縁起の良い名前で、年間100万人が参拝「宝登山神社」
「宝の山に登る」という演技の良さから、年間100万人を超える参拝者が訪れる埼玉県・宝登山神社(ほどさんじんじゃ)。「三峯神社」「秩父神社」とともに秩父三社のひとつとされています。新年には初詣客で埋め尽くされ、初詣のお参りにもパワースポットとしても人気の神社です。宝登山神社の歴史。日本武尊と山犬の伝説
「宝登山神社」の歴史は古く、『日本書紀』の物語の中に登場しています。西暦110年頃、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のために宝登山を訪れたとき、山火事に見舞われてしまいました。真赤な炎が山を焦がす中、突然2頭の巨犬が姿を現し、火を消して日本武尊の命を救ったのです。犬たちは神の使いと信じられ、この山は「火止山」と呼ばれるようになり、山の麓に宝登山神社の社殿が建立されたと伝わります。長瀞駅から繋がる宝登山神社の参道
秩父鉄道の長瀞駅から西に向かうと数百メートルで宝登山神社の一の鳥居を潜ります。鳥居からの参道の左右には桜が植樹されており、春には薄紅色の並木が美しいです。 参道を約500メートル歩くと宝登山の山麓です。山肌に接するように建つ二の鳥居の周辺には、正月には数多くの露天が並びます。 普段は二の鳥居の手前は人影まばらですが、正月には露店が並ぶエリアから行列が繋がります。二の鳥居の下で直角に曲がり、数十段の石段を登って境内に入ると、その正面が本殿です。宝登山神社のご利益は?
宝登山神社の現在の本殿は1874年に権現造りによって再建されたものです。ご祭神として、神日本磐余彦尊、大山祗神、火産霊神が祀られています。神社創建の伝説や宝の山の神社名などから、火災盗難除け、諸難除け、家内安全、商売繁盛などのご利益があるといわれています。 参拝を済ませ視線を上げると、本殿正面の向拝を飾る5頭の竜の迫力に目を見張ります。これは江戸時代の末期から熊谷市で彫刻師として活躍した飯田岩次郎の代表作。正面だけではなく、本殿をとりかこむ欄間には様々な装飾が施されており、中国の儒教書『二十四孝』で伝えられる偉人の姿も鮮やかな彩りで描かれています。御朱印、黒いお守り「吉祥寳守」、「縁起うちわ」
本殿の北に建つ授与所には様々なグッズが並んでいます。御朱印が頂けば、思い出を形にすることができます。 ご利益が期待できるグッズも見逃せません。珍しい黒いお守りの「吉祥寳守」を身につけていれば、宝が守られ、お金もちになれることでしょう。「縁起うちわ」は、火伏せや金運招来にご利益があると評判です。 二の鳥居の東の茶屋風の売店の入口では炭火でだんごを焼いています。甘い味噌味の黄金だんごは、もちもちでやわらかな食感が人気。売店の中では福だるまなどの正月グッズが並んでいます。近くには人気のかき氷専門店「阿佐美冷蔵」も
一の鳥居と二の鳥居を結ぶ参道沿いには、長瀞で評判のかき氷専門店の阿左美冷蔵が店を構えています。宝登山神社参拝や長瀞観光に訪れた人が、長い行列を作ることもしばしば。阿左美冷蔵については、「長瀞・阿佐美冷蔵 行列のできる天然かき氷のお店へ」で詳しく紹介しています。宝登山神社には例年約5万人の初詣客がつめかけます。正月3が日の午後は二の鳥居の手前から行列がつながり、待ち時間は2時間をはるかに超えてしまうのだとか。午前中は比較的すいているので、正午前の早い時間帯に訪れるのがいいでしょう。
■宝登山神社
住所:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
TEL:0494-66-0084
公式ホームページ:http://www.hodosan-jinja.or.jp/
アクセス: 秩父鉄道長瀞駅より徒歩約10分
駐車場:二の鳥居の南に祈願者・参拝者専用の無料駐車場あり。ここが満車の場合は、宝登山ロープウェイ乗場の近くの有料駐車場(約320台収容)を利用。
社務所・神札所開所時間:4月~9月8:30~17:00、10月~3月8:30~16:30
地図情報:Googleマップ
周辺の観光情報:秩父・長瀞のおすすめ1日観光コース【2018年】
周辺のグルメ情報:長瀞のご当地グルメ!ランチ利用におすすめ10選
【関連記事】