロココ調インテリアやフランス革命期に遺された資料たちは圧巻。出発前に世界史の教科書などで予習していけば、断然見学が面白くなります。

詳しくはこちらの記事で>>>カルナヴァレ美術館(パリ歴史美術館)

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※現在修復工事のため、臨時閉館中(~2019年末)。
Museé Carnavalet
住所:23, rue de Sévigné 75003 Paris(Googleマップ
最寄駅:St-Paul(メトロ1)、Chemin Vert(メトロ8)

テーマで選ぶ6 ヨーロッパ写真美術館

MEP
写真ファン必見の美術館

マレ地区には古い邸宅を使った美術館が多いですが、このヨーロッパ写真美術館も例にもれず、建物は18世紀の時代のもの。地下から3階にかけて、常に4~5の企画展が開催されています。写真といっても、芸術的な写真だったり、戦争を写したドキュメンタリー色の強い写真だったりとその内容もさまざま。常に時代も内容も全く違うテーマが同時に展示してあるので、写真という芸術の表現の幅の広さを感じることができます。

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Maison Europeenne de la Photographie
住所:5-7, rue de Fourcy 75004 Paris(Googleマップ
最寄駅:St-Paul(メトロ1)
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