持ち家の建物に付帯する火災保険を比較してみました

持ち家の火災保険の商品比較2020

持ち家の火災保険の商品比較2020

自然災害や地震災害、水漏れ事故の増加などで火災保険は改定が続いています。2015年10月の改定では全国平均での保険料引き上げ、長期契約を最長10年までに改定(改定前は36年)などを行いました。2019年10月は大手損保を中心に火災保険料率が改定されています。

現在の火災保険は各損保で商品内容がばらばらのため、なかなか比較が難しいところがあります。各社の火災保険の特徴をチェックしつつ、有利な火災保険を比較・検討して選ぶことが重要です。
  火災保険の商品内容を比較をした一覧表を使って、損保各社の火災保険・地震保険の個別の内容や商品性の違いなどについて各社の商品の特徴のコメントを入れながら解説します。
 

火災保険・地震保険の直近の業界動向

火災保険及び地震保険は、保険料率の改定が続いています。いずれも全国平均では保険料がアップとなる改定で負担が続いています。ここ数年の火災保険と地震保険の改定及び予定は下記のとおりです。
  • 2015年10月 火災保険改定
  • 2017年01月 地震保険改定(3段階1回目)
  • 2019年01月 地震保険改定(3段階2回目)
  • 2019年10月 火災保険改定
*地震保険は各社一律同内容の改定ですが、火災保険の場合各社で違いがある点を考慮してください。

さらに地震保険は3段階3回目の改定、火災保険も次の改定の届け出が出されている状況です。
 

火災保険の商品比較表

早速、各社の火災保険の補償プランについてまとめたものを確認していきましょう。(2020年1月10日時点)。
 
火災保険の商品比較一覧

火災保険の商品比較一覧

 
*自己負担額は0円に設定しても破損・汚損には数千円~1万円程度の金額が付帯するのが一般的です。

補償プランの設計の仕方、割引、免責金額(自己負担額)の決め方などがかなり違うのが分かると思います。
 

損保各社の火災保険の特徴・ポイント

先ほどの火災保険の比較表を踏まえて、損保各社の商品ごとの特徴についてコメントします(順不同)。
 

タフ・住まいの保険(あいおいニッセイ同和損保)

補償内容の異なる5つのプランから選択可能(通常3つで共同住宅ではセレクトプランが2つ増える)。

地震火災費用保険金の割合を30%、50%に増やすことで、地震災害等の火災による損害を地震保険と併せて100%の補償にできる。
 

住まいの保険(SBI損害保険)

火災・落雷・破裂及び爆発を基本補償としてそれ以外は補償を選択できる火災保険。WEB上で簡易見積も可能。適用が少なくなっているオール電化住宅割引や業界では少ないノンスモーカー割引、新築割引(築10年未満)もある。

充実のハウスサポートサービスで、水回りや鍵、電機関係のトラブルにも対処している。
 

ホームプロテクト総合保険(AIG損害保険)

補償の異なるプランから選択するタイプの火災保険で、プランはAからFまで6つある。保険期間2年以上はWEB割引やオール電化住宅割引、築浅割引、消火設備割引などがある。
 

安心あっとホーム(共栄火災海上保険)

JA共済と繋がりの深い損保会社。一戸建ては4プラン、マンションプランは6プランから選択する。最初に設定した自己負担額(免責金額)0、1万円、3万円、5万円、10万円を差し引いて支払う。
 

iehoいえほ(ジェイアイ傷害火災保険)

業界初の築年数による保険料率(3区分)で、インターネットにて契約が簡潔する火災保険。特に築5年、10年までが割安。築20年までの専用住宅のみ対象など制限はあるが、火災・破裂爆発以外の補償は選択可能で補償内容は最も細分化されている。
 

セコム安心マイホーム保険(セコム損害保険)

ホームセキュリティ(火災・盗難の危険を警備会社で常時監視している機械警備を導入していて有効に機能している場合)を導入している場合にホームセキュリティ割引が適用されるのが最大の特徴。

物件の構造により約5%~42%程度割引。長期年払割引で10年契約にも年払い対応。
 

じぶんでえらべる火災保険(セゾン自動車火災保険)

「火災・落雷・破裂・爆発」、「風災・雹災・雪災」を基本補償にその他の補償を自分で選択する火災保険。

WEB試算画面などはシンプルで分かりやすい。ネット加入ではないが(火災保険はほとんどネット加入できない)、電話の後に郵送で契約できる。自分で調べて加入したい人に向いている。
 

THE すまいの保険(損害保険ジャパン日本興亜)

複数のプランから選択する火災保険。6プランあるので比較的補償の選択がしやすく、免責金額もスリムタイプ以外は細分化されている。

評価済保険を導入しているため、建物が古くなっても全額補償(事故の際に改めて評価し直さない)される。地震火災特約で、地震等による火災の補償を拡充できる。
 

ソニー損保の新ネット火災保険(ソニー損害保険)

火災、落雷、破裂・爆発を基本補償に後の補償を選ぶネットで契約まで完結する火災保険。全損半損時の地震保険の上乗せ補償も取り扱い。地震による火災だけを対象にした上乗せではなく、使いやすいのも特徴。
 

住まいのプロテクト総合保険(Chubb(チャブ)損害保険)

補償の異なるプランから選択するタイプの火災保険。プラン1からプラン5まである。風災・雹災・雪災については20万円以上の損害の際に支払い対象にする選択も可能。水災にも縮小支払特約で一部定率払いとすることで保険料を安くできる。
 

トータルアシスト住まいの保険(東京海上日動火災保険)

プランを3つから選ぶタイプ。水災の縮小払いや風災等の免責設定を変更・選択できる。事故防止アシスト、メディカルアシスト、緊急時助かるアシスト、住まいの選べるアシストという付帯サービスが充実。メディカルアシストは生命保険のセカンドオピニオンサービスで火災保険に付帯されているのは珍しい。
 

住宅安心保険(日新火災海上保険)

オールリスクタイプの補償をベースに「風災・雹災・雪災」「水災」「物体の落下・飛来」「水濡れ」「盗難」「破損汚損」等の不要と考える補償を削っていくかたちで補償を選ぶ火災保険。マンション区分所有者向けにS評価割引や1年自動継続割引がある。
 

GK すまいの保険(三井住友海上保険)

フルサポートする補償が充実したプランを中心に水災と破損汚損等をそれぞれ除外している3プランが用意されている火災保険。また補償内容を充実させる特約が多数あるのも特徴。風水害の自己負担などを変更可能。
 

ホームアシスト(楽天損害保険)

2018年7月より楽天損保として営業開始。「火災、落雷、破裂・爆発、風災・雹災・雪災」を基本補償としてその他の補償を選択する。楽天スーパーポイントが貯まるのは楽天ならでは。築年数によって加入できる物件や条件が変わる。築浅ほど有利。
 

火災保険は費用保険金や住宅の周辺リスクもチェック

この数年で火災保険にもかなり動きがでてきています。比較表に入りきらないので記載していませんが、各社とも「費用保険金」の補償もかなり違います。補償内容がかなり違うので、単純な保険料のみでは比較しにくい現状もあります。

割引についても割引として出しているケースとはじめから料率に組み込んでいるケースもあるのでよく比べてください。

火災保険の選び方は、まずは自分の住まいの都道府県や所在地の周辺環境、構造などをチェックしてください。そなえるリスクが変わってきます。自然災害のリスクはハザードマップも参考にしてください。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

住まいの保険は改定が頻繁に実施されています。負担の変更は個々に違いますから、必要な補償、重視する補償の見極めや軽微な損害は自費で負担することも考えておくといいでしょう。

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