「一筆箋」の書き方とマナー、文例
一筆箋は「一言気持ちを添えたい」時に便利なアイテムです。
「ひとこと気持ちを添えたい」と思った時に、便利なアイテムが「一筆箋」です。
一筆箋は短冊形の細長い便箋で、縦書き、横書き、罫線の入ったもの、罫線の入っていないものなどさまざまあります。
手紙のように難しいマナーはないので、ビジネスで気軽に、添え状として資料や品物に付けて使うことができます。
また、手紙を書くのが苦手、という人には、書くスペースが少ないため抵抗なく使える便利な品です。
送り手の気持ちを気軽に伝えることができる、重宝な一筆箋。
受け取る側も資料や品物がそのまま送られてくるより、一筆箋が添えられていると、相手からの心遣いが感じられ好印象です。
そこで、一筆箋をビジネスで使う場合の、書き方のコツとマナー、文例を紹介します。
参考にしてみてくださいね。
<目次>
ビジネスでは、どんな時に使えばいいの? 封筒に入れるの?
罫線のない一筆箋。文字の大きさを気にすることなく書けます。
資料と一緒にクリアファイルに入れたり、資料の一番上にクリップで留めて使用したり、品物に添えて使ったりというのが一般的です。
一筆箋は封筒に入れなくてもマナー違反ではありません。丁寧な印象にしたい場合や、2枚にわたった場合などは封筒に入れます。
内容を他の人に見られたくない時は、二つ折りにして封筒に入れると良いでしょう。
以下は主な使い方です。
【取引先の方へ】
・請求書や領収書などを送る時
・資料やサンプル品を送る時
・お中元やお歳暮を贈る時
【職場の人へ】
・お礼の品を渡す時
・お土産などを渡す時
・上司や同僚へ、感謝の気持ちを伝えるメッセージカード代わり
・借りていたものを返す時
一筆箋の書き方のコツ1:構成を知る
■宛名→挨拶→本文→結びの言葉→署名の順で書くはじめに「◯◯様」といった宛名を書きます。手紙で使う「拝啓」等の頭語は不要です。
「いつもお世話になっております」などの挨拶に続き、本文を書きます。本文は、要件を2~3行程度にまとめます。十分に余白を取って書くと、バランスが良く見た目もすっきりします。
文末は、「今後ともよろしくお願いいたします」などの言葉で結び、署名します。
一筆箋の書き方のコツ2:要点はまとめて簡潔に書く
なるべく1枚に収まるように、要件は1つにして要点をまとめて簡潔に書きます。どうしても1枚で無理な場合は、文字をぎっしり詰めて書くよりは、2枚にわたって書く方がスマートです。
2枚以上になる場合は、便箋を使用するのが良いでしょう。
一筆箋の書き方のコツ3:全体のバランスを考えて美しく見えるように書く
縦書きで罫線が入った一筆箋。
また、デザインも無地のものや柄の入ったものがあります。
送る相手や用途に合わせて選びましょう。
手紙ほど書くスペースがあるわけではないため、一筆箋のデザインに合わせてあらかじめ全体の文字数やバランスを考え、美しく見えるように書くのがコツです。
送る相手や用途によりデザインを選ぶ
一般的に、改まった場合は「無地の縦書き」を選びます。目上の方へ送る場合は、縦書きの一筆箋で無地やシンプルな柄を選ぶと良いでしょう。
取引先の方へ送る場合は、季節感のある上品な柄が好印象です。
同僚や親しい知人へ送る場合は、相手の好みに合わせたり、送る目的によって柄や文様のデザインを選んだりと、相手のことを思いながら自由に選んでOKです。
一筆箋の文例
■取引先に請求書を送る時の添え状いつもお世話になっております。
先日は弊社の新製品をご購入いただきまして誠にありがとうございました。その後いかがでしょうか。
請求書を送付いたしますので、ご査収いただきますようお願い申し上げます。
ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
■職場の先輩へお土産を渡す時の添え状
お疲れさまです。
いつもありがとうございます。
先日の家族旅行の際に、名産品の○○店に立ち寄った品です。
どうぞ召し上がってください。
これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。
一筆箋、さまざまな使い方
罫線の入っていない一筆箋は、小物をプレゼントする際の懸け紙やラッピングなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。今回の記事で使用した一筆箋は、京都の「KIRA KARACHO」さんで購入した品です。
江戸時代から続いてきた、日本唯一の唐紙屋「唐長」に伝わる文様が一筆箋にデザインされています。
文様には、それぞれ由来や意味があるので、好みや用途に応じて選ぶのも楽しいですよ。
オンラインショップもあるので、以下のサイトを参考にしてみてくださいね。
http://shop.kirakaracho.jp
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