ガイドが目利き!受験者数増の人気資格一覧

資格試験の受験者数は、一般的に不況期ほど増加する傾向があります。このところ比較的景気が上向きで、就職・転職マーケットは売り手市場なことから、多くの資格・検定の受験者数はゆるやかな減少傾向にあるのですが、そんな中でもここ数年受験者数を着実に伸ばしている資格があります。

ということで今回は、私が注目している「今受験者数が伸びている資格」をランキング形式でお送りします。

ただし、単純に直近の前年比伸び率が高い順でランキングしたわけではなく、ある程度長期的に見た増加傾向やその資格に関わる分野自体の成長性などを加味したうえで注目度が高い順にランキングしてみました。なお、ここ2~3年にできたばかりの新興の資格については、短期スパンで大きく伸びることも珍しくないので、あえて除外しています。

それでは第7位からいってみましょう。

第7位:登録販売者

  • 2012年度 28,050(前年比 -17.3%)
  • 2013年度 28,527(前年比 +1.7%)
  • 2014年度 31,362(前年比 +9.9%)
  • 2015年度 49,864(前年比 +59.0%)
  • 2016年度 53,369(前年比 +7.0%)
データソース:これまでの登録販売者試験実施状況等について(厚生労働省)

従来は受験にあたってドラッグストアや薬局での実務経験などの要件を満たすことが必要とされていましたが、2015年度試験からそれが撤廃されたことにより、受験者数がかなり大幅に増加しています。数ある国家資格の中でもかなり受験者ボリュームの大きい資格になりつつありますね。今後の展開にも要注目です。

第6位:看護師

  • 2012年度 56,530(前年比 +5.3%)
  • 2013年度 58,891(前年比 +4.2%)
  • 2014年度 60,947(前年比 +3.5%)
  • 2015年度 62,154(前年比 +2.0%)
  • 2016年度 62,534(前年比 +0.6%)
データソース:保健師助産師看護師国家試験の現状について(厚生労働省)

前年比伸び率はやや落ちてきてはいますが、実は毎年着々と受験者数を伸ばしている資格。やはり医療・福祉分野のニーズや注目度は当面手堅いといえそうです。一方、「准看護師」資格のあり方について近年各所で議論がなされていますが、今後の展開次第で、看護師を目指す人の増減にも影響が出てくるかもしれません。

第5位:京都・観光文化検定

  • 2012年度 5,494(前年比 +4.6%)
  • 2013年度 6,000(前年比 +9.2%)
  • 2014年度 6,555(前年比 +9.3%)
  • 2015年度 7,016(前年比 +7.0%)
  • 2016年度 7,483(前年比 +6.7%)
データソース:数字で知る京都検定(京都・観光文化検定オフィシャルサイト)

創設から2~3年程度で休止となるご当地検定も少なくない中、ここまで順調に受験者数を増やし続けているご当地検定は京都検定をおいて他にないでしょう(ちなみに2017年度試験で第14回を迎えました)。

受験者数自体もご当地検定でNo.1ではないでしょうか。毎回特定のテーマ問題が設定されるなど、何度受けても楽しめるような工夫やもっと京都を勉強してみたいと思える仕掛けの数々が、隆盛の要因のひとつかと思います。

第4位:メンタルヘルス・マネジメント検定

  • 2012年度 20,903(前年比 +7.6%)
  • 2013年度 20,611(前年比 -1.4%)
  • 2014年度 23,714(前年比 +15.1%)
  • 2015年度 26,860(前年比 +13.3%)
  • 2016年度 29,500(前年比 +9.8%)
データソース:公開試験結果・受験者データ(メンタルヘルス・マネジメント検定オフィシャルサイト)

ニュースでも定期的に話題にのぼる「メンタルヘルス」分野の代表的な資格ということで、長期スパンで着実に受験者数を伸ばしています。法改正により、2015年12月から労働者50人以上の事業所でのストレスチェックが義務化されたことも影響していると考えられますが、資格自体の知名度や評価も着々と高まっているのではと思います。

第3位:中小企業診断士

  • 2013年度 16,627(前年比 -3.2%)
  • 2014年度 16,224(前年比 -2.4%)
  • 2015年度 15,326(前年比 -5.5%)
  • 2016年度 16,024(前年比 +4.6%)
  • 2017年度 16,681(前年比 +4.1%)
データソース:中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移(中小企業診断協会)

近年、いわゆる「士業」の資格が軒並み受験者数を年々減らしている中、健闘しているのが中小企業診断士。2015年度までは前年比マイナスの傾向が続いていましたが、直近は2年連続で受験者数が増加しています。最近、ビジネス誌などの「取りたい資格ランキング」的な企画でも上位にランクインしているのをよく見る資格ですが、業界や職種を問わずに活かせる・身になる・評価される資格であることから注目されていると思われます。

第2位:実用英語技能検定(英検)

  • 2012年度 2,545,304
  • 2013年度 2,657,044(前年比 +4.4%)
  • 2014年度 2,635,403(前年比 -0.8%)
  • 2015年度 3,225,358(前年比 +22.4%)
  • 2016年度 3,393,520(前年比 +5.2%)
※英検のみ、受験者数ではなく志願者数のデータです。

データソース:受験の状況(日本英語検定協会)

そもそも年間の受験者数規模が他の資格とは文字通り"桁が違う"英検ですが、ここ数年でさらに順調に受験者数を増やしています。受験者層の内訳を見ると、特に中高生の受験者数が急増しているようですよ。

第1位:宅地建物取引士(宅建士)

  • 2013年度 186,304(前年比 -2.5%)
  • 2014年度 192,029(前年比 +3.1%)
  • 2015年度 194,926(前年比 +1.5%)
  • 2016年度 198,463(前年比 +1.8%)
  • 2017年度 209,354(前年比 +5.5%)
データソース:試験実施概況(不動産適正取引推進機構)

従来「宅地建物取引主任者」という資格名だったのが2015年から現状の名称に刷新され、いわゆる「士業」の仲間入りを果たしました。その影響が受験者数にもダイレクトに反映されていると見てよいでしょう。ここ数年順調に受験者数を伸ばし続けており、2017年度の受験者数は2008年度以来9年ぶりに20万名の大台に。

番外:通訳案内士

  • 2013年度 4,706(前年比 -5.9%)
  • 2014年度 7,290(前年比 +54.9%)
  • 2015年度 10,975(前年比 +50.5%)
  • 2016年度 11,307(前年比 +3.0%)
  • 2017年度 10,564(前年比 -6.6%)
データソース:受験者及び合格者数、合格基準(日本政府観光局)

残念ながら直近の2017年度は微妙に前年比ダウンしてしまったのでランキングには入れませんでしたが、2014年度以降の伸びが凄まじいので、番外としてご紹介させていただきます。訪日外国人の増加や試験制度の改定(一部試験免除措置の拡大)に伴って注目度が大きく高まっているようですね。

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※本記事の2009年度版的な内容です。
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