体の大半を覆う秋冬コーデは小顔を意識するのがポイント

“錯視” とは “目の錯覚” のことです。それを活用した着痩せ術を紹介したところ(参考「“錯視”を活かす!腹が気になる男性向け着痩せコーデ」)、予想以上に好評でしたので、今回は小顔効果が望める錯視をピックアップして解説します。

なぜ今 “小顔” なのかというと、これからの季節は体のほとんどを衣類で覆うことになるため、顔の印象が非常に重要になるからです。小顔に見せる着こなしを実践することでスタイルを良く見せ、好印象にもつなげましょう。

“小顔見せ” に活用できる錯視は主に下記の4つ。それぞれを解説した後、具体的な応用策も提案します。

  • エビングハウス錯視
  • ジャストロー錯視
  • シューマン錯視
  • ボールドウィン錯視(※50音順)

エビングハウス錯視

エビングハウス錯視

※図は「着こなし工学」からの提供


ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが報告した錯視。中央の円の大きさはまったく同じでも、囲んだ円の大きさによって中央の円のサイズも違って見えるという効果です。大きな円に囲まれると小さく、小さな円に囲まれると大きく見えます。

ジャストロー錯視

ジャストロー錯視

※図は「着こなし工学」からの提供


台形や蒲鉾 (かまぼこ) 型の図形を並べると、同じ大きさの図形なのに隣接する辺の長い図形の方が大きく見えるという錯視です。上の図で言うと、上の台形の方が下の台形よりも大きく見えています。その効果は対比に加え、遠近法で説明されることもあります。

シューマン錯視

シューマン錯視

※図は「着こなし工学」からの提供


2つの線に囲まれた隙間の幅がまったく同じでも、細い線に挟まれた隙間は実際より広く、太い線に挟まれた隙間は実際により狭く見えるという錯視です。ここの図では、細い線に囲まれた上の空間の方が、太い線に囲まれた下の空間よりも広く見えます。

ボールドウィン錯視

ボールドウィン錯視

※図は「着こなし工学」からの提供


まったく同じ長さの線分でも、両端の四角の大きさによって長さが違って見えるという錯視。今回の図では、小さな四角に挟まれた上の線分の方が、大きな四角に挟まれた下の線分よりも長く見えています。

対比を活用すれば小顔は作れる!

すでにお気づきかと思いますが、上で挙げた4つの錯視はいずれも、“大きいモノの近くにあると、対比によって実際より小さく見える” といった効果が作用しています。細かいことは置いておいて、すべてまとめて “対比の錯視” と覚えるのが実用的です。

この “対比の錯視” によって小顔効果を生み出すわけですが、原理としては顔の近くに顔よりも大きなモノを置けば良いだけ。非常に簡単です。具体的なアイテムを挙げながら、着こなしに活かす方法を提案します。

ワイドな首周りが効果的な “ボートネックニット”


ボートネックニット

ボートネックニット


ボートネックの特徴は、横に広く開いた首周りのデザイン。その開きに対して首や顔が細く見えるので、小顔効果が望めます。襟が広く開いたオープンカラーシャツなども同じような効果が期待できますが、その場合はインナーを目立たせず、襟が目立つように着こなすのがポイントです。

大きなフードが威力を発揮する “N-3B”


N-3B

N-3B


N-3Bフライトジャケットはフードが特徴的です。ジッパー式でフードを開くことができるタイプも多く、さらにファー付きが大半。そんな大きなフードが顔を小さく見せてくれます。N-3Bよりも着丈が短いN-2Bタイプのブルゾンも同様の作用が望めます。また、フードが特徴のモッズコート (M-51パーカ) やダッフルコートなども近い効果が期待できますので、好みやトレンドに合わせて選んでみてください。

大きな襟が主張してくれる “トレンチコート”

トレンチコート

トレンチコート


休日だけでなく、ビジネスシーンでも活躍するトレンチコートは、ダブルブレストならではの大きな襟がポイントです。その大きな襟との対比が小顔効果を発揮。女性に支持されているのもそんな理由かもしれません。

ダブルブレストで襟が大きいコートとしては、ピーコートも挙げられます。また、ダブルのテーラードジャケットやブレザーも似通った効果が望めます。さらに、シングルブレストのアウターでも襟がワイドな設定であれば、顔が小さく見えるはずです。

ただし、着こなす際にインナーが目立ちすぎると、そのVゾーンと顔との比較になってしまいますので、インナーはあまり目立たない色柄を選ぶのが得策。アウターと同系色のインナーを選ぶのも有効なテクニックです。

細い首を隠すことで小顔に見える “マフラー”


マフラー

マフラー


これからの寒い時期に活躍するマフラーも、ちょっとした意識の差で小顔効果が生まれます。ポイントは2つ。“顔よりも細い首を隠すこと” と、“マフラーを顔よりワイドに巻くこと” です。上の写真を見れば一目瞭然。さり気なくアゴあたりを隠すことができると顔の面積を削ることができ、いっそう小顔効果が高まります。

スカーフやスヌード、ネックウォーマーといった巻物類も、ポイントを押さえることができれば、同じような小顔見せが可能です。

顔との対比がわかりやすい “ツバ広ハット”


ツバ広ハット

ツバ広ハット


ワイドブリムとも呼ばれる、広いツバが特徴のハットの人気が続いています。その理由のひとつはまさに小顔効果。大きなツバとの対比で顔が小さく見えるからです。ハットやキャップを被ると、原則として額を隠すことになり、外から見える顔の面積が小さくなるので、その意味でも小顔に見えます。

小顔効果が期待できる小物としてはメガネやサングラスも挙げられます。大きなタイプのアイウェアを選ぶことで、対比によって顔が小さく見えるはず。

“対比の錯視” を意識するだけで、簡単に小顔効果を得られることがわかっていただけたと思います。とくに変わったアイテムを選ぶ必要はなく、ポイントを押さえつつ定番アイテムを着こなすだけで小顔が作れますので、すぐにでも活用してみてください。

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