日本神話の故郷を彩る、美しい斐伊川堤防桜並木
ヤマタノオロチと闘うスサノオノミコトなど日本神話にゆかりが深い島根・雲南市を流れる斐伊川(ひいかわ)。
映画『もののけ姫』や『たたら侍』などで注目された日本古来の製鉄である"たたら製鉄"にもゆかりがある斐伊川の周辺には桜が多く、特に木次(きすき)付近では両岸に2kmも続く素晴らしい桜並木が見られます。
桜まつりの時には一夜限りの花火も打ち上がる斐伊川堤防桜並木をご紹介します。
<目次>
- ヤマタノオロチが棲んでいた川の下流に咲く美しい桜並木
- 斐伊川堤防桜並木の桜は、さくら守がいつも大切に見守っています
- 「願い橋」を渡って、対岸から桜並木の長さを実感!
- 高台から美しい桜並木を見下ろすこともできますよ!
- 美しい桜のライトアップは必見!夜桜と花火の珍しい組み合わせも楽しみましょう
- 雲南市内では、他にも様々な桜が楽しめます
- 斐伊川堤防桜並木へのアクセス
ヤマタノオロチが棲んでいた川の下流に咲く美しい桜並木
斐伊川堤防桜並木(Yahoo! 地図情報)は、島根県雲南市にある桜の名所です。
雲南市は、古事記や日本書紀などの古文書で国造りの話に登場するスサノオノミコトが日本で初めて和歌を詠んだ須我神社があるなど、日本神話にとてもゆかりの深い街です。
その雲南市を南から北に流れる斐伊川も、スサノオノミコトに退治されるヤマタノオロチが棲んだと言われる天が淵が上流にあるなど、日本神話にゆかりを持つ川です。
上流では"たたら製鉄"の原料となる砂鉄も取れていた斐伊川の川岸には、桜が咲く場所が多く、中でも市役所がある木次(きすき)町付近では、斐伊川の堤防沿いに2kmに渡って見事な桜並木が連なる姿を見ることができます。ここが斐伊川堤防桜並木です。
日本さくら名所100選にも選ばれていて、島根県では松江城と斐伊川堤防桜並木の2ヶ所のみ。お花見の時期にはたくさんの方がこの地に集まります。
桜の品種はソメイヨシノで、堤防に延びる遊歩道の上に桜のトンネルがずっと続いていくさまは、訪れた人のハートをグッと掴んで離しません。
斐伊川堤防桜並木の桜は、さくら守がいつも大切に見守っています
斐伊川堤防桜並木の最寄りは、JR木次線の木次駅。駅から歩いて2,3分の所から桜並木が始まります。駅前に咲く桜も見事ですよ。
桜並木の中は、枝が堤防上の遊歩道を幅広くトンネルのように覆うように伸びていて、花が開くと見事な桜のトンネルが登場します。
満開の時にはたわわに咲く桜の花のボリュームに圧倒されます。
樹齢が80年以上となる木が多く、一時期樹勢が弱った頃もありましたが、雲南市では桜の手入れを行う「さくら守」という専門職の方を配置して、しっかりと面倒を見られる体制を設けていますので、桜も元気を取り戻して、今では毎年元気に花を咲かせるようになりました。
「願い橋」を渡って、対岸から桜並木の長さを実感!
桜のトンネルを歩くだけでも、その長さを実感できる斐伊川堤防桜並木なのですが、斐伊川の対岸に渡ってみると桜並木が続いている様子が良くわかります。
対岸に渡ることができる橋の一つが潜水橋、通称「願い橋」。桜並木の途中から橋に行くことができます。
写真を見て頂くとわかりますが、願い橋には欄干がありません。川面からの橋桁の高さも低いです。
潜水橋の名の通り、水量が増加した時には川の中に沈むことを前提として欄干などを設けず、壊れないように造ってあります。同じ構造の橋は四国の清流、四万十川にある沈下橋が有名ですが、ここ斐伊川にもあります。
欄干のない願い橋と桜並木の組み合わせは絵になる風景の一つ。ぜひ願い橋を渡って対岸から桜並木を眺めてみて下さい。
高台から美しい桜並木を見下ろすこともできますよ!
木次駅の背後には小高い山があり、その山を登っていった先に木次公園(Yahoo! 地図情報)があります。ここからは木次の街並みと共に斐伊川堤防桜並木を高い位置から見下ろすことができます。
出雲地方から石見地方にかけて多く見られる、赤い石州瓦の屋根の家が立ち並ぶ木次の街並みと斐伊川沿いに長く伸びる桜並木を望む風景は、まるで外国に来たような印象をうけますね。
木次公園も桜の名所で、多くの桜が咲きます。公園までの坂道はちょっときつめですが、ぜひ歩いて行ってみることをお勧めします。
美しい桜のライトアップは必見!夜桜と花火の珍しい組み合わせも楽しみましょう
斐伊川堤防桜並木では、桜が見頃になる時期にあわせて毎年「雲南市桜まつり」が開催。桜並木のライトアップも行われ、日中とはまた違った桜並木の美しさに感動です。
そして桜が咲く週末を選んで、「雲南市桜まつり」のメインイベントが開催されます(2018年のメインイベントは4月7日・8日)。この時は桜並木の下や木次駅前の通りに屋台がずらりと立ち並び、とても賑やかになります。
そして特筆すべきはメインイベントの初日限定で夜に打ち上げられる花火。
夜桜と花火を一緒に見られる場所は、全国でも数えられるほどしかない珍しいもの。その年の気候によって桜まつりの時と桜の開花状況は異なりますが、ここだけの素晴らしい時間を楽しみましょう。
雲南市内では、他にも様々な桜が楽しめます
斐伊川堤防桜並木の他にも、雲南市内では様々な桜を楽しむことができます。
斐伊川の支流、三刀屋(みとや)川の河川敷公園ではソメイヨシノの他に緑色の花が咲く珍しい桜、御衣黄(ぎょいこう)が斐伊川堤防桜並木よりやや遅い時期に見頃を迎えます。
また他にも段部のしだれ桜のような一本桜などが見られます。開花状況を確認した上で、斐伊川堤防桜並木と一緒に巡ってみると良いですね。
日本神話の故郷に美しく咲く斐伊川堤防桜並木をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。周辺には開湯1300年という長い歴史を誇る出雲湯村温泉や、海潮(うしお)温泉など名湯も揃っています。神々がいらっしゃる出雲とあわせて、ぜひ雲南市の斐伊川堤防桜並木に出かけてみて下さい。
斐伊川堤防桜並木へのアクセス
地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<飛行機>
・出雲縁結び空港から空港連絡バスで出雲市駅へ。出雲市駅から山陰線で宍道(しんじ)駅へ向かい、木次線に乗り換えて木次駅下車。週末を中心に宍道(出雲市から出発する日もあり)から木次を経て備後落合まで走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」も運行されます。
<鉄道>
・山陽新幹線 岡山駅から伯備線 特急「やくも」で宍道駅下車。木次線に乗り換えて木次駅下車。
首都圏方面からは、寝台特急「サンライズ出雲」で宍道駅に向かう方法もあります。
<高速バス>
・東京駅八重洲南口、渋谷マークシティから出雲方面に向かう高速バス「スサノオ号」(一畑バス、中国JRバスの共同運行)が、出雲市駅まで運行。出雲市駅からは<鉄道>と同じルートです。
<車>
・中国自動車道 落合ジャンクションから米子道、山陰道を経て、宍道ジャンクションから松江道で三刀屋木次(みとやきすき)インターチェンジへ。桜まつりの時期は木次駅周辺に臨時の駐車場が設けられます。
また広島空港から、山陽道・中国やまなみ街道(尾道道・松江道)を走って三刀屋木次インターチェンジに向かうルートもあります。
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【関連サイト】
- さくら名所百選 斐伊川堤防桜並木(うんなん旅ネット)
- 雲南市桜まつり2018(雲南市役所)
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