お中元をいただいた際のお返しは? お礼状の書き方や不要の連絡
取引先の担当者などからお中元が贈られてくることがありますよね。お中元を贈る際のマナーには気をつけていても、いただいた場合に、「お返しはした方がいいの?」「お礼状はどう書くの?」など、対応に迷うことも多いでしょう。お中元は日頃お世話になった方へ、感謝の気持ちを伝えるために贈ります。お祝いの品ではないため、お返しをしなくてもマナー違反ではありません。お中元のお返しをしたい場合は、相手が贈ってきた品と同等、もしくは少し控えた金額の品を贈るなど、相手に気を遣わせないような配慮をしましょう。いただいた品より高い金額のものを贈るのは、「今後は贈らないで」という意味になるので注意が必要です。
お礼状のマナーは?
お中元をいただいたら、相手に感謝の気持ちを伝えたいですよね。お礼状は、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、お中元が無事に届いていることを伝える意味もあります。お礼状はできるだけ早めに、お中元をいただいてから2~3日以内を目安に出すようにしましょう。会社宛にお中元が届いた場合は、会社名と上司の名前で、個人宛に届いた場合は自分の名前でお礼状を出します。最近は、お中元を直接持参するより、配送業者から送ることのほうが多いです。配送業者からお中元を受け取った場合、まず電話やメールでお礼を伝えてから、あらためてお礼状を出すのが良いでしょう。
お礼状の書き方
■お礼状の構成お礼状の構成は以下の通りです。目上の方や取引先の方などには、縦書きの便箋で手書きで書くのが良いでしょう。
- 頭語
- 時候の挨拶
- 慶賀の挨拶
- 『結構な品を頂戴しありがとうございました』『お心遣いありがとうございました』など、相手に礼を述べる
- 『暑い日が続きますがご自愛ください』など、相手に対する配慮を述べる
- 結語
- 後付け
■お礼状の文例
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拝啓 盛夏の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃は並々ならぬお引き立てにあずかり誠にありがとうございます。
さて、この度は結構な品をご恵贈賜わりありがとうございました。毎年のお心遣いに深謝申し上げます。
これから一層暑さが増してきますが、どうぞご自愛ください。
まずは略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます。
敬具
○年○月○日
株式会社○○ ○○○○
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株式会社□□
□□□□様拝啓 暑さ厳しき折 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜りまして厚く御礼申し上げます。
さて、この度は結構な品を頂戴し、誠にありがとうございました。お心遣いに心より感謝申し上げます。
暑い日が続いておりますが、くれぐれも体調を崩されませんように。
まずは略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます。
敬具
○年○月○日
株式会社○○ ○○○○
株式会社□□
□□□□様
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今後のお中元を辞退したい場合は?
毎年お中元をいただいているけど「負担になる」という場合や、事情がある場合など、今後のお中元を辞退したい場合は、お礼状を書いた時に辞退を申し出るのが良いでしょう。辞退する場合のお礼状は、いただいたお中元のお礼を述べてから、『今後はお気遣いなく』『心苦しい限りですが、お気を悪くなさいませんように』などの言葉で、お互いの関係が悪くならないように伝えるのがマナーです。辞退する理由も添えると、相手が納得しやすいでしょう。相手の心遣いに感謝する気持ちが大事
いかがでしたか?お中元は日頃の感謝を伝えるために贈る品です。まずは相手の心遣いに感謝して、お礼の気持ちを伝えることが大切です。せっかく贈ってくださった相手に失礼がないように、お中元をいただいた際のマナーに気をつけてくださいね。【関連記事】