住宅ローンの保証料とは?なんのための費用?
金融機関は住宅ローンを貸し出す前に、「この物件は担保として大丈夫か?」「保証人はこの人で大丈夫か?」と審査を行います。万一住宅ローンを返せなくなったときのための審査なのですが「万一返せないため」に借主が保証人を用意することは一般的にはありません。保証料とは、金融機関が指定する保証会社に保証人代わりになってもらうために、借主が支払う手数料のこと。これにより、万一借主が住宅ローンを返せなくなったときも、貸し出した金融機関には保証会社から住宅ローンの返済がされます。
ただし、万一保証会社が住宅ローンの返済が6か月以上滞った場合、金融機関は保証会社に返済を請求しますが、借主の返済の義務がなくなるわけではありません。
借主は金融機関に保証料を支払っていても保証会社から「いずれはウチの会社に住宅ローンを返してね」との請求があるのです。返済の請求に応じない場合自宅を競売にかけられる可能性もゼロではありません。
金融機関によって異なる保証料
金融機関がどこの保証会社を利用しているか、融資額、返済年数、返済方式によって保証料の金額は異なります。フラット35、財形住宅融資、ネット銀行の住宅ローンのように金融機関によっては保証料が無料のところもあります。内枠?外枠?支払い方法によって異なる保証料
保証料の支払い方法には内枠方式と外枠方式があります。内枠方式とは利息組み込み型の支払方法で、ローン金利にローン保証料として0.2%ほどを上乗せして支払います。外枠方式は一括前払い方式のことで住宅ローン契約時に保証料をまとめて支払う方法です。支払う保証料の総額は、一括前払い方式の方が少なくなることが多いようです。
団体信用生命保険も保証の一種
団体信用生命保険とは、返済期間中、借主がもしもの病気や死亡に備えて加入する生命保険料のことです。借主が死亡したり、一定の病気になり住宅ローンを払えなくなった時、団体信用生命保険から住宅ローンの残額が支払われることとなります。借主が金融機関の保証会社に支払う保証料と違って、団体信用生命保険の保険料は「借主の安全」のためにあるもので、ほとんどの金融機関が負担してくれます。健康状態が悪く団体信用生命保険に入れない場合は、民間の住宅ローンは借りられません。
フラット35、財形住宅融資は団体信用生命保険へ加入するか否かを選ぶことができますので、他の一般の生命保険も比較検討し、保険料が安い方を選ぶこともできるのです。
万一住宅ローンを支払うのが難しいと感じたときは、少しでも負担の少ない形に住宅ローンの条件を変更できないかどうか早めに借入している金融機関に相談をしてみましょう。
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