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【急告】無線LANのWEPは本当に危ない(1)(2ページ目)

WEPについては従来からその脆弱性が指摘されています。しかし、実際のところそれほど心配する必要はありませんでした。しかし、最近、暗号化を数秒で解読する方法が見つかりました。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

現状、WEPは本当に危険です


画像の代替
ガイド:
実は、WEPを一瞬で解読する方法を神戸大学と広島大学のグループが最近実証し、コンピュータセキュリティシンポジウム2008(CSS2008)で発表 したんですよ。

相談者:
ええっ。じゃぁ、本当にWEPが危なくなってきたんですね。

ガイド:
その通りです。この実証された方法を利用すれば、ちょっと詳しい人なら、簡単に暗号を解読できてしまいます。

相談者:
その方法を知りたいんですけど...

ガイド:
セキュリティの問題がありますので、詳しくはまだ発表されていません。
ただ、発表によると 任意のIPパケットからWEP鍵を導出できるということです。盗聴したIPパケットをIPパケットからキーストリームを回復し、3つの関数を用いて鍵を推測し て、鍵の候補を決定するというものだそうです。

相談者:
んん~。それだけでは、何のことかよく分かりませんね。でも、分からない方がいいかも(笑)。
悪いやつがいますからね。

ガイド:
確かに。実験では、以下の環境で104bit WEP鍵の解読に成功したそうです。盗聴したIPパケットは20MB、解読に要した時間はわずか10秒だったそうです。

OS:Windows XP SP2
CPU:Athlon 64 X2 4600+ 2.41GHz
メモリ:1GB

相談者:
それはいけませんね。早速WEPの利用を本当に止めないと...。でも、ほかに何を利用すればいいんですか?


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