そら豆はプランターでも地植えでも育てられる
ソラマメの花
ソラマメ科/一年草
学名:Vicia faba
初夏の野菜の代表、ソラマメ。鮮度が落ちやすく、栽培地域も限られているため、旬の時期にしか味わえない野菜ですが、育て方は意外と簡単。「ソラマメがうまいのは3日だけ」と言われるほどの野菜ですので、是非、自宅で育てて、収穫したてのおいしさを味わってください。
ある程度のスペースを必要としますが、地植えでも、プランターでも育てることが可能です。
そんなソラマメの栽培スケジュールや、育て方のコツ、手入れの仕方について、以下で詳しくお伝えします。なお、「オーガニックな栽培方法」をコンセプトに、できる限り化学農薬・化成肥料は使わないやり方をご紹介します。
そら豆の栽培スケジュール
ソラマメの栽培カレンダー
そら豆の栽培で準備するもの
■プランター栽培の場合・プランター(横幅35cm以上、深さ30cm以上のもの)
・培養土
・ソラマメの苗
■地植えの場合
ソラマメは連作を嫌うので、5年以上ソラマメを栽培していない所を選びます。植付の1週間前にたい肥と元肥をすき込み、幅60cm・高さ10cmほどの畝をつくっておきます。
ソラマメの植え付け
種を直まきする方法もありますが、初心者の方は、苗からスタートした方が失敗が少ないです。種から始める方は、育苗ポット(9cmポット)に培養土を入れ、種の黒い部分(おはぐろ)を下にして土の中に埋め込みます。種まき後、5~7日で発芽してくるので、そのまま育て、本葉が4~5枚になったら、ポットから外し定植します。
プランターに植え付ける際は、20cmくらいの間隔で
そら豆の育て方・手入れ
植え付け時期が秋ですので、植え付けてから冬の間はそれほど変化はありません。もともと暖かい地域の植物ですので、比較的寒さに弱いです。霜や雪に当たりそうなときは、軒下に移動するなど、寒さ対策をしてください。春に入って、草丈が30cmくらいになったら、追肥をします。株の周りに有機質の固形肥料を施したり、プランターの場合は、液肥でもOKです。
草丈が60cmくらいになったら、摘芯します
ソラマメの収穫
サヤが下を向き、背筋が黒褐色になってきたら、収穫時期です。
そら豆につきやすい病害虫
ソラマメは、秋~初夏と栽培期間が長いので、病気や害虫への注意を必要とする期間も長くなります。つきやすい害虫はアブラムシで、これは、春先に注意が必要です。アブラムシを発見したら、比較的安全な「アーリーセーフ」を散布して、早めに退治してしましましょう。また、梅雨の高温多湿時期には、病気が出やすくなります。梅雨に入る前に収穫できてしまえばOKですし、普段から茎と茎が絡まないよう、風通し良く、水はけ良く管理しておくことで、病気を防ぐことが可能となります。
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