有酸素運動と筋トレの組み合わせはダイエットにも効果的!
有酸素運動の効果をより高めるために筋トレもプラスしてみよう
一般的に有酸素運動は「ゆっくりと・長い時間・続ける」運動と言われおり、運動強度は高くないものの、ある一定のレベルを維持しながら続けることで体脂肪の燃焼や心肺機能の向上(心臓・呼吸筋の強化)、骨への荷重ストレスによる骨の代謝促進と強化、血管の柔軟性改善による高血圧の緩和などさまざまな運動効果が期待できるものです。以前は20分以上続けて行わなければ有酸素運動のメリットがないと言われていましたが、「有酸素運動は20分以下の細切れ時間でも効果あり」でも解説した通り、現在は、短い時間でもその運動時間を積み重ねることによって十分な運動効果が見込めると考えられています。
一方、ウエイトなどの重りを使ったり、自分の体を動かしてトレーニングを行ったりする筋力トレーニング、いわゆる「筋トレ」は筋肉に負荷をかけることで筋線維をより強く太くし、たるんだ筋肉を引き締めるボディシェイプ効果が期待できます。「筋トレは身体が筋肉ムキムキになってしまうのではないか」と不安になる人がいるかもしれませんが、女性に関してはホルモン量の関係で男性のような体形になることはほとんどありません。むしろトレーニングによって筋肉量が増えると、人間が生命を維持するために必要なエネルギーである基礎代謝も増えることになり、運動によってより効率よく体脂肪をエネルギーへと変換させることにつながります。詳しくは「トレーニングで筋肉はムキムキになる?」をお読みください。そして、有酸素運動と筋トレをうまく組み合わせるとより体脂肪を燃焼させる効果が高まると考えられています。
<目次>
「有酸素運動前の筋トレ」が効果的
腹筋を鍛えるトレーニングでお腹ぽっこりも解消したい
通常であれば有酸素運動を支えるエネルギー源は糖質と脂質であり、運動直後は糖質がより多く使われ、時間の経過とともにその割合が変化して脂質を多く使うようになります。ところがあらかじめ筋トレで糖質を消費してしまっている身体は、少なくなった糖質とともに脂質もエネルギー源として利用しないと運動が継続できなくなります。有酸素運動で使われるはずだった糖質をあらかじめ筋トレで消費しておくことで、より体脂肪を利用することになるのです。
逆に有酸素運動を行ってから筋トレを行う場合を考えてみると、有酸素運動で多くの糖質が消費された状態での筋トレは大きな力が発揮できないばかりか、疲労感をより助長する結果になってしまいがちです。ある程度負荷をかけて筋繊維の再生を促すためには、エネルギー源が十分にある状態が望ましいため、有酸素運動の後に筋トレを行うのは効率の悪さだけではなく、トレーニングによるケガなどのリスクも高まりやすいので避けましょう。
手軽にできる有酸素運動前の筋トレメニュー
お尻を挙げるヒップリフトはお尻と腿の引き締め効果につながる
■有酸素運動前のおすすめ筋トレメニュー
- スクワット
- フロントランジ(足を一歩前に踏み出して元に戻る。これを交互に繰り返す)
- カーフレイズ(かかとの上げ下げを行い、ふくらはぎを鍛える)
- ヒップリフト(膝を立てて寝転がり、お尻を上げ下げするエクササイズ)
- クランチなどの腹筋運動
- 腕立て伏せ(負荷が強い場合は膝をついてもOK)
運動前は水分・エネルギー源の補給を忘れずに
水分補給とあわせてエネルギー源補給も忘れずに行おう
せっかく運動を行うのであればより高い効果をねらって行いたいもの。有酸素運動の前に筋トレをプラスして、体脂肪を減らし、引き締まった体を目指してみませんか。
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