PowerPoint Viewer(パワーポイントビューワー)とは
PowerPoint Viewerが廃止!代替アプリとは
「他の人が作成したPowerPointのスライドが見たい」とか「自分が作成したPowerPointのスライドを他の人に見せたい」といったときは、スライドを見る人のパソコンにPowerPointがダウンロード&インストールされている必要があります。
もし、PowerPointがインストールされていないパソコンを使っていたら、有料でPowerPointを購入しなければならないのでしょうか。実は、スライドを「見る」だけなら、PowerPointを購入しなくても大丈夫。無料の「PowerPoint Viewer」を使用すると、パソコンにPowerPointがインストールされていなくても、PowerPoint 97以降のバージョンで作成されたスライドを表示・印刷したりスライドショーの実行が行えます。スライドの編集はできませんが、単純にスライドを閲覧するには十分です。
PowerPoint Viewerを入手するには、ブラウザーで「マイクロソフトダウンロードセンター」へアクセスし、PC(パソコン)にダウンロード&インストールすれば完了です。
マイクロソフトダウンロードセンターの右上にある検索ボックスに「PowerPoint Viewer」と入力して検索する
検索結果の「PowerPoint Viewer」をクリックする
「ダウンロード」をクリックし、画面に表示される手順に沿ってダウンロードを行う
PowerPoint Viewerのアプリは2018年4月で廃止
前述のマイクロソフトダウンロードセンターの検索画面にも注意書きが表示されていますが、PowerPoint Viewerは2018年4月で廃止されました。その時点で、PowerPoint Viewerをダウンロードすることができなくなり、PowerPoint Viewerのセキュリティ更新プログラムを受け取ることもなくなります。既にパソコンにPowerPoint Viewerがインストールされていれば、これまでと同様に利用することはできますが、何か不具合があっても更新プログラムなどのサポートを受けられないので注意しましょう。
PowerPoint Viewerの廃止に先立って、「Word Viewer」は2017年11月に廃止されており、2018年4月で「Excel Viewer」と「PowerPoint Viewer」が廃止され、OfficeアプリのViewerは姿を消すことになります。これは、そもそもViewerがOffice 2007に相当するバージョンで作られており、開発は実質的に停止していたことと、2010年に無料の「Office Online」が登場して、Viewerが不要になったことなどが原因と考えられます。
PowerPoint Viewerの代替となるおすすめアプリ5選
では、PowerPoint Viewerに代わる別の選択肢はないのでしょうか。マイクロソフト では、PowerPointのスライドを表示するために、次の5つのアプリを推奨しています。1. Windows10を搭載したパソコンの場合
無料の「PowerPoint Mobile」アプリをダウンロード&インストールすると、PowerPointで作成したスライドを表示できます。PowerPoint Mobileはタブレット端末向けのアプリですが、ノートパソコンやデスクトップパソコンにもインストールできます。ただし、スライドの作成や編集は行えません。
Microsoftストアで「PowerPoint Mobile 」のキーワードで検索し、「無料」ボタンをクリックする。Microsoftストアで検索できない場合は、いったんブラウザーで「PowerPoint Mobile」で検索し、検索結果の一覧から「PowerPoint Mobile」のダウンロードページに移動すればよい
PowerPoint Mobileを起動し、作成済みのスライドを開いた図。 PowerPoint Mobileの起動時にはマイクロソフトアカウントの入力を求められる
iPhoneやiPadなどを使って、PowerPointでスライドを作成・編集するには、Apple Store から無料の「PowerPoint」アプリをダウンロードします。ただし、PowerPointのすべての機能が使えるわけではありません。
iPhoneのApple Storeで「PowerPoint」アプリを検索した図
iPhoneで PowerPointアプリを起動し、作成済みのスライドを開いた図。iPhoneを横置きにして利用することもできる
3. Androidを搭載したデバイスの場合
Google Play ストアから無料の「PowerPoint」アプリをダウンロードします。iOS を搭載したデバイスと同じく、PowerPointのすべての機能が使えるわけではありません。
4. Office 365を試してみる
「Office 365(おふぃすさんろくご)」は、毎月または毎年、一定の料金を支払うことで継続的に最新のOfficeを利用できる「サブスクリプション型」のOfficeです。電気屋さんなどでOfficeのパッケージを購入しなくても、Web上で手続きしてすぐに使い始められるのが特徴です。また、最大2台の Windowsパソコン または Mac、さらに最大2台のタブレット端末と2台のスマートフォンにダウンロード&インストールできます。
Office 365には、1カ月の無料お試し期間が用意されており、PowerPointだけでなく、Word、Excel、Outlookのすべての機能を試すことができます。
Office 365のサインイン画面。無料版をダウンロードして使うには、「Officeを入手」をクリックする
Office 365 Soloの「無料で試す」をクリックして、画面の手順に沿ってダウンロード&インストールする
【参考記事】Office 365とは?Office 2019との違いや使い方・選び方を分かりやすく解説
5. Windows 7 または Windows 8/8.1 を搭載したPC(パソコン)の場合
マイクロソフトアカウントを取得すると無料で利用できるWeb上の保存場所の「OneDrive」にPowerPointのスライドをアップロードし、「PowerPoint Online」を使って表示します。
PowerPoint Onlineは、Web上の無料のアプリなので、あらかじめインストールする必要はありません。インターネットに接続できる環境さえあれば、どこでもPowerPointのスライドを表示できます。一部の編集機能は利用可能ですが、すべての機能が使えるわけではありません。
OneDriveに保存したPowerPointのスライドをクリックすると……
PowerPoint Online画面に切り替わって、スライドが表示される
上部の「プレゼンテーションの編集」→「ブラウザーで編集」をクリックすると……
PowerPoint Onlineの編集画面に切り替わる。グレーアウト(淡色表示)している機能は使えない。ファイルは自動的にOneDriveに保存される
移動時間を利用して電車の中などでスライドを確認したり、出張先のパソコンにPowerPointがインストールされていなくても慌てることがないように、上記5つの方法から自分に合った方法を試しておくといいでしょう。
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