持ち家の建物に付帯する火災保険を比較してみました

火災保険の商品比較2018

火災保険の商品比較2018


自然災害や地震災害、水漏れ事故の増加などで、火災保険の収支は2011年頃から悪化傾向です。この動きはなかなか改善される状況にはなく、2015年10月に損保各社が火災保険料率の改定を行いました。全国平均での保険料引き上げ、長期契約を最長10年までに改定(改定前は36年)などを行いました。

現在の火災保険は各損保で商品内容がばらばらのため、なかなか比較が難しいところがあります。各社の火災保険の特徴をチェックしつつ、有利な火災保険を比較・検討して選ぶことが重要です。

火災保険の商品内容を比較をした一覧表を使って、損保各社の火災保険・地震保険の個別の内容や商品性の違いなどについて各社の商品の特徴のコメントを入れながら解説します。

火災保険・地震保険の直近の業界動向

火災保険及び地震保険は、保険料率の改定が続いています。いずれも全国平均では保険料がアップとなる改定で負担が続いています。ここ数年の火災保険と地震保険の改定及び予定は下記のとおりです。
  • 2014年07月 地震保険改定
  • 2015年10月 火災保険改定
  • 2017年01月 地震保険改定(3段階1回目)
  • 2019年01月 地震保険改定(3段階2回目)
このように火災保険・地震保険の改定は続いており、地震保険は2019年1月に改定されるため保険料がアップする人は、2018年12月中の見直しを考えてください。さらに3段階3回目の改定もあるので覚えておいてください。

また2018年1月から富士火災とAIUが合併してAIG損保が誕生しています。旧AIUの火災保険は比較的評価の高かった火災保険なのでどう変わったか興味深いところです。中堅損保の朝日火災も楽天グループが買収しました。ジェイアイ傷害火災保険も新しい火災保険を2018年3月に投入してきています。

火災保険の商品比較表

早速、各社の火災保険の補償プランについてまとめたものを確認していきましょう。13社あるので表は3つに分けています。

火災保険の商品比較一覧2018年5月-01

火災保険の商品比較一覧2018年5月-01

火災保険の商品比較一覧2018年5月-02

火災保険の商品比較一覧2018年5月-02

火災保険の商品比較一覧2018年5月-03

火災保険の商品比較一覧2018年5月-03

※自己負担額は0万円に設定しても破損・汚損には1万円など付帯することがあります。

補償プランの設計の仕方、割引、免責金額(自己負担額)の決め方などがかなり違うのが分かると思います。

損保各社の火災保険の特徴・ポイント

先ほどの火災保険の比較表を踏まえて、損保各社の商品ごとの特徴についてコメントします。

■タフ・すまいの保険(あいおいニッセイ同和損保)

補償内容の異なる3つのプランから選択可能、水災・風災・雪災・雹災の免責金額を変更したり、マンションは水災を除外できる火災保険。

地震火災費用保険金の割合を30%、50%に増やすことで、地震災害等の火災による損害を地震保険と併せて100%の補償にできる。

■ホームアシスト(朝日火災海上保険)

2018年野村ホールディングスから楽天グループに買収。補償の異なる3つのプランにフリープランが設計できる。火災・落雷・破裂または爆発及び風災・雹災・雪災以外は選択できるのでかなり自由設計が可能。

フリープランなどで風災・雹災・雪災に50万円、100万円の自己負担額の設定ができるが、マンションの専有部分であれば検討の余地はある。WEBで保険料の簡易試算が可能。

■住まいの保険(SBI損害保険)

火災・落雷・破裂及び爆発及び風災・雹災・雪災を基本補償としてそれ以外は補償を選択できる火災保険。WEB上で簡易見積も可能。適用が少なくなっているオール電化住宅割引や業界では少ないノンスモーカー割引もある。

充実のハウスサポートサービスで、水回りのや鍵、電機関係のトラブルにも対処している。

■ホームプロテクト総合保険(AIG損害保険)

2018年1月よりAIUと富士火災海上が合併してできた損害保険会社。私見ながら富士火災の火災保険をベースにAIUの特徴を入れた火災保険の印象。

水災の補償が100%補償の実損タイプがあるので(旧AIUの特徴)、床上浸水などの水害や土砂災害に手厚く備えたいときには有効。破損汚損に10万円の自己負担があるのも特徴。WEB申込割引がある。

■安心あっとホーム(共栄火災海上保険)

JA共済と繋がりの深い損保会社。マンションプランを含めると6プランから選択する。最初に設定した自己負担額(免責金額)0、1万円、3万円、5万円、10万円を差し引いて支払う。

■iehoいえほ(ジェイアイ傷害火災保険)

業界初の築年数による保険料率(3区分)で、インターネットにて契約が簡潔する火災保険。築20年までの専用住宅のみ対象など制限はあるが、火災・破裂爆発以外の補償は選択可能で補償内容は最も細分化されている。

■セコム安心マイホーム保険(セコム損害保険)

ホームセキュリティ(火災・盗難の危険を警備会社で常時監視している機械警備を導入していて有効に機能している場合)を導入している場合にホームセキュリティ割引が適用されるのが最大の特徴。

約17%~34%程度割引される。この割引が使えるケースではかなり競争力のある保険料となる。

■じぶんでえらべる火災保険(セゾン自動車火災保険)

「火災・落雷・破裂・爆発」、「風災・雹災・雪災」を基本補償にその他の補償を自分で選択する火災保険。

WEB試算画面などはシンプルで分かりやすい。ネット加入ではないが(火災保険はほとんどネット加入できない)、電話の後に郵送で契約できる。自分で調べて加入したい人に向いている。

■THE すまいの保険(損害保険ジャパン日本興亜)

複数のプランから選択する火災保険。6プランあるので比較的補償の選択がしやすく、免責金額もスリムタイプ以外は細分化されている。

評価済保険を導入しているため、建物が古くなっても全額補償(事故の際に改めて評価し直さない)される。地震火災特約で、地震等による火災の補償を拡充できる。

■住宅総合保険(Chubb(チャブ)損害保険)

旧エース損害保険。自由化前からの共通商品である住宅総合保険がベースの火災保険。ここにマイホームエース及びマイホームエースゴールドを足して補償を充実させる。補償を拡充させていくので、補償を削除することはできない。

■トータルアシスト住まいの保険(東京海上日動火災保険)

別商品の生損保一体型の「超保険」は地震災害の補償を100%にできる補償を付帯可能。プランは3つから選ぶので細かい補償の取捨選択はできないが、水災の縮小払いや風災等の免責設定を変更・選択できる。

事故防止アシスト、メディカルアシスト、緊急時助かるアシスト、住まいの選べるアシストという付帯サービスが充実。メディカルアシストは生命保険のセカンドオピニオンサービスで火災保険に付帯されているのは珍しい。

■住宅安心保険(日新火災海上保険)

オールリスクタイプの補償をベースに「風災・雹災・雪災」「水災」「物体の落下・飛来」「水濡れ」「盗難」「破損汚損」等の不要と考える補償を削っていくかたちで補償を選ぶ火災保険。なお免責金額の細かい設定などはできない。

■GK すまいの保険(三井住友海上保険)

ライフスタイルに応じたプランが複数用意されている(パンフレットには3つのプランのみ)火災保険。また補償内容を充実させる特約が多数ある。GKすまいの保険よりもさらに補償を充実させた「GKすまいの保険グランド」も用意されいる。

火災保険は費用保険金や住宅の周辺リスクもチェック

この数年で火災保険にもかなり動きがでてきています。比較表に入りきらないので記載していませんが、各社とも「費用保険金」の補償もかなり違います。補償内容がかなり違うので、単純な保険料のみでは比較しにくい現状もあります。

火災保険の選び方は、まずは自分の住まいの都道府県や所在地の周辺環境、構造などをチェックしてください。そなえるリスクが変わってきます。自然災害のリスクはハザードマップも参考にしてください。

国土交通省ハザードマップポータルサイト 

住まいの保険は保険料が上昇傾向です。負担が大きくなる中で必要な補償、重視する補償の見極めや軽微な損害は自費で負担することも考えておくといいでしょう。

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