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【急告】無線LANのWEPは本当に危ない(1)

WEPについては従来からその脆弱性が指摘されています。しかし、実際のところそれほど心配する必要はありませんでした。しかし、最近、暗号化を数秒で解読する方法が見つかりました。

岡田 庄司

岡田 庄司

LAN・無線LAN ガイド

ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及する前からLANの話題を追いかけ続けている。著作はすでに40冊を超え、テクニカルライターとしても活動している。

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WEPは本当に危険か?


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ガイド:
WEPって知っていますか?

相談者:
もちろんですよ。無線LANで利用される暗号化技術の1つでしょ。
でも、ちょっと詳しい人であれば、「1分で解読できてしまう。」という利用してはいけない暗号でしょ。

ガイド:
そうですね。しかし、「1分で解読される。」といっても、実際にはARQリインジェクション攻撃という不正アクセスを行ってARQパケットを4万パケット以上収集する必要がありますので、 ネットワークにちょっと詳しい程度では解読することは不可能なんです。
通常の環境では大量のARQパケットを収集することは困難なんですね。それで、いままでWEPを利用しても、「世間で言われているほど危険ではない。」と申し上げてきた訳です。

相談者:
そう言えば、そんなことも聞いたことがあります。「検索エンジンでちょっと検索すれば、WEPの解読方法なんてすぐにわかってしまう。」というのは、間違いだったんですね。

ガイド:
そうです。そんなに簡単に解読できる暗号化ではありませんでした。

相談者:
じゃぁ、WEPしか利用できないゲーム機器もあるので、この際環境をWEPで統一しようかな?
環境によって、いろいろな暗号化があると不便なんですよ。

ガイド:
あ、ちょっと待ってください。暗号化ではありません「でした。」と申し上げたはずです。

相談者:
え? 何かあったんですか?


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