夫婦関係/セックスレスの対処法

セックスを夫が拒否するのはなぜ?レスになる原因・理由10選

セックスレスになる原因には夫が妻とのセックスを拒否するセックスレスも相当数あります。性欲はあっても、なぜ妻とはセックスしたくないのか、その原因とは? 数ある夫の拒否によるセックスレスの理由の中から代表的な10の夫の本音をご紹介します。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

セックスレスの原因とは? 夫が妻とのセックスを拒否するのはなぜ?

男性はいつもヤル気満々でいるわけじゃないの?

男性はいつもヤル気満々でいるわけじゃないの?


「夫が妻とのセックスを拒否」というセックスレスのパターンも、実は相当数あることをご存知ですか。世の中にあまたある「風俗店」「AV」「エロ雑誌」「アダルトサイト」「エロアニメ」「ポルノ映画」「オトナのおもちゃ」「自慰グッズ」「回春マッサージ」……。これらが多くは男性向けであるという事実から、「男性はみんなセックスが大好き」「男性はいつも性欲マンマン」と考えられがちですが、実際はそうでもないのです。

いまや日本のカップルの半数近くはセックスレス。あんなに男性の性欲を満たすためのマーケットは巨大なのに、なぜ妻とのセックスは拒否するのでしょうか? その理由は妻にあるもの、あるいは夫自身にあるものなどさまざまです。数ある夫由来のセックスレスの理由の中から、代表的な10の夫の本音をご紹介しましょう。
 
<目次>
 

セックスレスの理由・原因1:妻が“家族”になってしまった

セックスレスな夫の本音その1:妻が“家族”になってしまった

「優しいパパとママ」でいるだけでいいの?


結婚前は「男女の愛」であったものが、結婚後に「家族愛」にシフトしてしまうことはよくあります。生活を共にするうちに一緒にいることが当たり前になり、秘密もなくなりときめきもなくなり、「仲良しだし、大切に思っているけれど、そんな気分になれない」という夫にどう接すればいいか悩む女性は少なくありません。

特に子供ができると女性は「妻」から「母」になってしまい、余計に男性にとっては性欲の対象から外れてしまいがちです。さらに「家族」ならまだしも、単なる「同居人」「家政婦」にまでなってしまうと、もうスキンシップすらなくなってしまうことに……。もし現在、お互いを「パパ」「ママ」と呼び合っているとしたら、すでにセックスレスの危険信号がともっています。
 

セックスレスの理由・原因2:妻にセックスを迫られるのが嫌だ

セックスレスな夫の本音その2:妻にセックスを迫られるのが嫌だ

夫婦の性欲の間にギャップが……


妻と夫の性欲に差が出ている夫婦に多いのがこのパターン。セックスに後ろ向きな旦那様に「なぜ抱いてくれないの」「私とセックスしないってことは、どこかで浮気をしてるんでしょ!」と妻が責め立て、旦那様は余計に性欲を失ってしまうという負のスパイラルです。

妻は「男性は必ず性欲があるはず」と考えているため、旦那様が性欲を失っているということに気がつきません。同時に旦那様の方も「女性はセックスに対して受け身であるもの」と考えているため、自らセックスを求めてくる妻を気味悪がったり、うっとうしいと感じてしまったりします。このようなお互いの認識のずれが夫婦の性欲のギャップをさらに大きくしてしまうのです。
 

セックスレスの理由・原因3:子作りプレッシャーが辛い

セックスレスな夫の本音その3:子作りプレッシャーが辛い

子作りに夫を駆り立てる妻の視線……


「早く孫の顔を見たい」という親たちからのプレッシャーや「高齢出産になる前に産まなきゃ」という妻からの催促に、「俺は単なる種馬か……」とやる気が失せてしまうのが意外に繊細な男性の心理。

「次の排卵日は●日ごろだから、その日は残業しないで必ず早く帰ってきて!」と指示を受け、「今日は精がつく、山芋と牡蠣のニンニク炒めよ♪どんどん食べて頑張ってね!」と期待され、夫が疲れていようがお構いなしに、「今日は絶対セックスしなきゃダメなのよ!」と気合十分な妻に対して、「抱く気が起きない」という旦那様の気持ちも、十分納得ができますよね……?
 

セックスレスの理由・原因4:あの頃の可愛いらしかった君はどこへ?

セックスレスな夫の本音その4: あの頃の可愛いらしかった君はどこへ?

笑顔や恥じらい、思いやりを忘れていませんか?


「昔は抱いてくれたのに!」と旦那様に不満をお持ちの妻の皆様。鏡で自らの姿を見てみましょう。「昔」と変わったところはないですか? 男性は視覚で性欲を感じます。加齢とともに多少の体のゆるみは仕方ないですが、体重が10キロ以上増えてるような場合、もしかするとセックスレスの原因はそこにあるかもしれません。

あるいは旦那様への言動も「昔」と変わっていませんか? 「笑顔」「感謝」「思いやり」「丁寧さ」「恥じらい」「優しさ」。これらが昔より減っているとしたら、それも間違いなくセックスレスの原因の1つです。
 

セックスレスの理由・原因5:疲れてセックスどころじゃない

セックスレスな夫の本音その5:疲れてセックスどころじゃない

セックスよりメシより睡眠がほしい!


毎日、寿司詰めの満員電車で通勤。会社では嫌みな上司と空気を読まない部下の間で神経をすり減らし、課せられた高い営業目標に向けて顧客に頭を下げて回り、仕事は増えても人材は増えず、働き方改革なんてどこ吹く風の長時間労働。家に帰ってまでノートパソコンとにらめっこ。

そんな状況だからこそ、夜は「とにかく眠りたい」「セックスどころじゃない」という旦那様も少なくありません。過労も立派なセックスレスの理由の1つです。

忙しい夫婦のセックスレス解消については、別記事『疲れが原因でセックスレス!?「お疲れレス」の解消法』でご紹介しています。
 

セックスレスの理由・原因6:実はEDだなんて絶対に言えない

セックスレスな夫の本音その6: 実はEDだなんて絶対に言えない

EDだなんて、絶対妻には言えない


EDがシニアに起きる現象だと思ったら大間違い。最近は30代にも見られる現象です。そして「勃起は自らが男性であることの証」と考える人も多く、EDであるという事実を自分自身で認めなかったり、それを隠そうとする反応が一般的です。

正直に打ち明けてくれれば、一緒に対策を取ったり解決する方向に向かえるのに、プライドや見栄が邪魔をして妻には知らせまいとするあまり、セックスから遠ざかってしまうのは、妻にとっても不幸なことです。EDの男性はしだいにライトなキスやスキンシップも避けるようになります。その先を求められると困るからです。

もしかしてうちも…?と思った方は、別記事「旦那がEDかも……夫の気持ちは?妻の賢い対処法とは」をどうぞ。
 

セックスレスの理由・原因7:また拒否されるのは嫌だ

セックスレスな夫の本音その7:また拒否されるのは嫌だ

妻から拒否されることが続くと、「もう誘うのはやめよう」となるのも当然


旦那様に「セックスを拒否された」と怒る妻の皆様。実は、自分も過去に旦那様からの誘いを拒否したことはありませんか? 男性だってセックスを拒否されれば恥ずかしいし、傷つきます。

妻の拒絶が何度か続けば、「また断られるのは嫌だから、もう誘うのはやめよう」となります。「男性なんていつもセックスしたがってるんだから、どうせ断ったってまた誘ってくるわ」と高をくくっていると、いつの間に声がかからなくなってしまいます。まずは過去を振り返り、反省してください。
 

セックスレスの理由・原因8:子供のせいできっかけがつかめない

セックスレスな夫の本音その8: 子供のせいできっかけがつかめない

この状態では妻を起こしづらいもの


男性によっては「性欲がないわけじゃないけど、子供がいるからなぁ」と遠慮してしまう、優しすぎるタイプもいます。子供を寝かしつけながら寝落ちしている妻をわざわざ起こしてはかわいそうだと思ってしまったり、夫婦だけの寝室にいても、隣の部屋で赤ちゃんが泣いていると、つい様子を見に行ってしまったり、「パパと一緒に寝たい」と言われるとつい子供と川の字で寝てしまったり……。

最近のイクメンパパにはよく見られるセックスレスの原因です。川の字睡眠に関しては私は断固反対派です。子供がいてもセックスフルな夫婦でいるためのヒントは、ガイド記事「産後セックスを楽しむ方法!子供がいる家はいつどこでセックスするか」「夫婦別寝を考える 寝室ラブホ化の勧め」でご確認ください。
 

セックスレスの理由・原因9:立ち合い出産がトラウマ

セックスレスな夫の本音その9:立ち合い出産がトラウマ

実は男性にはしんどい「立会出産」


女性が自らの命を懸けて新しい生命を生み出す「出産」は、夫婦にとってもかけがえのない機会です。しかし、これは男性のタイプにより良い結果と悪い結果、二極化します。

神々しい生命の誕生に立ち会えて幸せ、妻に感謝!という方はいいのですが、あまりにも生々しい現場近くにいてしまうと、そのリアルな現実にドン引きしてしまう男性も一部いるのです。妻が髪振り乱し咆哮するとともに産道から血まみれの胎児が出てくるシーンを目の当たりにして、「女性器にエロスや神秘性を感じなくなった」ということも少なくありません。

夫婦のきずなを深めるはずの立ち合い出産が、ときにはマイナス効果をもたらす可能性があることは、知っておいた方がよいでしょう。
 

セックスレスの理由・原因10:セックスは面倒。1人で処理したほうが楽

セックスレスな夫の本音その10:セックスは面倒。1人で処理したほうが楽

妻側が受け身すぎると「セックスは面倒、負担が大きい」となることも……


「セックスは終始男性がリードするもの」と旦那様も妻も考えている場合、「セックスは面倒、負担が大きい」となる確率が高まります。女性を誘って、服を脱がせて、しっかり前戯で感じさせて、挿入後は絶頂まで行かせて、とやらなきゃいけないことで頭がいっぱいの旦那様。

一方で、セックスは全部男性にお任せで自分は楽しむだけ、とベッドで冷凍マグロ状態の妻。毎回これでは男性も疲れてしまいます。セックスは男女の「身体のコミュニケーション」ですから、一方通行だけでは長続きしません。

夫側が拒否するセックスレスの場合、性欲そのものがなくなっている場合と、性欲はあるのに妻だけNGの場合の両方があります。妻だけNGの場合はもちろん、性欲そのものがなくなっている場合でも、妻自身にも何らかの原因がある場合がほとんどです。旦那様を責める前に、まずは自らを冷静に振り返ってみることを忘れずに。

ちなみに私が以前書いた本『モンスターワイフ』(講談社)では「妻とはしたくない」男性型の意見をもとにセクシャル系モンスターワイフと分類し、エロゾンビやダイダラボッキという例えを使って解説しています。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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