時短生活/時短家事のポイント

家事に追われる状態から抜け出すコツとは? 3つの習慣

家事に追われる状態から抜け出すコツとは? 家事を効率よく回して、時間を上手に使うためには、「脳に家事をさせない」ことも大切なコツなんです。脳家事症候群に陥らないための3つの習慣をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

<目次>

家事に追われる状態から抜け出すコツとは

家事に追われる状態から抜け出すコツ

ひとつ終えてもまた次の家事。「しなくちゃ」の連鎖があわただしさを生みます

仕事から戻って荷物を置いたとたん、まずは「夕食の準備をしなくちゃ」。カーテンを閉めながら「洗濯物をとりこまなくちゃ」「たたまなくちゃ」と思っていると、床にほこりが舞っているのが見えて「掃除しなくちゃ」。忙しい人の1日は、こうした「しなくちゃ」が山積みになっているものです。

そのうえ、上記の作業をしている間にも、頭には「醤油さしに醤油を補充しなくちゃ」「いっぱいになったゴミを捨てなくちゃ」「シャンプーの残りが少ないから、今度買ってこなくちゃ」と、さらに「名もなき家事」のタスクが思い浮かんで、気持ちが落ちかないという人も多いはず。

家事は実際に動いている時間以外に、こうして「思いつく」だけでも、負担感が生まれます。毎日忙しい、慌ただしいと感じる人は、脳内であれこれ家事シミュレーションをしたり、段取りを考えすぎたりすることで余計な疲れをためてしまっているのかも。ガイドはこれを「脳家事症候群」と呼んでいます。この状態におちいっていないか、要チェックなのです。
 

「脳家事症候群」は気持ちのゆとりと自分時間を奪う

そうじ

あ、こんなところにほこりが! 目についたとたんに「掃除」が連想されて、「しなくちゃ」というプレッシャーが

家事には「今必ずしなくてはならない=高緊急性」「近い将来にしなくてはならない=中緊急性」「特にやらなくてもしばらくは差し支えない=低緊急性」要件があります。

たとえば食事の準備など高緊急の作業中でも、「排水口が汚い」「ゴミ袋の補充」といった風景が目に入ることで、脳が勝手に「しなくちゃ」と反応してしまうのはよくあるもの。

「脳家事症候群」におちいると、気持ちのゆとりが生まれにくいだけではなく、緊急性の低い用事にまで手を出してしまい、自分時間の確保が難しくなるという側面もあります。次のような工夫で、脳を休ませてあげる習慣を持ちましょう。
 

脳家事症候群に陥らないための3つの習慣

■習慣1:緊急性の低い要件を思いついたら、書き出す
家事だけでなく、仕事などほかのタスクでも、「思いついたら書き出す」習慣はとても大切。人の脳にはキャパシティがあり、たくさんのことをキープしておけません。些末なことでメモリを占領してしまうと、大切なタスクの効率を下げたり、ゆとり時間を生み出す障害に。とりあえず書き出しておくという習慣をつけるだけで、脳のキャパシティがリリースされます。

思いつきだけで脳のメモリを消費するのをやめ、緊急性の高いことから手をつけていきましょう。あとはゆとりのある時に、書き出したタスクを見て、1つずつ手をつけていきます。
ボード

ガイドの家事タスクボード。宅配便の引き取りなどの書類もここに

写真はガイドのタスクボードですが、知人は家族分のスペースを作り、中心にタスクのポストイットを張り出しておいて、各自できそうなものを自分のスペースに移して、その週のTO DOにするというシステムを作っている人も。家族のいる人は、タスクを1人で抱えこまない工夫もしてみてくださいね。

■習慣2:視覚を刺激しないように、その場を離れる
タスクのオーバーフローが慢性化してしまった場合は、とりあえずその場を離れることも大切です。家事なら自宅、仕事なら自分のデスクにいる限り、累積しているタスクが目についたり、思い浮かんだりして、なかなか1つのことに集中できません。つい目についたことに手をつけてしまい、結局どれも終わらないとか、休むこともままならず、ということもあるはず。

息抜きをしたいなら、家でのんびりするよりも、思い切ってその場を離れて、タスクが視界に入らないようにすることも大切です。

また、家事をしている間に未処理の家事が目についてしまうと、脳に「しなくちゃ」のシグナルを送ることになります。まだたたんでいない洗濯物や、洗っていない食器類は、なるべく見えないようにしておくというのも効果があります。
食器洗い機

シンクに放置しておくと「洗わなくちゃ」シグナルが。食器洗い機に入れて扉を閉めて見えなくしておく効果は思った以上に大きいものです

洗濯物を居間などに放置しない、食器洗い機を導入して、汚れた食器はとりあえず食器洗い機に入れて扉を閉めておくといったことだけでも、気持ちのあり方が変わってきます。

■習慣3:動く前の「5分メディテーション(瞑想)」で脳を休めよう
忙しい人はどうしても、起きてすぐ、帰宅してすぐに家事に手をつけたくなります。しかし、短時間の中で多くのタスクをこなそうとすると、頭と気持ちだけが前のめりになって、からだがついていかず、イライラが募ります。

家事に関する多くのイライラは、「しなくちゃ」がオーバーフローした結果起こるもの。前にも書きましたが、人の脳のキャパシティには限界があり、1度に3つ以上のTO DOを処理するのはとても苦手なのです。まずは「今すべき1つのこと」から手をつけて、必要以上のタスクで脳に負荷をかけないことが、イライラの予防にもなります。
ハーブティ

忙しい時こそ、丁寧にお茶をいれてホッと一息。気持ちを落ち着かせる効果のあるハーブティなどもおすすめです

そこでおすすめしたいのが、動く前の「5分メディテーション(瞑想)」。帰宅したらすぐに行動をせず、身支度が済んだらお茶を入れて落ち着く場所に座って、5分の瞑想をしてみましょう。

目を閉じて呼吸に集中するだけでもオッケー。マインドフルネスの瞑想や、ちょっとした気功やヨガをしてみるのも効果あり。これは家事だけではなく、仕事や勉強にも効果があります。気持ちと頭が落ち着いてきたら、最優先のタスクから取り組みます。過去のガイドの記事「15分の泥水瞑想で頭とこころをリリース!」は15分ですが、5分でも効果があるのでぜひ試してみてください!

ガイドは一番忙しい時期は、暗くなってからの帰宅時は部屋の電気を全部つけず、ほのかなスタンドの明かりだけをつけて、お茶を入れてくつろいでから、夕食の支度をしていました。やることが満載の時、こうこうとついた明かりの中で1つのことに取り組もうとすると、頭も気持ちもパニックになることが多かったからです。落ち着いた空間でお茶を飲む。これだけでも、気持ちのあり方がまったく違ってきます。

忙しい人、タスクが多い人ほど、脳を休ませる習慣を。家事にもとても大切な習慣です。「脳家事症候群」におちいらないための3つの習慣、よかったら試してみてくださいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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