新宿から移転、日比谷でリニューアルオープンしたシン・プチメック

ル・プチメック日比谷

ル・プチメック日比谷

ル・プチメックが日比谷シャンテに帰ってきました。「All About読者が選ぶベストパン」で2011年、2012年、2014年、2015年、2016年と連続グランプリを獲得し、殿堂入りするほどの人気店が、2017年7月に関東の拠点である新宿店をやむなく閉店しなければならなかったことは、多くのファンを心配させましたが、ようやく再開です。
42席のカフェスペースは待ち合わせにも◎

42席のカフェスペースは待ち合わせにも◎

新装オープンした「ル・プチメック日比谷」は、有楽町側の通りに面してモノクロを基調とした42席のイートイン席を設けています。相変わらずフランスのFMが流れているのが、ほかのル・プチメック系列店と同様で、聴覚からもプチメックが帰って来たことを実感するのですが、このカフェはイギリスのモダンなホテルをイメージしてつくられたそうです。華美でも質素でもなく、中庸を行く感じ。
照明は北欧のムート

照明は北欧のムート

予約席カード

予約席カード

カフェ席を利用する時はまず座席を決めて、予約席カードを置いてから、パンや飲物を買います。京都のスペシャルティコーヒーのロースター「Unir」のコーヒー(380円~)がおすすめです。ビールもあります。最初はイートインで飲物だけですが、いずれちょっとした料理、デザートまでの提供を視野に入れているそうです。
Unirのコーヒーとオレンジとチョコのブリオッシュ

Unirのコーヒーとオレンジとチョコのブリオッシュ

売り場は対面販売。対面販売は、商品について尋ねたりアドバイスをもらったり、会話して買うことができるほか、焼き上がったパンが人の往来や空調の影響を受けず、かつ清潔に保たれます。そして、省スペースという利点も。
パンのことを聞けばスタッフが丁寧に応えてくれます。

パンのことを聞けばスタッフが丁寧に応えてくれます。

店舗面積の約2/3は厨房です。厨房はパンや料理をつくる場所。ル・プチメックの西山逸成さんが最もこだわる大切なところです。

「今回は今までのル・プチメックの集大成のような店。厨房もこれまでで一番良いものになったと思います」というくらいの設備になっています。すなわち、冷蔵室や最新の小型急速冷凍庫、スチームコンベクションオーブンなど、普通のパン屋さんにはあまりない設備が揃っているのです。わたしは京都のセントラルキッチンをコンパクトにした感じを受けました。ここで18名ほどの職人がパンに携わります。
ル・プチメックの選抜メンバーが厨房に

ル・プチメックの選抜メンバーが厨房に

京都のル・プチメックのセントラルキッチンで3ヶ月を過ごしたシェフの渡辺綾子さんに、新宿店と日比谷店の違いを尋ねました。「効率よくたくさんつくるやり方を、京都で学んできました。新宿ではスペースの都合で厨房フロアが分かれていたこともあり、なにかと不便でしたが、日比谷の厨房はワンフロア。いろいろとバージョンアップしていきますよ」。楽しみです。
パンは40~50種類程度、チャバタやクルミパン、バゲットリュスティックのサンドイッチも。

パンは40~50種類程度、チャバタやクルミパン、バゲットリュスティックのサンドイッチも。

今まで、西山さんが新しいお店をオープンすると、「サンドイッチ」とか「ベーグルとドーナツ」とか「コッペパン」とか、テーマがあったものでしたが、今回は特にそういう意識がなく、当初は新宿店で焼いていたパンと同様なものが並ぶことから、日比谷は「ル・プチメック東京」の移転・リニューアルオープンととらえてよいと思います。

ル・プチメックとゴジラのコラボ「ゴジラパン」期間限定販売

ゴジラパン

ゴジラパン

さて、期間限定ニュースを急いで書いておかなくてはなりません。2018年3月29日まで「ゴジラ×ル・プチメック」、日比谷シャンテの大家さんの東宝株式会社とのコラボレーションで「ゴジラパン」(380円)の販売があります。
背ビレに注目してしまう

背ビレに注目してしまう

真っ黒なこのパンは、ゴジラの背ビレを模ったもの(赤い背景のゴジラをご参照ください)。これはブラックココアをたっぷり配合したチョコメック(チョコチップ入りチョコパン)に甘酸っぱいキルシュ漬けクランベリーを入れてフーガスのようにして焼いたパン。見た目はかなりいびつな形(ゴジラさんすみません)ですが、味はさすがプチメック、と思うような、大人向きのチョコレートパンです。ゴジラパンは1週間だけの販売なので、お見逃しなく。

ル・プチメック、日比谷への出店理由

ショップカラーは黒だが、御池店(通称黒メック)とはまた別の黒

ショップカラーは黒だが、御池店(通称黒メック)とはまた別の黒

2017年7月、移転先も決まらないまま、新宿店の閉店を迎えた西山さんは途方に暮れていました。人気店ゆえ、物件を紹介してくれたり、出店の依頼をしてくれる商業施設は多々あれど、なかなか条件が合うところがないまま、時間だけが過ぎてゆく。そんな中、新宿店の社員は誰も辞めずに、ついてきてくれたのだそうです。いつもスタッフを大切にする西山さんなればこそです。それにより、ル・プチメック東京をこのまま終わらせるのではなく、再開しなければ、と西山さんは心に決めます。

商業施設にとって人気店を誘致するのは重要事項かもしれませんが、個人のパン店のことを本当に理解している人は多くないかもしれません。しかし、新宿、渋谷に次いで、日比谷に呼んでくれる企業が現れたのです。日比谷出店までのいきさつを、彼はホームページに書いています。

「そもそも大きな厨房を必要とするパン屋を地価の高い東京の一等地へ入れるというのは、ぼくが考えても、誘致する側にとっては経済合理性がないとしか思えなかった。新宿スタッフと約束した以上、物件探しを諦めるつもりはなかったけれど、今の時代にそこまでして呼んでくださる商業施設があるのか?という不安がぼくの頭をもたげ始めた頃、救いの手を差し伸べてくれる会社が現れた。ぼくの好きなゴジラの生みの親、東宝さんだった」
日比谷で誕生するパンにも期待が高まる

日比谷で誕生するパンにも期待が高まる

ピンチに陥ったところでいつも誰かに手を差し伸べられる、そういう人はただの強運というだけではないのだと思います。9年前、京都から、おいしいパンをつくる優秀なスタッフと共に楽しい雰囲気を携えてやって来た西山さんとル・プチメック。彼らを応援したい人、そこで日々のパンを買い、楽しみたい人は、ベストパンでこの店に一票を投じてきたAll About読者を始め、本当にたくさん存在するに違いありません。
売り場の奥が厨房

売り場の奥が厨房

昔からゴジラ好きで知られる西山さんの京都のオフィスには、ゴジラのフィギュアが何体か置かれています。彼のゴジラ愛と今回のことの関連性はわかりませんが、ル・プチメック東京の再開をずっと祈っていたファンの一人として、皆さんと一緒に喜びたい、うれしい春となりました。
ル・プチメック日比谷

ル・プチメック日比谷


ル・プチメック日比谷
住所:千代田区有楽町1-2-2 1F
電話: 03-6811-2203
営業時間:8時~20時
Yahoo!地図情報
JR有楽町駅日比谷口、東京メトロ銀座駅C1出口徒歩5分
東京メトロ日比谷駅徒歩2分

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