嫉妬、お金問題、子ども、離婚理由……不安要素と4つの実例

交際中は気にしないと思っていたけれど……結婚となると出てくる不安要素も

交際中は気にしないと思っていたけれど……結婚となると出てくる不安要素も


バツイチの人と結婚をするとき、いくら相手を愛していてもまったく不安がない、ということはないと思います。そもそも、なぜ離婚をすることになったのか、前の結婚生活はどうだったのか、子どもやお金の問題、相続や資産はどうなっているのか。気になるけれど、結婚を決意したおめでたいタイミングでは、聞きたいけれど聞けない……そんな状況だと思います。そこで、今回の記事では、いざ結婚しようとする相手がバツイチだったときに起こりがちな不安や悩みを、結婚相談所の会員さんの話を例にして紹介していきます。


50代大学教授「自分は金づるなのか?」という心配

月の食費が30万円でも、やりかたによっては足りなくなる

バツイチの専業主婦との結婚。お金のため?という不安


大学教授のAさんは、50歳を過ぎてやっと結婚に前向きになった人でした。Aさんは初婚でしたが、結婚相手は37歳のバツイチ女性でした。彼女はあまり所帯じみたところがなく、年齢よりも若い印象なので、Aさんは希望通りとはいえ、「こんなに若い女性の相手が私でいいのか」と戸惑いもあったようですが、その喜びはとても大きかったそうです。しかし、いざ結婚となったとき、Aさんは「もしかして彼女は、お金目当ての結婚だったのか、と不安になってきた」と漏らすようになりました。

事情を聴いてみると、彼女はお勤めらしいお勤めをしたこともないまま、大手企業の会社員である夫のもとにお嫁に行き、専業主婦をしていました。性格の不一致で離婚になったのですが、経済的に自立できない彼女は、離婚後、両親の世話になります。両親は、「いいよいいよ」と彼女のためになんでもお金を出してくれるタイプだったので、何不自由なく、パラサイト気味の独身ライフを楽しんでいたようなのですが、自分はアラフォーになり、親は定年となり、だんだん羽振りが悪くなってきたこともあって、結婚相談所に入会を決めたのではないかと言うのです。

実際、彼女はファッションや美容に気を遣うタイプでした。だからこそ、おしゃれで美しい女性だったのですが、今後もそれを保っていくにはある程度のお金が必要です。かといって、彼女は自分自身で働いて稼いだこともなく、稼ぎに出たい様子もありません。

Aさんは定年のない大学教授という仕事ではありながら、年齢的に自分がもし倒れたら……と思うと、彼女が働いていないことに、お金の心配がありました。夫婦二人ならまだしも、もし二人の間に子どもが生まれたら養育費や教育費に莫大なお金がかかります。Aさんは間もなく老後といえる年齢にも突入します。そんな中、ちょっと能天気なところがある彼女を見ていると、そんな将来の心配をしているのは自分だけか……もしかしたら、いいように使われているだけなのではないか……と思ってしまった、と。

ある種のマリッジブルーかな、とは思いつつ、今の時代、結婚をするときに相手が働いていない、となると家計が心配になるのは当然のことです。そこで、
「確かに、結婚してからお金のことでケンカになったり、こんなはずではなかったとなると結婚生活はうまくいきません。そのため、結婚をする前に、仕事をする気はあるか、働かない場合、将来のお金はどうするのかなど、しっかりと話し合っておくことが重要です」と助言しました。

結果的には、若くて美しい女性との結婚はAさんの希望通りでしたし、お金のことはこれから話し合っていくことにすると気を取り直したようでした。


40代バツイチ女性「前妻との子どもに未練?」嫉妬が止まらない

二人の子どもをもうけても前妻との子どもに嫉妬してしまいそう

二人の子どもをもうけても前妻との子どもに嫉妬してしまいそう


バツイチ再婚同士の結婚でも、相手に子供がいるとなると悩むものです。元妻のもとに子どもがいるバツイチ男性との再婚が決まった、40代女性のBさんは、とても悩んでいました。

「連れ子ではないのだから子どもがいても気にしない」と思っていたものの、結婚してみると彼が意外にも子煩悩だったことを知り、いつも心の中にお子さんがいることに気づいて、嫉妬を感じ、焦り始めたのです。「子どもとかわいさを争っていても不毛だと思って、早く二人の間でも子どもをもうけたい、と考えるようになりました」とBさん。

Bさんの夫は、月に1回自分の子どもと会っています。それについてBさんは、悩みを打ち明けてくれました。

「彼がお子さんと面会する日が来ると、自分でも思いがけないほど精神的に疲れます。彼は私を安心させようと、“一緒に行こう”と言ってくれますが、お子さんが困惑すると思うし、私自身もどんな顔をして会えばいいのかわかりません。子どもの扱い方も分からないですし。それに、正直、父親の顔をした彼を見るのは気が進みません。今後、自分たちに子どもができても、前のお子さんに会いに行く彼を見たら嫉妬と不満が爆発してしまうだろうと怖いんです」。

たしかに、子が手元に居らず、離婚をしたとしても、案外、親子の関わりは継続してあるものです。例えば、学校の入学式や卒業式、誕生日、クリスマス、成人式、結婚式……親として関わることになる子どものイベントは、子がある程度成長してからも、たくさんあるでしょう。

そこで、「でも、あなたはその度にため息をつき続けますか?」と彼女に問いかけました。「子どもがいて、離婚をした経験を含めて今の彼なのだから、一緒にお祝いしてあげましょう。結婚した相手に子どもがいる以上、それは納得するべきことです」と助言しました。

また、別の方のエピソードになりますが、面会はなしという条件で離婚しても、子の大病や事故などの緊急事態で呼び出されることはあるようです。血がつながった子の生死に関わることであれば知らせる、というのもありますし、血液型や遺伝子レベルでの適合もあるからです。その方の夫とその前妻との子どもは、めずらしい血液型だったという事情があったそうです。ほかにも、相続の問題が出てくれば、どうしても家族間での話し合いが発生したりもするので、ある程度の覚悟の上で再婚を決めたほうがいいでしょう。


35歳初婚女性「彼の離婚の理由は?」漠然とした不安を抱え…

結婚後も彼の行動を問いただせず……

結婚後も彼の不審な行動を問いただせず……


40代の再婚の男性と結婚した、35歳の初婚女性Cさんの話です。地元の仲人さんの紹介で知り合い、双方とも地元では名家ということで、スムーズに話が進んで、まもなく結婚へ進むことになります。

年齢が年齢だった彼女は結婚を急いでいたので、ホッとしつつも、彼の過去について、深く聞かないまま縁談が進んでいることが少しだけ気がかりでした。「性格の不一致で離婚」とは聞いたものの、本当のところはどうなのか? 前の離婚からあまり時間を空けずに婚活をしているようだけど、気持ちの面はどうなのか? そのあたりを具体的に聞いてみたいと思いながらも、それで破談になってしまったら大変だとうまく聞きだすことができないまま結婚をしました。

老舗名門ホテルで盛大な結婚式を挙げました。最初のうちは結婚生活も順風満帆だったようですが、彼は休みとなるとふらりと車で出かけていくことが多くなります。彼女は休日を一人で過ごすことになります。

そのことを誰かに相談できれば良かったのですが、名家に嫁いで誰もがうらやむような暮らしをしている自覚もあり、友達にも言えず耐えていました。そんなとき、彼女のお母さんにひさしぶりに会うことになり、悩んでいることを全部吐き出しました。それを聞くと母親は「浮気かもしれないから、証拠を探すように」と言ったのです。

その後、彼女は旦那さんがいない間に証拠を探すようになりました。そして、彼の車を探っていたときに出てきたのが……女装グッズの数々でした。

最初は「まさか」という思いが強かったのですが、夫に問いただすと、「女装が趣味だ」と告白しました。そして、彼はバイセクシャルで彼氏もいると判明したのです。LGBTのBにあたるバイセクシャルは、今でこそ認められる社会となっていますが、彼女が結婚をした当時は受け入れることが難しい事実でした。結果、この2人は離婚をしたのです。

彼が最初の奥さんと離婚をしたのも、おそらく同じ理由だったのでしょう。だからこそ、彼は離婚の理由を正直に話すことができずにいたのだと思います。

一方で、彼は名家の跡取りでもあるので、結婚をしなければならない立場です。どんな状況であれ、彼もまた結婚を急いでいたのだと思います。2人が結婚を急いでいたこともあり、離婚の原因を本音で話し合うことがないまま結婚をしてしまったのです。Cさんは「正直に言ってくれたかどうかはわからないとしても、結婚前に不安が芽生えたときに、自分でちゃんと理由を聞いておけば良かった」と悔やんでいました。


40代元専業主婦「また、元妻が何かの拍子に出てくるのでは?」

前妻との共有の資産を売ってしまい……

前妻との共有の資産を売ってしまい……

サラリーマン家庭で育った40代の元専業主婦のDさんは、50歳で自営業をしているバツイチの男性と再婚することになりました。しかし、結婚直後に経営する店の売上が落ちてしまいます。結婚前は年収1000万円ほどでしたが激減してしまい、家族で頭を悩ませます。夫はある程度収入に波があることは想定済みだと言いますが、家計を預かるDさんは将来への不安も感じるようになっていました。そこで、夫は古い持ち家を売る
、と提案してくれました。

その家は、Dさんの夫が、前妻との結婚生活で買ったもので、離婚後は10年ほど空き家にしていた東京郊外の一軒家でした。子どもを育てるにはいい環境ですし、敷地や建物も広かったのですが、なまじ広いので金額も高くなって買い手がつきませんでした。値下げをするくらいなら資産として持っておき、いつか家族が増えたときに移り住んでもいいと考えていたのです。しかし、今回のことでふんぎりがつき、相場よりも安くしたところ、ようやく買い手がついたそうです。

Dさんもこれで安心すと思った矢先、離婚をした元妻が登場したのです。

実は、その物件はDさん名義ではあるものの、離婚時に自宅を売るときには半分ずつ分けると約束していたのです。しかも、彼が勝手に安く売ってしまったこと、もらえるはずの金額が少なくなったことに対して、相手は大激怒。ついには、元妻の家族まで出て来て大揉めになりました。もはや話し合いでは収まらないということで、弁護士を入れてついた決着が、全額を元妻に渡すという厳しいものでした。

資産として持ち家を失いましたが、収入面は自営業のほうで稼いでいるDさん夫婦。将来の不安は変わらず残りますが、なんとか問題なく暮らしているようです。ただ、それ以後もDさんは、また夫の元妻がしゃしゃり出てくるのでは……と頭を悩ませています。

離婚をした男性と結婚をするということは、元妻が存在することになります。その人がどんな人なのかはあまり知りたくないでしょうし、実際に関わりがあるまでわからないものですが、離婚のときの約束によっては、いつ現れるかわかりません。とくに、お金や財産に関する内容は、当人の記憶が薄れていたりするので注意が必要です。バツイチの方と結婚する場合、そういった不安は決してなくならないでしょう。

以上、いざバツイチの方と結婚するときに表れる不安要素のヒントになる、4つのエピソードを紹介しました。ご本人が初婚のケース、再婚のケースともにありましたが、バツイチの相手だけを責めるのは筋違いだとガイドは考えます。前妻・前夫とどんな約束をしていたとしても、離婚をしたからこそ今の相手があり、なんらかの魅力を感じて結婚を決めたのは自分なのです。きちんと結婚前に話し合い、不安が解消できるように聞いておくことも重要ですし、結婚後に出てきた不安に対しても、2人で考え、一緒に乗り切っていけるように協力したいものです。
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