西新宿に新しくオープンしたホテル、The KNOT TOKYO Shinjyuku
MORETHAN BAKERYはパンが50種類ほど
窓の外は新宿中央公園
MORETHAN BAKERYのパンとイチオシサンドイッチ
大型のパンはその場で切り分けてくれる。急ぎの人にはあらかじめスライスされて包装されたものも。
ベーカリーの統括シェフを務めるのはパン職人歴30年余の神林慎吾さん。現在はこのホテルのベーカリーを担う新しいチームの形成に力をいれています。MORETHAN BAKERYのシェフは岩波宏幸さん。EPEEでもずっと神林さんと一緒にパンを焼いてきた職人さんです。
岩波宏幸さん
パンはどっしりと大型のハード系から食パン、スイーツ系など全部で50種類程度。ホテルのベーカリーではありますが、町の店の雰囲気もあるのは、パンを切ったり、テイスティングさせてくれるスタッフが売り場に常駐していて、お客さんとの会話が飛び交っているせいかもしれません。
バゲットブランは国産小麦のバゲット
カスクルートブール
バゲットに「ブラン(白)」とついているのは、日本人の好きな白いご飯のイメージ。神林さんが今まで30回ほどリニューアルしていて今も進化中のこのバゲットには、国産小麦が6種類ほどブレンドされています。
旨味たっぷりなのが、大型の「カンパーニュ ナチュール」。フランス小麦とドイツ産のライ麦を用いて、自家製ルヴァン種で発酵をとっています。ミネラル感のある濃い小麦味と、しっかり焼けたクラスト(皮)がおいしさのポイントです。
ブールのクープ(切れ込み)にさまざまな具をはさみこんで焼いた「カスクルートブール」のような、おもしろいお総菜パンもあります。
アップルパイなどスイーツ系も
そして、MORETHAN BAKERYならではのお楽しみは、なんといってもサンドイッチでしょう。「神林さんのパンに出合って以来、パンと料理の組み合わせの発想が広がりました」と楽しそうに語るのは、サンドイッチディレクターの山口有希さん。
山口有希さんと神林慎吾さん
「MORETHAN BAKERYのサンドイッチは、国籍やジャンルではなく、旬の食材とパンの種類や焼き方によって、合わせ方を考えています」。そのため、フランスっぽいカンパーニュに鮭の西京焼きが挟まれていたりします。
サーモン&カンパーニュナチュール
押し寿司のイメージでつくられたという、「サーモン&カンパーニュナチュール」(600円)は、生サーモンを甘さを抑えた西京味噌でマリネしてしっかり焼き、こんがり焼けた焦げめを愉しむカンパーニュナチュールでサンドしています。色鮮やかなキャロットラペや紫キャベツと、大葉を用いたジェノベーゼに山椒がアクセントです。
自家製ツナのサンドイッチはワサビがアクセント
「自家製ツナ」サンド(550円)はワサビ、ミョウガ、大葉、カイワレとともにブロック状のマグロが挟まれています。マヨネーズももちろん、自家製です。
サンドイッチのオープンキッチンとTEA STAND
ホットサンドはその場でつくってくれます。「キューバサンド」(700円)は柑橘でマリネした自家製ローストポークと自家製ハムをゴーダチーズ、スイートピクルスとともにローストしてバゲットにサンド。バゲットにはバターを塗って300℃でプレスすることで、カリカリと香ばしい食感になるのだそうです。
キューバサンドはプレスして供される
キーマカレー
新感覚のカレーパン「キーマカレー」(600円)はターメリック入りのバターを折り込んだリュスティックに、自家製のキーマカレーを挟み、パクチーとヨーグルトソースでいただきます。
サンドイッチにティーソーダを合わせるのがおすすめ
これらすべてはテイクアウト。お隣のTEA STANDの飲み物とセットもできます。逆浸透膜で濾過した超軟水を用いた紅茶は、今の季節、サンドイッチに合わせるならば、自家製シロップのティーソーダが爽やかでおすすめです。
ティーソーダ(アールグレイジャスミンサワーサップ)
MORETHANのビュッフェでパンを楽しむ
1階右手奥の広々としたダイニングは、朝昼はビュッフェ、夜はピンチョスとタパスを楽しめるラウンジになります。
上質なプロシュートやモルタデッラ
美しい旬の野菜とオリジナルドレッシングのサラダバー。チョップドサラダも。
MORETAHANのいろいろなパンを好きなだけ、つくりたての彩り豊かなサラダやスライスしたての「サルメリア69」のハム、オープンキッチンでつくってくれるオムレツなどとともに満喫できるのが、モーニングビュッフェ(1950円・税込)です。
その場でつくってくれるオムレツ
岩海苔のリュスティック
パンのコーナーは「岩海苔のリュスティック」、「バゲットブラン」、「カンパーニュナチュール」、「プチクロワッサン」、「食パン」、「フレンチトースト」などが並び、トーストもできるようになっています。
バゲットブラン
カンパーニュナチュール
11時からのランチタイムは現在、ブイヤベースか熟成牛のローストをメインに、前菜などがビュッフェスタイルで楽しめます(2500円)。
17時からの注目は、バーカウンターでガラスのケースに並べられる「SUSHI PINCHOS」(各250円)。シャリにあたるパンは数種類から、食材によって使い分けられています。
ネタは釜揚げシラスと水ナス、レンズ豆と豚の煮込み、鰯やマグロのマリネ、プロシュートとバター、パテドカンパーニュなど。国籍を問わないこの自由さは、ホテルのラウンジならではかもしれません。日本の新しいピンチョス、各国のお客さまの反応も楽しみですね。
The KNOT TOKYO Shinjyukuは2018年9月に全客室グランドオープンとのことで、今はまだひろく知られていないため、ダイニングは比較的ゆったりと利用でき、都会のオアシス空間になっています。ここでゆっくり食事していると、聞こえてくるさまざまな国の言葉に、いつしか、旅をしているような気持ちになってきます。東京オリンピックに向けて、これから次第に賑わっていきそうです。
MORETHAN
住所:新宿区西新宿4-31-1 The KNOT TOKYO Shinjyuku
電話:BAKERY 03-6276-7635
DINING 03-6300-0174
GRILL 03-6276-7654
営業時間:BAKERY 8時~17時
DINING 7時~10時半(朝食)
11時~14時半(ランチ)
15時~17時(カフェ)
17時~23時(ピンチョスバル、タパスラウンジ)
GRILL 11時~15時 (ランチ)
17時~23時 (ディナー)
Yahoo!地図情報
JR新宿駅西口徒歩15分 都営地下鉄大江戸線都庁前駅徒歩5分