人参はプランターでも地植えでも栽培可能

人参はプランターでも地植えでも栽培可能

人参は地植えが一般的ですが、プランターでも栽培可能です

■基本情報
セリ科/一年草
学名:Daucus carota L. 

色どりが良く、サラダや煮物に活躍してくれるニンジン。ニンジンには大きく分けて3つの系統があります。一般的に出回っているニンジンは「西洋系」と呼ばれるもので、「向陽2号」や「五寸ニンジン」などがあります。濃橙色で細長い「金時ニンジン」・「京ニンジン」などは「東洋系」と呼ばれるもので、煮崩れしにくく、煮物に適しています。この他に、沖縄産の「島ニンジン」という系統もあります。

ニンジンは、地植えで育てるのが一般的ですが、「ミニニンジン」・「ミニキャロット」という小さく育つ品種であれば、プランターで育てることも可能です。

そんなニンジンの栽培スケジュールや、育て方のコツ、手入れの仕方について、以下で詳しくお伝えします。なお、「オーガニックな栽培方法」をコンセプトに、できる限り化学農薬・化成肥料は使わないやり方をご紹介します。
   

人参の栽培スケジュール(春まき栽培・秋まき栽培)

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ニンジンの栽培カレンダー

春からスタートする「春まき栽培」と、秋からスタートする「秋まき栽培」があります。どちらも方法は同じですが、春まきの方が発芽から収穫までの期間が比較的短く済みますが、秋まきの方が、病害虫の被害が少なくて済みますので、初心者の方には秋まきの方がおすすめです。
 

人参の栽培で準備するもの

■プランター栽培の場合
  • プランター(直径20cm以上のもの。長方形の場合は長さ20cm以上のもの)
  • 培養土
  • ミニニンジンの種

■地植えの場合
植えつける場所に堆肥・くん炭をすきこみ、水はけと通気性を良くし、元肥(完熟油粕など)をすき込んで準備しておきます。
 

ニンジンの種まき

ニンジンの種をまく際は「点まき」で行います。

プランターの場合は、ペットボトルのフタなどを土に押し付け穴をつくり、その穴に5~10粒ほどの種をまきます。穴と穴の間隔は、5~10cm程度とします。

地植えの場合は、幅:65~75cm、高さ:10cm程度の平畝をつくり、約8cm間隔で2列の穴をあけていき、そこに種をまいていきます。

種をまいたら土をかぶせて軽く押さえ、ハス口のついたジョウロでたっぷりと水をかけます。

発芽するまでは、土の表面が乾かないようにします。特に、プランターの場合は乾きやすいので、毎日、水やりをするようにします。
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ペットボトルのキャップで穴をつくる

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穴に種を5~10粒づつまく

 

人参の手入れ方法(間引き・追肥)

■間引き1回目
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本葉が4~5枚出揃ったら間引きをします。(間引き前)

種をまいてから2週間くらいで、線香花火のような繊細な双葉が出てきます。そのタイミングで1回目の間引きを行い、それぞれの穴から出ている芽の半分くらいに減らします。

■間引き2回目
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植穴1ヶ所につき1本だけ残します。(間引き後)

しばらくすると、本葉が出てきます。本葉が4~5枚くらいで出揃ったら、2回目の間引きをします。2回目の間引きで、それぞれの植穴から一番しっかりしたものを1本だけ選び、それ以外のものはすべて抜きます。
間引いた芽は、セリのようなさわやかな香りがしておいしいので、サラダのアクセントなどにして楽しんでください。

■追肥(2回めの間引きが終わったら)
2回目の間引きが終わったら、追肥をします。株と株の間に完熟油粕などの有機肥料の粒を埋め込みます。プランターの場合は、液肥でも構いません。

ニンジンは、根の上部が日に当たると緑色になってしまいます。ある程度育ってきて、根の上部が土よりも上に見え始めてきたら、適宜、地植えの場合は土を寄せたり、プランターの場合は、少し土を足したりして、根が地上部に出ないように気をつけます。
 

ニンジンの収穫

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ミニニンジンの場合、根の上部の直径が1.5~2cmになったら収穫します。

種まきから2~3カ月で収穫です。

ミニニンジンの場合は、根の上部が直径1.5~2cmになってきたら収穫のタイミングです。地植えの場合、例えば「五寸ニンジン」という品種なら、根の直径が6cmくらいになってきたら収穫のタイミングです。

いずれの場合も、収穫が遅れると、裂根したり、固くなったりして美味しくなくなってしまいますので、ちょうど良いタイミングを逃さないようにしましょう。
 

注意!栽培中に人参につきやすい病害虫

ニンジンの葉につきやすい害虫としては、アゲハチョウの幼虫があります。防虫ネットをかぶせて、アゲハチョウの産卵を防ぐ方法がありますが、水やりがしにくくなってしまうのがネックです。もし、発生してしまったら、早めに取り除くことが一番の防除法です。また、手で取り除くのが困難な場合は、天然成分で有機JAS規格にも適応している殺虫剤「STゼンターリ顆粒水和剤」を散布するのも有効です。

根の部分につきやすい害虫としては、ネコブセンチュウなどのセンチュウ類があります。地植えの場合は、近くにマリーゴールドを植えておくと、ネコブセンチュウの防除になります。

ニンジンの原産地はアフガニスタン周辺なので、もともと、高温多湿に弱いという性質があります。ですので、水はけと風通しの良いところで育てることが、病虫害に遭いにくくする一番のポイントとなります。

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